2011年01月05日

さようなら、ミック・カーン

年明け早々、悲しいニュースばかりが続きます。
自ら癌であることを公表し、音楽仲間らがミックとその家族を救うために募金活動を行っていたのは知っていましたが、あんまり心配し過ぎると本当に最悪の結末を迎えてしまうような気がして敢えて触れていなかったのですが、今月4日にミック・カーンが自宅で家族らに看取られながら息を引き取りました。

思えば高校の頃、スティングやジョン・テイラー、シド・ヴィシャスなどに憧れてベースを始めた私に友人が「じゃぁ、このベースを聴いてみろや」と勧めてくれたのが、ミックとバウハウス解散直後のピーター・マーフィーが組んだユニット“ダリズ・カー”のアルバム。それがミックとの初対面でした。文字にしちゃうと「ボゥベベンベェンベェボェボェ♪」と滑稽なものになってしまいますが、それまで聴いたこともなかったベースサウンドに、脳髄を強烈に打ちのめされたような衝撃を覚えたものです。すぐさまジャパンや既に出ていたソロ作、ミッジ・ユーロらとの共演作などを買い漁り、仕舞いにはミックと同様にフレットレスベースを買って日長一日練習したものです。無論、あの独特を通り越して唯一無二のサウンドなんか真似できるわけもなく、また当時ピストルズのコピーをしていたバンド仲間から「頼むから普通にベースを弾いてくれ!」と懇願されたこともあり、そのフレットレスベースは部屋の片隅に追いやられることになってしまいましたが。
フレットレスを弾くことはなくなってしまいましたが、コンスタンスに出し続けたアルバムは、店頭に並ばなくなった最近の物であってもなんとかして手に入れ、一つの音楽スタイルに固執することなく進化し続けるミックの音楽を堪能したものです。

その独特なベーススタイルが評価され、様々なミュージシャンのアルバムやライブに招かれたミック。でも、どのアルバムでもミックはミックのままでした。誰が歌ってようが、どんな曲であろうが、ミックがベースを弾くとその曲はミックの曲になってました。そのサウンドが予想以上に評価され引っ張りだことなったミックの「こんな風にしか弾けないだけなのに…」と、困惑しきった言葉が今でも心に残ってます。
学生時代にオーケストラで演奏していたバスーンを盗まれ、やむなくベースを独学で始めたミック。神さまはちょっと変わった方法で天職を与えたようです。今頃きっと神さまの前で、その与えられたギフトを披露している事でしょう。大好きな猫をそばに置いて。

ミック・カーンの御冥福を心から、本当に心からお祈りいたします。

大好きなアルバム『Dreams of Reason Produce Monsters』を聴きながら



【追記】
追悼の記事には、これまで関連の商品広告を載せない方針でやっておりましたが、今回に限りましては思うこともあり、敢えて載せさせて頂きます。

   

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2010年12月29日

カジャグーグー/ライオンズ・マウス (Kajagoogoo/The Loin's Mouth)

“カジャ”と言ったら“グーグー”です。それ以外は認めません。もちろん、それ以外は知りませんが
さてさて、カジャグーグー。メンバーの可愛らしいルックスと、デュラン・デュランのニック・ローズがアルバムをプロデュースしたことからも、“デュラン・デュランの弟分”として人気爆発。私の世代で音楽にさほど興味ない人でも、『君はTOO SHY』くらいは知ってるほど。砂糖をまぶしたかのような甘ったるいサウンドとリマールのこれまた甘ったるいヴォーカルで、当時は“女子供の聴く音楽”と位置付けされておりましたが、よくよく聴くと、やってる技能レベルが恐ろしく高い。ベースのニック・ベッグスなんて、人より指が3本くらい多いんじゃないかと思えるほどの超絶ベーステクニックをサラリと披露している。元々フュージョン系の音楽をやっていた裏打ちされた技術を持つ4人に、リマールが参加してカジャグーグーになった経緯があるんで、そんな技能派アイドルバンドになったのではと。なんというか、カシオペアがC−C−Bになっちゃったような
ただ、一躍大人気バンドになったものの、人気の中心だったリマールがギャラをゴネ始め「なんだ、コイツ?」とバンドをつまみ出される事態が発生。当時は“売れっ子になったリマールが飛び出した”って認識でしたが、実は逆。そんなこんなのゴタゴタの中製作されたセカンドアルバムは、元々彼らが目指していた大人びた曲が並ぶなかなかな物。ニックは更に指が増えたかのような超絶テクニックで、ベースはおろかスティックまでも操る奮闘ぶり。ただまぁ、あんまり売れなかったんですよねぇ…。一番好きなアルバムなんですがねぇ。やっぱり、聴き続けると疲れてくる、ニックの甲高いヴォーカルがいけなかったんでしょうか?
そんなクォリティは高いが人気の低いセカンドに収められている曲をペタリと。

【Kajagoogoo/The Lion's Mouth】


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2010年11月30日

オリヴィア・ニュートン=ジョン/ザナドゥ & マジック (Olivia Newton-John/Xanadu & Magic)

わたしの世代なんかだと“初めて買ったレコードは?”ってな感じですが、それより下の世代になると、“初めて買ったCDは?”になるんでしょうねぇ。てことは、今の世代ってのは“初めてダウンロードした曲は?”になっちゃうんでしょうか?記憶に残らなそうですねぇ、なんとも。

で、私の初めて自分で買ったレコードっていうと、ソノシート付きアクマイザー3紙芝居は置いといて、多分ジョーイ・スキャベリーの“グレイテスト・アメリカンヒーローのテーマ”か、クイーンの『フラッシュ・ゴードン』のサントラだったかと。ただまぁ、そのどれもアーティストそのものに惹かれたってよりは、作品に付随する魅力的なものだったんで、アーティストそのものに惚れこんで買った初めてのアルバムとなると、オリヴィア・ニュートン=ジョンのベスト盤。もう、“フィジカル”のPVを観て子供ながらにメロメロになっちゃいまして。今では酒飲みながら「最近、ガツンとくるロックがねぇなぁ!ロックは感じるんだよ!頭で考えるな!」と、どっかで聞いたことがある台詞を吐く大人になっちゃいましたが、その洋楽の入口が実はオリヴィア・ニュートン=ジョン。まぁ、いいじゃないですか。

確か当時は、健康的な色気を放つオリヴィア・ニュートン=ジョンと、黒髪に陰のある色気があったシーナ・イーストンと人気が二分されてた記憶もありますが、私は断然オリヴィア派。焼酎のCMでのシーナ・イーストンには、だいぶ心が揺らぎましたが
で、肝心の曲ですが、別に“フィジカル”でも良かったんですけど、ボーっとしている時にふいに口ずさんじゃうのがELOのサウンドとオリヴィアの声の相性がバッチリの“ザナドゥ”なので、それでいいかと。“マジック”は当時相当聴き込んだ曲なので。同じミュージカル映画なら『グリース』からのでも良いんですが、なんともそっちはジョン・トラヴォルタの甲高い声がアレなので

【Olivia Newton John & ELO - Xanadu 】


【Olivia Newton John - Magic】


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2010年10月10日

アンディ・サマーズ/ラヴ・イズ・ザ・ストレンジェスト・ウェイ (Andy summers/Love Is the Strangest Way)

高校の時に初めてバンドを始め、その時手にした楽器がベースだった私。そっからほぼずーっとベースばかり。親父もベーシストなんですが、その時はそんなことは露知らず、ただ単にミック・カーン、ジョン・テイラー、シド・ヴィシャス、トニー・レヴィン、スティングがカッコ良いなぁって理由だけでベースを手にしただけで。もう、見た目重視ですね。
で、その流れからすればポリスあたりの曲でもと思いますが、まぁなんとなくアンディ・サマーズを。ポリス活動休止直後のソロってこともあって“ポリスっぽさ”を強要された感じのアルバムですが、奥行きの深いギターサウンドとアンディのけだるげなボーカルがハマってて、なんだかんだ未だにお気に入りの一枚だったりも。
サブタレ通算800本目になる節目の記事をアンディで飾るのもどうかとは思いますが、節目で大した事はやったことないのでいいかなと。

【Andy summers/Love Is the Strangest Way】


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2010年08月19日

デヴィッド・ボウイ/クークス&ボーイズ・キープ・スウィンギング (David Bowie/Kooks&Boys Keep Swinging)

プロフィールにもある通り、デヴィッドと言えばボウイの私。シルヴィアンもクローネンバーグもリンチ捨て難いが、やっぱり断然ボウイ。映画内にボウイの曲が流れるなり、本人が登場するなり、写真一枚でも出てくれば「キャー!」ってなって、レビューに無理やりボウイ話を捻じ込んでしまいます。
そんなもんで、前回書いた『月に囚われた男』には特別な思い入れが。ところが、レビューを書きながらいつものボウイ話を捻じ込んでみるも、どうもシックリこない。“スペース・オディッティに於けるトム少佐の孤独がどーのこーの”とか、“『地球に落ちてきた男』と対になっている邦題がいいねぇ”とか、“あの坊やがこんなに立派になって”とか書いてみたものの、なんとも場違いな気が。やっぱり、息子とはいえダンカン・ジョーンズという一個人の作品だし、そこに親父の話を盛り込むのはボウイファンとして「なんか違う」と思ったんで、レビューからはボウイの話はほぼカット。ただし、ダンカン・ジョーンズを語る上でボウイを外す事は出来ないのも事実なので、今回この記事を。まぁ、オマケみたいなもんですね。

で、ボウイとダンカンの関係を語る上で外せないのが、1971年に発売された『ハンキー・ドリー』収録の“クークス”と、1979年に発売された『ロジャー』収録の“ボーイズ・キープ・スウィンギング”の2曲。どちらも愛息子ダンカン(ゾウイと言った方がシックリきますが)に捧げられた曲。

“クークス”では、「君のためにへんてこなベビーベッドもトランペットも靴も色々いっぱい買ったよー!」と初めての子供に浮かれるボウイの気持ちがストレートに歌われ、一方、ギタリストにドラムをドラマーにベースを弾かせ、子供が初めての楽器で遊んでいる雰囲気を出した“ボーイズ・キープ・スウィンギング”では、男の子に成長した息子に対し「制服も着れるし、車の運転も覚えるし、なんと言っても彼女が出来る!幸運は君の物だよ!」と、明るい未来を歌い上げるボウイ。すっかり親バカ
そんなダンカンも、今では期待される映画監督の一人に成長。本人も「一人前になったら、親父に正式に出演依頼したい」と言ってるようで。パパもきっと待ってるはず

【クークス】


【ボーイズ・キープ・スウィンギング】



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2008年01月06日

ジャパン/孤独な影 (Japan/Gentlemen Take Polaroids)

如何せん田舎に住んでいるもんで、好きなアーティストが地元に来るってことがまずない。「来て堪りますか!」ってほど来ない。で、どうしても行きたい場合は已む無く東京まで行かなければならないのだが、大の東京嫌いの上に金もないので、滅多に行かない。ただ稀にどうしても我慢が出来ず、深夜バスなり普通列車を乗り継いで行くなりして観に行くことも。学生の頃観に行ったU2がBBキングを引き連れてやって来たライヴもそんな一つで、必死に貯めたバイト代を握ってエッチラホッチラ8時間掛けて独り東京へ。ライヴを堪能したはいいが帰りの足はなく、仕方なく近くのカプセルホテルを宿に決め、腹も減ったので肉体労働者が多く集まる大衆食堂へ。深夜に独り、馴染みの物が何一つない土地で孤独感を募らせながら唐揚げ定食を食べていた時に、突然店内の有線から流れてきたのがこの曲。不意に現れた馴染みの深い物に、思わず涙が吹き出てしまった私だったとさ。



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2007年12月24日

2007年10月24日

タコ/踊るリッツの夜 (Taco/Puttin' On The Ritz)

お尻から出入りするエイリアンが強烈なインパクトを残した『ドリームキャッチャー』。その中で、記憶の出し入れを巨大倉庫を模しているシーンが印象深かったんですが、確かにあのように整理をしていれば私の物忘れもだいぶマシなものになるんでしょうねぇ。ところが、一昨日の晩飯もろくに思い出せない拙い私の記憶力でも、13〜14歳の頃に覚えたものだけは未だにシッカリと記憶されているようで。というのも先日カラオケに行きまして、まぁカラオケに行くと専ら80年代の洋楽ばっかり歌っているんですが、当時必死に歌詞カードとにらめっこして覚えた歌詞だけではなく、何気なく聴いていただけの曲の歌詞まで未だに覚えていることに驚きまして。その頃って、きっと一番記憶力が活性化している頃なんでしょうねぇ。そんな大事な時期を、歌詞と怪獣の名前を覚えることだけに費やしてしまいましたが。
で、その時カラオケで歌ってみたのがコレ。フレッド・アステアなんかが歌ってたりした名曲のアレンジとしてのインパクト以上に、ティム・カリーを髣髴する風貌と、当時も日本ではイジられまくっていた“タコ”って名前の印象の方が強烈に残ってたりも。



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2007年09月20日

ロビー・ネビル/ドミノ (Robbie Nevil/Dominoes)

映画のレビューを書くのにその映画本編以上に時間が掛かってしまう、非常に効率の悪いわたくし。別に難しいことをアレコレ考えているわけでもなく、レビュー本体自体は観ている最中に大体書くことが頭に浮かんでいるのだが、とにかく頭を悩ますのが書き出し。まぁ、素直にレビューの本題から始めれば問題ないんですがね。
で、先日書き上げた『デジャヴ』ん時も相当時間が掛かったわけなんですが、その書き出しに悩んでいる時に頭に漠然と浮かんでいたのが、「トニー・スコットって言えば『ドミノ』だなぁ。そういえば、昔“ドミノ”って曲あったなぁ。誰だっけなぁ…。あ!ロビー・ネビルだ!」と。もう、全く作品に関係ないうえに誰もロビー・ネビルなんて覚えていないだろうってことでボツにしたんですが、こんな無駄なことばっかり考えているから、やたらと時間が掛かるんですねぇと反省。まぁ、久々にロビー・ネビルのことを思い出したことだし、せっかくだからとペタリと。改めて聴いてみると、サビ以外は全く覚えていませんでしたが。



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2007年08月18日

ガービッジ/アンドロジニー(両性具有) (Garbage/Androgyny)

8月も半ばを過ぎ、いよいよもって誕生日へのカウントダウンが始まってしまったたおです。夏休みのドリルが全く終わっていないような心境でございます。もちろん何歳になるのかは「教えるもんですか!」なんでございますが、まぁ夜な夜なカブトムシを取りに出掛けるには大人過ぎです。
で、有名人の中にも同じ誕生日の方々がおられまして、その中でも誕生日が一緒ってのがちょっとばかし嬉しく感じるのが、ガービッジのヴォーカルであるシャーリー・マンソン。ゴス特有の冷めている割には挑発的な眼つきに、てっきり年下の女の子とばかり思ってたら、結構年上だったりも。そんな彼女らが2001年にリリースしたカラフルなアルバム“ビューティフルガービッジ”。コートニー・ラヴ率いるホールの曲“セレブリティ・スキン”の一節から取られたタイトルを持つこのアルバムには、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のテーマ曲なんかも含まれているが、一番のお気に入りはやっぱりこの曲。まぁ、このPVでのシャーリーが大のお気に入りだからなんですが。



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