2007年09月29日

ワイルド・スピード (The Fast And The Furious)

監督 ロブ・コーエン 主演 ポール・ウォーカー
2001年 アメリカ映画 107分 アクション 採点★★★

ちょっと悪いくらいの男が女性にモテるらしいですねぇ。私も初対面の人には「ワルそー」と必ず言われるんですが、そんなにモテた経験なんてないんですが。やっぱり、アレですか?日々隣町の工業高校とケンカに明け暮れながらも、コッソリ昼食の残りを原っぱに捨てられた子犬にあげている様子をたまたま目撃でもされないといけないんですか?

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【ストーリー】
続発するトラックのハイジャック事件を捜査する為、夜な夜なストリートカーレースに明け暮れるドミニクらのグループに潜入した警官ブライアン。しかしドミニクの魅力に日に日に魅了されていき…。

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ヴィン・ディーゼルの名前を一躍知らしめた、『トリプルX』『ステルス』のロブ・コーエン監督による一本。
物語こそ車をサーフボードに変えちゃえば『ハート・ブルー』になっちゃいそうだし、肝心のアクションもロブ・コーエンならではの大味さなのではあるが、まるで真っ赤なルージュを塗った唇かのような艶めかしさで映し出される車の数々と、ボンクラ心を激しく揺さぶる小粋なセリフと設定、そしてリンプ・ビズキットら選曲の数々が作品の完成度以上の面白さを生み出した本作。潜入捜査官が、悪党であるはずの捜査対象の人間の懐の深さに魅了されていくベタな展開も、いつの間にか主人公が入れ替わってしまっていることに気が付かないほど強烈かつ魅力的なヴィン・ディーゼル扮するドミニクの存在によって、使い古し感の然程ないものとなっている。そりゃぁやたらとギスギスしている警察にいるよりは、休日の昼はバーベキュー、夜は『ドラゴン/ブルース・リー物語』を観ながらマッタリとするドミニク一味と一緒の方が遥かに居心地が良さそうですしねぇ。

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トリプルX』もそうであったのだが、本作が成功した最大の要因はヴィン・ディーゼルの存在に尽きる。ツルンとした可愛らしさと凄味が絶妙にブレンドされた彼の風貌が醸し出す“ワルだけどイイ奴”の空気が、まさにドミニクそのものとマッチしている。ドミニクといいザンダー・ケイジといい、そうそう得られない当たり役を手にしながら続編への出演を蹴った割に、次の一手が見えてこないヴィン・ディーゼル。同ポジションを着々と手中に収めつつあるロック様に完全に喰われてしまう前に、強烈な一本を作り出していただきたいもので。もう何年も『リディック』の続編を心待ちにしているのは、多分私だけではないでしょうし。
で、本来なら主役である『父親たちの星条旗』のポール・ウォーカーがスッカリとヴィン・ディーゼルの背中に隠れてしまっている中、70年代風の可愛らしさと色気を発揮する『テキサス・チェーンソー ビギニング』のジョーダナ・ブリュースターと、ヴィン・ディーゼルとつりあう数少ない女優の一人である『バイオハザード』のミシェル・ロドリゲスが、なかなか印象的。特にミシェル・ロドリゲスの、“女の割に”という余計な枕詞が全く必要でない筋金入りのカッコよさにシビレる。きっと彼女とつりあう時点で初めて“男”が“漢”に変わるんでしょうねぇ。

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“付き合ってる”ってよりは“杯を交わしてる”って感じにも

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posted by たお at 01:39| Comment(0) | TrackBack(3) | 昔観たアレ■わ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

ワンダとダイヤと優しい奴ら (A Fish Called Wanda)

監督 チャールズ・クライトン 主演 ジョン・クリース
1988年 アメリカ映画 108分 コメディ 採点★★★★

ペットの名前を付けるのが、うちの両親はどうにも苦手なようで。私が生まれてから今まで飼った犬三匹の名前は、全て“シロ”。どう見ても茶色いのも含めて。それ以前に飼った二匹の犬は、どれも“クロ”。唯一残っている白黒写真を見ても、黒っぽくはない。まぁ、私も猫に“でんすけ”やら“ハクサイ”やらと名前を付けているので、その辺はしっかりと遺伝されているようですが。

四人組の強盗が宝石店より1300万ポンド相当のダイヤを強奪。仲間のタレコミでリーダーのジョージが逮捕されるが、ダイヤの行方はジョージのみが知っており、ワンダはジョージの弁護士に色仕掛けで近づくが…。

afcw9.jpg ワンダ (ジェイミー・リー・カーティス)
強盗団の紅一点。抜群のプロポーションとお色気で、野郎共を手玉に取る。外国語を聞くと発情する。その際の外国語は、料理名でも可。

afcw8.jpg オットー (ケヴィン・クライン)
自称イタリア人の殺し屋。発するイタリア語は、どれもチーズや街の名前。ヒツジ並の知能指数しかないくせに、“バカ”と言われるともの凄く怒る。ちょっとでも話が長くなると、途中をキレイに聞き落とす。小難しい哲学の本を愛読しているが、“読む”と“理解する”は別だということを力強く納得させてくれる。

afcw7.jpg ケン (マイケル・ペリン)
人間相手だと、どもる。魚なら平気。ワンダに恋心を抱いており、ペットの魚に“ワンダ”と名づける。動物をこよなく愛しているのに、事件の目撃者の老婆を暗殺しようとする度に、老婆の愛犬ばかり殺してしまい傷心の日々。

afcw6.jpg アーチー (ジョン・クリース)
ジョージの弁護士。典型的なイギリス人で、礼儀を重んじるばかりに息苦しい毎日を送っている。資産家の妻にも娘にも相手にされず、人生そのものが倦怠期。変な歩き方を真剣に論じたり、秘密兵器を作ったりしないかと期待させるが、それは違う映画

afcw10.jpg ジョージ (トム・ジョージソン)
強盗団のリーダー。さっさと捕まっちゃうので、どんな人なのか…。ケンのことしか信用していないようですが。

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云わずと知れた“モンティ・パイソン”のジョン・クリースが、主演・脚本・共同監督を務めた忘れがたいコメディの一本。名優のマイケル・ペリンも参加。毒気は若干薄めだが(それでも犬はゴロゴロ死ぬ)、人間という生き物の馬鹿さ加減を笑いつつ犯罪者同士の騙しあいを、ダレることなくスマートに観せきる。「モンティなんとかって、よく知らないからー」と敬遠するのには、もったいなさ過ぎる作品。本作のメンバーが再集結した『危険な動物たち』も、なかなかの一本なので併せてどうぞ。

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シリアスな演技派として活躍してきたケヴィン・クラインも、この作品でアカデミーを受賞してからはコメディの比率が激増。安心して観れるコメディ俳優として欠かせない存在ともなったが、それでもこの作品での破壊力は何度観ても強烈。チーズの名前を連呼しながらイッちゃう彼の姿は、とても『遠い夜明け』に出ていた人と同一人物とは思えぬほど。普段はどういうタイプなのか、フィービー・ケイツに会ったら聞いてみたい。
同じくこの作品ではじけたといえば、ジェイミー・リー・カーティス。カーペンター作品の常連として出てきたが、その後鳴かず飛ばず。『パーフェクト』で急にスタイル抜群になっていて観客を驚かせたが、驚かせる以外の効能もなく、そのままフェイドアウトかとさえ思われていた彼女。ところが本作で大ブレイク。以後の活躍はご存知の通り。本作での彼女は、本当に魅力的。スカーンと突き抜けた明るさと色気で男達を翻弄する様は、観ていて痛快。彼女になら騙されてもいい。とても美人とは言えなかった彼女が美しく見えてくるから不思議。“ユーリズミックス”のアニー・レノックスといい、彼女といい、この手の女性はショートカットがよく似合う。
キャスティングも魅力の本作。ジョン・クリースも盛大に脱いでくれますので、モンティ・パイソンファンもご安心ですね。

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英国式倦怠期の図

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posted by たお at 03:00| Comment(0) | TrackBack(5) | 昔観たアレ■わ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

ワイルド・ギース (The Wild Geese)

監督 アンドリュー・V・マクラグレン 主演 リチャード・バートン
1978年 イギリス映画 132分 戦争 採点★★★★

「感動しました!!」「泣きました!!」と涙の大安売りが続く昨今の映画事情。まぁ色んな事情があって泣くんでしょうが、“泣ける”という事前情報や“泣くぞ”という事前準備もなく泣いてみたいものです。なんかこう、“誇り”とか“友情”とかにまみれた“男泣き映画”でも観ながら。

アフリカの某国で勃発したクーデターによって拉致された大統領を救い出す為、フォークナーを筆頭に“計画屋”“名パイロット”“ボウガンの名手”ら4人を中心とした50人の傭兵たちが集結。奪還は成功したかに思われたが、政府側の裏切りにより彼らは見捨てられてしまう。敵は一国。彼らは脱出できるのか?

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人気に翳りは見えていたにしろ、まだまだ衰えてなかったリチャード・バートンにリチャード・ハリスを中心に据え、ジェームズ・ボンド以外の当り役を探していたロジャー・ムーアを加え作られた傭兵アクションの傑作。派手なアクションのみに偏るのではなく、“西欧諸国に蹂躙されるアフリカ”“黒いアフリカと白いアフリカの対立”などのテーマ性に富んでいるのも魅力。敵のアフリカ人がまるっきり土○に見えたりと、今となっては問題になりそうな描写も多いが、“西欧諸国に資源を提供しなければ敵国、提供すればどんな悪行を重ねていても友好国”という現在も続く問題をこの時点で提起しているのは興味深い。

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“傭兵アクション”とはいえ、若い戦闘大好き集団が大暴れするわけではなく、平和だが退屈で、娑婆では自分の居場所を見出せなかった中高年が、家族を捨て唯一自分の居場所を見出せた戦場へ向かう姿は胸を打つ。そんな彼らの姿を、計画・人選・訓練と多くの時間を割いて描写しているため感情移入を容易にさせ、彼らが命を散らせる様子に涙を流さずにいられない。同じようなテーマを扱いながらも、人物の描き分けもなくキレイごとばかりだった『ティアーズ・オブ・ザ・サン』とは大違い。同じ無駄死にでも、誇りを賭けた無駄死になのだ。
未見の方には何のことだかさっぱりだろうが、主人公の長年の友人ながら戦場では頑なに敬称で呼んでいた曹長が主人公の名前を叫ぶシーンと、「さぁ、お父さんの話をしよう」のセリフは号泣ポイントなので要注意。

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男の教科書なんだから、さっさとDVD化を

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posted by たお at 02:33| Comment(8) | TrackBack(2) | 昔観たアレ■わ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月15日

ワイルド・タウン/英雄伝説 (Walking Tall)

監督 ケヴィン・ブレイ 主演 ザ・ロック
2004年 アメリカ映画 80分 アクション 採点★★★

ロック祭り開催中。実在した保安官をモデルに、73年に製作された『ウォーキング・トール』のリメイク。実際にモデルとなった保安官はレスラーあがりで、角材片手に暴れてたそうで。あらまぁ、ロック殿下にうってつけじゃないですか。

8年ぶりに戻ってきた故郷は、カジノの出現で退廃。警察まで腐敗していた。いろいろあってロック殿下は保安官に。角材片手に大暴れ。めでたしめでたし。

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似合うなぁ、角材。ハリウッド中探しても、ここまで角材の似合う俳優はロック殿下以外いないでしょ。肌の露出も控え、いよいよイロモノ俳優から本格派アクション(専門)俳優への階段を上り始めたロック殿下。爆発1回、銃撃戦2回と、昨今のアクション映画では考えられない火薬量の少なさだが、その分角材が大活躍。あっちでガツン、こっちでガツンと角材ファン感涙のシーン続出。西部劇的王道ストーリーも、ロック殿下の存在感をうまくバックアップし、ダレることなく満喫できる内容となってる。
監督が現代的にアレンジしたいがために、角材を金属バットに変更しようとし周囲の猛反対を食らったそうだが、当たり前です。思春期の暴走です、それじゃあ。『ジャッカス』のジョニー・ノックスヴィルにお笑い担当をまかせ、ロック殿下とのバランスを取る為、悪役もかなりガタイのいい連中を揃えてますが、ボスだけなんかサンダーバードの人形みたいで気持ち悪いです。なんでホッペがあんなに赤いのか、不思議です。

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あのハルク・ホーガンですら成し得なかった、プロレスからの映画スターへの道だが、ロック殿下は順調に進んでいるように見える。人種を特定しにくい“ワイルド・カード”な風貌も、役柄を限定されない分有利に働くであろうし、同じ“ワイルド・カード”俳優ヴィン・ディーゼルが落ち目な今がチャンスだろう。アクションスターとしての存在感と説得力はじゅうぶんあるので、今後の作品に期待。

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徐々に服着る“イエロー・キャブ”方式

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posted by たお at 01:29| Comment(5) | TrackBack(11) | 昔観たアレ■わ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする