2011年11月21日

ロシアン・ルーレット (13)

監督 ゲラ・バブルアニ 主演 サム・ライリー
2010年 アメリカ映画 97分 サスペンス 採点★★★

運任せの賭け事は基本的にやらない私。これまでの人生を振り返っても、「あぁもう!なんて運がないんだ!」って思った記憶はないので然程運が悪い方だとは思わないんで、弾が3発入った状態でのロシアン・ルーレットでもなんとかやり過ごせそうな気もするんですが、逆に1発の状態だったら見事に自分を撃ち抜く妙な自信もあるので、絶対やらない。まぁ、立派な小心者。

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【ストーリー】
重傷を負った父の治療費の為、家を手放さざるを得なくなった貧しい青年ヴィンス。ひょんな事から多額の現金が手に入る仕事の情報を得た彼は、その情報を基に森の奥にあるとある館へと辿り着く。しかしそこで行われていたのは、男たちが輪になって互いの頭に銃を突きつけ、一斉に引き金を引く集団ロシアン・ルーレットであった…。

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光と影のコントラストが美しいモノクロ映像と、集団ロシアン・ルーレットのビジュアルインパクト、それが生み出す緊迫感が見事だった『13/ザメッティ』を、ゲラ・バブルアニ自身が忠実にカラーリメイクしたサスペンス・ドラマ。カラーになった以外は、ストーリーはもとより構図までもがほぼ忠実にリメイクされた本作。あまりに忠実なので、レビューも前作のレビューの文字に色を付けたリメイクで良いような気もしますが、それじゃぁあんまりなので多少思った事をぽつぽつと。
登場人物の側面を描く描写が若干増えた分、“人間の深い欲”というドラマ面の厚みが増した本作。もちろんいくら欲深くても、自分の後ろのプレーヤーよりも、その後ろのプレーヤーが早く引き金を引いてくれることを願う以外は手立てのないこのゲームに、ゲーム性としての説得力がなければ台無しなのだが、その辺の心配は必要なし。神の目線のような威厳と厳格さを表すかのように高い位置に陣取る審判により進行されるこのゲーム自体は既に理不尽だが、多少の曖昧さは審判の一存に委ねられる厳密さも含め、誰にも平等で公平なゲームとして立派に成立。実際に何度も行われてきた中でルールが固まってきたかのような完成度と、それが生み出す緊迫感は相変わらず見事。
ただまぁ、オリジナルもその集団ロシアン・ルーレットのインパクトに多少頼ってた所があっただけに、二度同じものを観せられちゃえば印象が弱くなってしまうのも仕方なし。そのどでかいネタバレをカバーするだけの仕掛けがあれば良かったんでしょうが、今回は“忠実にリメイクする!”ってのがテーマのようなので、「わぁ!同じ同じ〜!」って楽しむのが正しいのかと。

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主人公のヴィンスに扮したのは、『コントロール』を観た前作の主人公を演じた監督の弟ギオルギ・バブルアニの強い推薦でキャスティングされたという、サム・ライリー。若い頃のデニス・ホッパーというか、50年代の不良俳優のような影のある顔立ちが、寒々しさ伝わる舞台に映える好キャスティング。
その他にも、『デス・レース』のジェイソン・ステイサムや、なんか出ずっぱりのスペシャルゲストのような扱いだった『アイアンマン2』のミッキー・ローク、『プロポジション -血の誓約-』のレイ・ウィンストン、『スカイライン-征服-』のデヴィッド・ザヤスに、“50 Cent”こと『ボーダー』のカーティス・ジャクソンといった意外に豪勢な顔ぶれがキャスティング。
中でも、「あらあらまぁまぁ、こんなに大きくなっちゃって」と親戚のおじさんみたいな気分になってしまった『おじさんに気をつけろ!』のギャビー・ホフマンや、ヴィゴ・モーテンセンを彷彿させる爬虫類的な冷たい男前振りが好みだった、ステラン・スカルスガルドのせがれアレックス・スカルスガルドに、画面の奥や端に常に見切れたかのように映り込んでいたドン・フライらが印象的。それにしても、『エクスペンダブルズ』組のジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、デヴィッド・ザヤスに、暴れん坊の50 Centとドン・フライが顔を揃えておきながら、全くその身体を使わせないってのはある意味贅沢な使い方だなぁと。
ドン・フライで思い出したんですが、彼を始めボブ・サップやランディ・クートゥア、ダン・イノサントといった肉々しい顔ぶれが揃ったロブ・シュナイダー監督・主演作“Big Stan”を心待ちにして早数年経つんですが、やっぱりアレですか?個人輸入するしか手立てはないんですかい?

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自分の命運は後ろの人間が握ってるってことは、結局自分の命運は巡り巡って自分が

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posted by たお at 12:19 | Comment(10) | TrackBack(23) | 前にも観たアレ■ら行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

ザ・ライト -エクソシストの真実- (The Rite)

監督 ミカエル・ハフストローム 主演 コリン・オドナヒュー
2011年 アメリカ/ハンガリー映画 114分 ホラー 採点★★

名のある悪魔の方々って、元々は土着信仰の神だったものが、キリスト教の布教が進むと同時に「ウチのはホンモンの神さんだけど、あんたんとこのはニセモンやで」と邪教認定され、悪魔呼ばわりされるようになったってのも少なくはないんですよねぇ。悪魔憑きの真偽はさて置いても、この間まで崇められてたのに急に悪魔呼ばわりされれば、誰だって御立腹すると思うもので。

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【ストーリー】
葬儀屋という稼業を継ぎたくないマイケルは神学校へと進むが、信仰心に自信のない彼は司祭になることも諦めようとする。そんなマイケルに、恩師はエクソシスト養成講座の受講を勧める。はるばるローマへやって来たマイケルだったが、講義に対しても懐疑的。そんな彼を見た講師は、一流エクソシストのルーカス神父のもとへ行くよう勧める。そこでマイケルが見たものとは…。

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実際にエクソシスト養成講座を受講しエクソシストになったという神父の体験を基にしたオカルトドラマ。監督を務めるのは、『1408号室』のミカエル・ハフストローム。
悪魔の存在について中立的な立場でも懐疑的な立場でもなく、完全肯定で進む本作。「神がいるんだから悪魔もいる!」と断言。信じてる人にとっては真実でしょうし、その辺を突っ込んでも聞く耳持たれない上に面倒臭そうなので、もうこれ以上は触れず。ただ、“精神病と悪魔憑きは似ているケースがある”としておきながらも、“その判別はエクソシストに一任される”ってのは、非常に恐ろしいことだと思うんですが
まぁ、作品の大前提を否定してもしょうがないんですが、懐疑的ってスタンスを保ってる以外は何処へ行くのも流されるままという主人公の主体性の無さはやはり気になる所。確かに、あっちへフラ〜こっちへフラ〜っとしている人物が、神の御心に触れ神の道へと進むってのは宗教逸話としてよくある話。ただ、迫害する側だったパウロやアッシジのフランチェスコの様に真逆の人生を送っていたような人物なら、そのような逸話も説得力があるのだが、本作の主人公のようにただただグダグダしてる青年の信仰心を取り戻すが為に、バッタバタと他者を殺すこの物語に対しては、「なんでまた、こんなに面倒臭い手間を…」と呆れてしまうことこの上なし。まぁ、悪い出来事は「悪魔のせい!」なんでしょうけど。
映画の感想としては大分ズレちゃったレビューではありますが、作品としてはそれなりに力を持っているのも事実。それなりにショック描写も含まれてるので、とりあえず退屈もせず。バイブルベルトに住む人にとっては、良い教養映画になるのではと。

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愛憎入り混じった感情を父親に持ちながらも、それを乗り越えるわけでも対峙するわけでもなく、その父親が死んだら葬式に出れない事を嘆く事もないまま父親と似た年齢の神父の傍に立つ、なんかとっても父親依存症に見えた主人公に扮したのは、本作が初劇映画となるコリン・オドナヒュー。キャラとしては残念でしたが、顔立ちは力強いのでいずれまた別な映画で。
で、実質的に作品を牛耳っていたのは、ルーカス神父に扮した『マイティ・ソー』『ウルフマン』のアンソニー・ホプキンス。「悪魔の方が似合うじゃん!」と思ってたら、ちゃんと悪魔も嬉々として演じるサー・アンソニー。もう、ただただ元気
その他、『プレデターズ』のアリシー・ブラガや、『マイアミ・バイス』のキアラン・ハインズ、『ミスト』での活躍が印象に残っているトビー・ジョーンズ、『臨死』のクリス・マークエットに、『ウェドロック』のルトガー・ハウアーが共演。正直、もっとルトガー・ハウアーを見ていたかった。
因みに登場する悪魔は、大量の猫と蛙がネタバレだったバアルさん。それにしても、『エミリー・ローズ』でも書いた記憶があるんですが、なんでわざわざこんな末端の仕事まで大御所の悪魔さんが出向いちゃうんでしょうねぇ?悪魔の世界も人材不足なのかも知れないんですが、こういった現場仕事は若い衆に任せないと次の世代が育たないと思うんですが。

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流れ流され

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タグ:★★ ホラー
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2011年11月14日

レア・エクスポーツ 〜囚われのサンタクロース〜 (Rare Exports)

監督 ヤルマリ・ヘランダー 主演 オンニ・トンミラ
2010年 フィンランド/ノルウェー/フランス/スウェーデン映画 80分 ファンタジー 採点★★★

今年もまたヒタヒタとクリスマスの奴が近づいておりますねぇ。冬の夜の寂しさも相まってか、誰かと一緒に居なければならないと強要されているような雰囲気が苦手なこの時期ではあるんですが、そりゃぁ赤い服を着た見知らぬ爺さんが煙突から侵入してくるとなれば、誰かと一緒の方が安全

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【ストーリー】
クリスマスを間近に控えた、北フィンランドの田舎町。その近くの山では、長きに渡って封印されていた本物のサンタクロースを掘り出そうと、多国籍企業が発掘作業を行っていた。時を同じくして、町ではトナカイが惨殺されるなどの怪事件が多発。困惑する住人の前に現れたのは、伝承とは全く違う凶暴なサンタクロースで…。

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良い子に対しては基本無害だが、耳の後ろをきちんと洗ってなかったりする悪い子は、袋に入れて連れ去ってじっくりとお仕置きをする、とどのつまりナマハゲであるサンタクロースとの攻防を描いた、サンタ名産地によるファンタジー・アクション・コメディ。日本で言えば、すっげぇおっかない七福神の物語を作るようなもんでしょうか?まぁ、諸星大二郎あたりが既に書いてそうですけど。
女性一人出てこない荒くれ者ばかりの町を舞台に、山田花子似の男の子と全裸のサンタ(厳密にはエルフ)との戦いを描いた本作。“サンタのイメージを逆手に取った”と書こうとも思ったが、別にサンタじゃなくても全裸の老人が大挙すればもうそれだけで強烈でしょうよって一本。なんかこう、エルフをウィル・フェレルがやったような強烈さ。反則技とも言う。

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この舞台におけるサンタの生態がイマイチ煮詰められていなかったり、“サンタの赤い服の色は、子供の血が染み込んだ色”的な気の効いたシーンがなかったりと、見た目のインパクトにやや頼ってしまってる感もあるが、雪原を全裸で駆け回る老人の集団を仰々しいマイケル・ベイ風に演出したクライマックスの絵ヅラが凄まじいので、その辺は全てチャラ。檻に閉じ込められた全裸のサンタが、子供を見つけて「グフ〜♪」ってなるシーンを爆笑出来る方にはオススメの一本ではと。まぁ、そういうのに眉をひそめる方は、“全裸の老人”とばかり書かれたこのレビューを読んで「観たい!」と思うわけはないんですけど。
確かに生モノである“希少な輸出品”ってタイトルは内容に合致してるんですが、それをそのままカタカナにしただけの芸のない邦題はどうなのってのはさて置き、IMDbを見ると本作の上映時間は84分。日本で公開されたものやDVDは80分。海外版のDVDも概ね80分のようなんですけど、84分のバージョンって本当にあるんでしょうかねぇ。もしかしたらその失われた4分間に、“サンタの赤い服の色は、子供の血が染み込んだ色”的なシーンがてんこ盛りなのかなぁ。だったらいいなぁ

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泣くゴはいねが〜、悪ぃゴはいねが〜

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2011年11月09日

レイク・マンゴー 〜アリス・パーマーの最期の3日間〜 (Lake Mungo)

監督 ジョエル・アンダーソン 主演 タリア・ザッカー
2008年 オーストラリア映画 87分 ホラー 採点★★★

子供らにとっていつまでも頼りになる親でいたいなぁと思ったりもするんですが、子供ってのは親に対し「あ、コイツもう頼れないぞ」と感じた瞬間から成長したりもするんですよねぇ。うちの子供らは、成長しまくりです。

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【ストーリー】
家族で訪れていたレイク・マンゴーで水死した16歳の少女アリス。しかし、彼女の死後もその姿が写真やビデオに写り込む怪現象が多発。真相を解明しようとする家族は、アリスの身に起こった衝撃的な出来事を知ることになる。

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少女の死とその後の出来事を追ったドキュメンタリーって体裁を装ったモキュメンタリー作品。“地名+人名+日数”ってタイトルが『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』を彷彿させますが、少女の裏の顔がちょろっと見える以外は関連性はなし。そもそも、“最期の3日間”の話でもないですし。まぁ、語呂が良かったんでしょうねぇ。
娘の死をもって初めて理解し合い一つとなっていく家族の姿を、心霊写真や心霊映像といった飛び道具を挟み込みながら描いた本作。実際のドキュメンタリー番組だとすれば、作り手の方向性が見えない行き当たりばったりの内容ではあるが、関係者のインタビューや様々な出来事を通して真実が明らかになっていく構成はモキュメンタリーとしては上手い。
また、意外と手の込んだ“如何にもドキュメンタリー番組っぽい作り”もさることながら、飛び道具である“心霊映像”もなかなかにリアルな仕上がりで、そのTVっぽさと相まって不意に映り込んだ不気味な映像を目の当たりにしてしまった気味の悪さが味わえる。「色々調べてみたら、案外色んなところに映り込んでましたー」ってのが判明するエンドクレジットも、その気味の悪さを後押しする出来。
母親と生前の娘のカウンセリングが時空を超えてリンクしてしまう場面のように、死の予兆からどうやっても逃れられない底知れぬ不気味さを感じさせる一方で、その怖さのみならず深い悲しみや優しさってのも感じさせてくれる本作。乾き切ったイメージのあるオーストラリアから、こんなジメっとした怪談話を聞けるとは思ってもみなかった、そんな意外性が嬉しかった一本で。

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4人一緒に「ハイ、チーズ!」

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2011年11月07日

ラスト・ターゲット (The American)

監督 アントン・コルベイン 主演 ジョージ・クルーニー
2010年 アメリカ映画 105分 サスペンス 採点★★★

然程銃器に詳しいわけじゃないんですが、あまり見た事のない銃が出てきたり、銃を撃つひとつひとつの動作を丁寧に撮ってる作品なんかを観ると、なんか“ちゃんとした映画”って感じがしますよねぇ。まぁ、一時ベレッタ乱射映画ばっかり観させられてたから、特にそう思うのかも知れませんけど。

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【ストーリー】
闇の社会に身を置くジャックは、スウェーデンで女性と一緒の所を突如何者かに襲われるが、敵を返り討ちにし、女性も殺してしまう。身の危険を感じたジャックはイタリアの田舎町に身を潜めるが、程なく組織から狙撃銃の製作を依頼される。この仕事を最後に引退を決意したジャックであったが…。

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最近のジョージ・クルーニー映画っていえば、自身の映画体験を再現するかのような作品が多いのだが、今回もアートワークやワルサーPPKを愛用する主人公などからも分かるように、とっても60年代っぽいサスペンス・アクションに仕上がってた一本。それもなんか、イタリアから来たっぽい奴。
冷酷な判断も冷静に下せる闇社会のプロが、自身の老いと潜伏先の住人たちとの触れ合いから闇稼業から足を洗おうとする様を描いた本作。主人公のストイックさ同様に言葉少ない作品ではあるが、知らず知らずの内に人との触れ合いや安息の地を求めてしまっている主人公の心情は、充分過ぎるほど伝わってくるし、伝わってくるからこそ主人公が求める最も美しい光景で幕を下ろすエンディングにも、非常に良い余韻を残している。また、アクションを派手でスタイリッシュには描かず、どこかバタバタした雰囲気を出しているのも、どこか生々しさがあって良い。狙撃銃のサプレッサーをそこらの部品から作り上げていく様や、銃の性能についての会話など、“プロの仕事”を楽しめる描写が多いのも嬉しい。
ただ、いささか雰囲気で乗り切ろうとしてしまっている感も否めず。この手の作品を慣れ親しんだ世代が「そうそう!こんな感じ!」と楽しむ分にはそれでも良いのかも知れないが、そこで留まってしまうのは題材的にもキャスティング的にももったいないなぁと。また、ジョージ・クルーニーの横顔にビシリとクレジットが被さるオープニングがすこぶるカッコ良かっただけに、それと対になるエンドクレジットにも何かひと手間欲しかったなぁとも。

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主人公のジャックに扮したのは、本作の製作も兼ねた『ヤギと男と男と壁と』『オーシャンズ13』のジョージ・クルーニー。他人より体温が2〜3度高そうな彼だけに、冷静で冷酷な殺し屋役がハマるのか不安だったのだが、請け負った殺しを遂行するシーンは無く、基本的には銃をせっせと作る職人的側面がクロースアップされていたので、なんか指が太そうなイメージのあるジョージ・クルーニーであっても違和感のないキャスティング。無条件にモテてる様も、非常に彼らしい。
その他、ずけずけと他人のテリトリーに入ってくる上に妙に勘が良い、個人的には最も苦手なタイプの神父役にパオロ・ボナチェッリ、ジャックが心を許す売春婦クララ役に、なんか怪獣っぽい名前のヴィオランテ・プラシド、もうちょっと悪女的な抗い難い魅力があればもっと作品が締まったであろうマチルデ役にテクラ・ルーテンがキャスティング。
全然余談なんですが、あれだけ小さな町だとクララの仕事の事は皆知ってるんだろうから、ジャックと二人で食事をしている姿を見た住人らは、「イッヒッヒ。アイツ、良いカモ見つけたんだなぁ」とか噂話に花を咲かせてたんだろうなぁと、田舎町の嫌な部分を想像しちゃったりも。もちろん直接そんなことは描いてないんですが、そう想像出来ちゃうからこそ裏稼業の人間の悲哀と、そこから抜け出す難しさがほんのちょっとのスパイスみたいな感じで効いていたのかなぁと。

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人それぞれの天国

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2011年08月18日

REC/レック2 ([Rec] 2)

監督 ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ 主演 ジョナサン・メヨール
2009年 スペイン映画 85分 ホラー 採点★★

怪談やホラー映画って観客との距離感がとっても大切なんですよねぇ。物理的な距離もそうですが、題材の距離も結構重要。知ってる土地が舞台だと恐怖も増しますが、見た事も聞いた事もない場所だと、なんか安全圏に居るような感じが。そんでもって、主人公らの職業とかが丸っきり自分と縁がないと、もうまるで他人事。まぁ、だから「POVだぁ!3Dだぁ!」と、あの手この手で観客をその場に放り込む努力をしているんでしょうけど。

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【ストーリー】
謎の疫病の蔓延により封鎖されたアパートに、特命を受けた科学者とSWATチームが突入。特効薬に必要なある物を探す為、最上階の部屋へと向かう。しかしそこは、凶暴化した感染者が次々と襲い来る逃げ場の無い地獄で…。

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前作『REC/レック』の直後から幕を開けるPOVホラー。前作に引き続き、ジャウマ・バラゲロとパコ・プラサがメガホンを握る。
無防備の人間の次はフル装備の人間を送り込んで手痛い目に遭わせる、『エイリアン2』パターンの本作。メインカメラのほかにCCDカメラや他の生存者のカメラの映像を織り交ぜ、前作以上に舞台の広がりを感じさせる工夫を施している。まぁ、ここまでやるんであれば、敢えてPOVにこだわる理由は無い気もしますけど。
前作では臭わせる程度だった疫病の原因を、“感染する悪魔憑き”と明確にした本作。このワンパクな展開は嫌いじゃないのだが、悪魔とのやり取りに時間を割き過ぎた為か、オカルト色以上にアクション色が強まった割にスピード感が一気にダウン。観てる側としても、「あぁ、悪魔なら仕方がないね」と一気にトーンダウン。外部から侵入してきた若造集団も、おもむろにロケット花火を感染者の口に放り込むという、唐突かつワンパクな活躍を見せる以外はイライラさせる以外に機能しておらず、作り手も途中で持て余したのか、なんとなくフェイドアウトして物語に絡まなくなる始末。
風呂敷を広げた分大雑把になった感もある本作だが、前作の主人公であったマヌエラ・ベラスコが登場してから多少盛り返すのは救い。小動物のような愛くるしさと快活さが非常に魅力的な女優なので、ホラーもいいけどコメディでも観てみたいなぁと。

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ゾンビも感染者もリンダ・ブレアも一緒くたにされ

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タグ:★★ ホラー
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2011年08月17日

REC/レック ([Rec])

監督 ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ 主演 マヌエラ・ベラスコ
2007年 スペイン映画 77分 ホラー 採点★★★

いやぁ、夏はホラーですねぇ。観たところでちっとも涼しくはなりませんが、暑い中アレコレ考えを巡らせるのは大変面倒臭いので、やっぱり夏はスッキリとホラーで。まぁ、爽やかな気分には到底なれませんが、爽やかな気分になりたいのならスプライトでも飲んでればいいのではと。ってなわけで、レビューも頭を使わない方向で。いつも以上に。

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【ストーリー】
老婆が部屋に閉じ込められているとの一報を受けた消防士と、彼らに密着取材を行っていたTV局クルーは、現場となるアパートに駆けつける。その部屋には血塗れで老婆が立ちつくしており、救助の為に手を差し伸べようとすると、突如老婆は襲いかかり同行した警官に重傷を負わせる。パニックに陥った彼らと住人達はアパートから逃げ出そうとするが、警察によってアパートは外側から封鎖されてしまう。どうやらそのアパートでは、唾液により感染し人を凶暴化させる謎の疫病が蔓延しているらしく…。

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クローバーフィールド/HAKAISHA』など、一時ブームになっていたPOV(主観映像)ホラー。監督は、『機械じかけの小児病棟』のジャウマ・バラゲロとパコ・プラサ。役割分担は、ちょいと不明。
28日後...』や『クレイジーズ』など、定番のゾンビ風感染パニックに籠城を加えた本作。「POVにする必要が?」って疑問も挙がりそうだが、題材が定番だけにPOVにでもしないと普通の映画になってしまう気も。プロのカメラマンが撮っている設定だけに、ガラスの三半規管を持つ私でも辛うじて酔わない程よいカメラの揺れ具合と、視点同様に限定された情報が恐怖を増大させる上手い作り。少ないながらも徐々に積み重なってくる情報によって、背後になんかとっても怖い出来事が隠されているのがボンヤリと見え隠れするってのも憎い作り。
シンプルな構造の建物なのか曲がり角や物影が思いのほか少なく、心臓に悪いびっくらかしは然程多くないのだが、77分という短い時間を猛スピードで駆け回るホラーアトラクションとしてはこれ位が丁度良いのかと。確かに登場人物はギャーギャー騒がしいが、ドングリを食べている姿が非常に似合いそうなマヌエラ・ベラスコが騒いでいる分には不快感も無いので、その辺も文句はなし。基本、可愛い子には甘い姿勢を貫く私ですし。

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「この状況でよくカメラを回せるよな」と、カメラマンに問う事自体間違ってるのでは

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2011年07月12日

ラスト・ソルジャー (大兵小将)

監督 ディン・シェン 主演 ジャッキー・チェン
2010年 中国/香港映画 95分 アクション 採点★★★

香港返還前後のジャッキーの言動って、ホント強烈なものがありましたよねぇ。堂々と中国政府に対する批判を繰り広げ、「オーストラリアに移住する!」と息巻いてたもので。でも、蓋を開けてみれば、北京オリンピックや上海万博のCMで、まるで中国人の代表のような扱いで満面の笑みを浮かべるジャッキーの姿が。それには大きな違和感を感じちゃいましたねぇ。それと同時に、広告塔として使われてる様に「なんかデッカイもの握られちゃったのかなぁ…」という恐ろしさも。

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【ストーリー】
紀元前227年、戦国時代の中国。衛と梁の両国が激しい戦闘を繰り広げた戦場で、死んだふりをして生き残った梁の老兵。彼は偶然見つけた衛の若き将軍を捕虜とし、褒美を貰う為に自国へ連れ帰ることに。しかし、自国の将軍を暗殺せんとする衛の追手が彼らに迫っており…。

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ジャッキー映画史上中国で最大のヒットを記録したという、戦国時代を舞台としたアクションドラマ。「“中国で大ヒット”することを許された作品なのかなぁ」と頭をよぎってしまうのが、あの国の怖さでも。
戦う事を嫌い姑息な手を使ってでも生き残ろうとする老兵と、戦いを好み名誉ある死を望む若き将軍の旅を描いた本作。年齢こそ上だが小さな夢にしがみ付く小者の老兵と、若くして大義に生きる将軍の間で人間の器を対比していきながら、結局のところ大きな世の流れの中では、どちらも小者にしか過ぎないことが浮かび上がって来る構成に、色々と考えさせられるものがある。細かい笑いを挟みながらも基本的にはまったりと進む物語に、若干のまどろっこしさを感じなくもないが、ひとつひとつの会話に含まれた意味を考えるには丁度良い間が与えられているようにも思われる。
穿った観方をすれば“大きなものには逆らわない方が良い”という中国の思想が見えない事もないが、個人の自由が全く描かれない舞台の中、結果的に大きな流れに立ち向かっていた老兵の姿に、民衆を犠牲にしながら武力による勢力拡大を続けようとする中国に対するジャッキーの思いと小さな反抗が見えていたと思いたいもので。まぁ正直なところ、ジャッキー映画でこんなことすら考えさせられたくはないんですけど。

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ジャッキーアクションの地味さ加減に、肩透かしを覚えるかもしれない本作。ただまぁ、この役柄と題材に、往年の一大アクションを期待する方がどうかとも思いますが。当初は若い方を演じる予定が、20年も構想している内にジャッキーも歳を取っちゃったんで老兵を演じることとなったそうですが、その老いと衰えを味方につけながら、生き残る事を最優先とした小者っぷり溢れる動きの数々に、ジャッキーらしい“演じるアクション”を見る事が出来るのが嬉しい。確かに命がけの派手さはないが、あの動きはジャッキーにしか出来ない。
“演者ジャッキー・チェン”としても、老いというものを消化した役柄を見せる本作。もちろん、何歳になっても“誰かの息子”というお馴染の末っ子キャラではあるが、作品に漂う重さとジャッキーが端々で見せる哀しげな表情に、「あぁ、今日のジャッキーはなんか死んじゃいそうだなぁ…」と思わせる悲壮感を感じさせる事に。
そう言えば、若き将軍役には当初ジャッキー後継者の一人ダニエル・ウーが候補に挙がってたそうですが、「何度も共演してるから」って理由で却下。息子のジェイシーの名も挙がるが、これに対してジャッキーは断固として却下。結果的にワン・リーホンに落ち着くんですが、相変わらずジャッキーは息子に厳しいなぁ。立派に育てよ、ジェイシー。

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好きに映画を撮らせて欲しい

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2011年07月11日

ルーザーズ (The Losers)

監督 シルヴァン・ホワイト 主演 ジェフリー・ディーン・モーガン
2010年 アメリカ映画 97分 アクション 採点★★★

相変わらずシリーズ作が人気ですねぇ。まぁ、人気があるからシリーズになるんでしょうけど。シリーズ化される条件としては、内容の面白さはさて置いて、キャラクターが魅力的ってのが重要なんでしょうねぇ。ある意味キャラも魅力的で、作り手もやる気満々だったけどシリーズにならなかった『レモ/第1の挑戦』ってのもありましたが。

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【ストーリー】
ボリビアで作戦行動中だったクレイ率いる特殊部隊“ルーザーズ”。しかし、作戦の指令主である謎の男“マックス”の命令で、同胞であるはずの米軍の攻撃を受け現地に取り残されてしまう。潜伏生活を送りながらマックスへの復讐の機会を狙う彼らの前に、マックスへの因縁を持つという謎の女性アイシャが現れるのだが…。

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DCコミックのグラフィック・ノベルを映画化した、ダーク・キャッスルにしては珍しく非ホラーのアクション。当初は『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』のピーター・バーグが監督予定だったが、脚本としてクレジットを残すのみに。
国家に裏切られた特殊部隊が各々の技能をフル活用し腰の軽い感じで仕返しをする、なんか『RED/レッド』風『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』みたいな本作。コミックの味を活かした映像処理や小気味の良い演出で、サクサクと展開する痛快作に仕上がっている。階級を超えた男同士の繋がりやちょっとした笑いなど、楽しめる要素も少なくない。
ただまぁ、「○○みたい」で全て済ませられる個性の無さがちょいと痛い。序盤こそはそれぞれの特殊技能と併せたキャラ設定が功を奏しているが、それ以降はどんどんただの記号と化していく掘り下げの浅さが目立ってしまう。はぐれ者チームの誕生を描き、それなりに因縁を残したまま終わる様に、作り手側の“シリーズ化する気満々”具合は良く伝わるんですが、それと同時に“二〜三匹目のドジョウ狙ってます!”感もたっぷり伝わっちゃうのが、なんともかんとも。

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チームを率いるクレイに扮しているのは、『ウォッチメン』でのコメディアン役が印象的なジェフリー・ディーン・モーガン。その声といい、力のある顔立ちといい、ほど良い男前っぷりはなかなかのもの。なんと言うか、丁度良いハビエル・バルデムって感じ
またルーザーズの面々に扮していたのは、相変わらずB型男担当だった『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』のクリス・エヴァンスに、『リーピング』のイドリス・エルバ、『アーマード 武装地帯』のコロンバス・ショートらが。中でも、帽子にだけは触っちゃいけない次元大介のような狙撃手に扮したオスカル・ハエナダが、ちょいとカッコ良い。なんか、男前のアイス‐Tみたいで。
その他、『ロストボーイ』のジェイソン・パトリックや、『スター・トレック』でウフーラ役だったゾーイ・サルダナらも出演。日本版のパッケージを見ると、このゾーイ・サルダナをイチオシにしているんですが、作品を観る限りではどこをどう推しているのかイマイチ見当付かず。まぁ、フツー

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売りが良く分からず

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2011年06月25日

ザ・ロック (The Rock)

監督 マイケル・ベイ 主演 ニコラス・ケイジ
1996年 アメリカ映画 136分 アクション 採点★★★★

ハンス・ジマーの楽曲って、ワーグナーと同じような印象を受けますよねぇ。無闇やたらに気分を高揚させると言うか、ある意味押し付けがましいと言うか。確かに感動的なシーンには感動的な音楽が欠かせないんですが、相乗効果として盛り上げてるのと、脳を興奮させる化学作用で盛り上がってるような気になるのとでは全く意味合いが異なると思うんですが、どうにもその辺がゴッチャになってるような気も。

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【ストーリー】
国防省の仕打ちに堪忍袋の緒が切れたハメル准将は、忠実な部下らと共に盗みだしたVXガスミサイルと人質を盾とし、アルカトラズ島に立て篭もり1億ドルを要求する。この事態に対応するため、化学兵器処理班のグッドスピードと唯一アルカトラズから脱獄を成功させた元英国諜報部員のメイソンが駆り出され、精鋭部隊シールズと共に島内へと潜入するのだが…。

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ジャンクフードばかり食べてると身体に悪いってことは重々承知しているが、ジャンクフードにはジャンクフードの魅力があるんだって事を声を大にして叫びたい気分になる、マイケル・ベイらしさの良く出た一本。良い方の“らしさ”が。
いつも通り過剰添加気味の音楽とスピーディなカット割りで描かれる、国家に対し業を煮やした男たちが立ち上がる序盤の盛り上がりが半端ない本作。その盛り上がりと勢いは劇中衰えることなく、何処で何が起こっているのか分かりにくいシッチャカメッチャカなアクションシーンですら、がんがん乗り越えていく力強さ。確かに、軸が不安定なので結局何がしたいのか分からないキャラクターが居たり、前のシーンとの繋がりがいい加減なせいか、雰囲気を重視し過ぎたせいかセリフや行動と展開が上手く合わず「この人バカなの?」と思ってしまう事も少なくないが、それすらもウヤムヤに出来ちゃうんだから、もうアッパレと言わざるを得ない。
また、全編クライマックスのような緩急の全くない演出で描きながらも、中だるみすることなく2時間越えの長尺を乗り切っているのも見事。まぁ正直なところ、単調な演出には比較的早い段階で飽きてしまうのだが、錚々たる顔ぶれの役者陣がその辺を存分にカバーし、その相乗効果もあって盛り上がりっ放しで終わる作品に仕上げたとも。

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主人公のグッドスピードには『キック・アス』のニコラス・ケイジが扮しているが、主役ながらもどちらかと言えば三枚目の引き立て役って印象が。そんな印象を受けてしまうのも、老獪な元諜報部員に扮した『オリエント急行殺人事件』のショーン・コネリーと、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のエド・ハリスが素晴らしいから。特にエド・ハリスのカッコ良さは尋常じゃなく、化学兵器を盗み出して国を脅すというバカげた計画ですら、なんかやれてしまいそうな気がするほど。
また、真っ直ぐな感じが全面に出たマイケル・ビーンや、クセはあるけど根はイイ奴って感じが良く出た『ハロウィン』のウィリアム・フォーサイス、“みんなの友達”っぽい『16ブロック』のデヴィッド・モースら、役者そのものの雰囲気を上手く使ったと言うか、頼ったキャスティングも魅力。
その他にも、『追撃者』のジョン・C・マッギンレーや、『ミステリー・メン』のクレア・フォーラニ、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』のトニー・トッドに、まだまだ駆け出しだった『アウトランダー』のジェームズ・カヴィーゼルと言った錚々たる顔ぶれが揃っているのも嬉しい。そんな贅沢さに★ひとつおまけで。

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シールズが現れた時点で脅迫失敗に気付いてもいい気が

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posted by たお at 02:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■ら行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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