なんでしょうねぇ、この一年の経つ早さは。この間モチを食ってたと思いきや、またモチを食う時期ですよ。毎年こんなことを書いてますよ。この調子だと、体感時間5年くらいで
赤いチャンチャンコを着る羽目になるんじゃないでしょうか。
それはさて置き、年間ランキング。“2010年度内に公開”って括りではなく、あくまで私が“2010年度内に初めて観た”作品からのピックなので、製作年度はバラバラ。評論家の先生方のように完成度やらなんやらにこだわってるわけでもなく、単に夢中で楽しんだ作品を中心に。順位付けは、パッと見て浮かんだ順位なので、明日選べばまた違う順位になるいい加減さですが、ラインナップは大体同じかと。年始早々いい加減なスタートでアレですが、まぁ毎年の事。
ベスト
@
マチェーテA
エクスペンダブルズB
ラブリーボーンC
トイ・ストーリー3D
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔いE
第9地区F
月に囚われた男G
ザ・ウォーカーH
ディフェンドー 闇の仕事人I
アンヴィル!夢を諦めきれない男たち振り返ってみれば、“2010年と言ったらコレ!”のような強烈な一本に出会わなかった一年。粒揃いではあるものの、その粒が小さい感じ。そんな中でも、やはり“ダニー・トレホがモテモテのスーパーヒーロー”という
冗談みたいな話が一本の作品となり、しかもとてつもなく面白かった@が頭一つ抜き出た形。ビジネスとしての成功を目指すのは当然のこととして、まずは「面白い映画を作るぞ!」って気概が素晴らしい。Aは、小手先で誤魔化そうとする昨今のアクション映画界に向けた
強烈な筋肉説教映画。豪勢な顔ぶれを揃えながらも、キャラ分けと見せ場作りのバランス感覚も優れていた、達人らしい職人技が光る一本。Bは失われてしまった命に対する真摯な姿勢に。再出発に向けた一歩の重さが伝わってくる。Cは子供がこれを理解するようになってから、もう一度一緒に観たい。DとFは、良く出来た物語をしっかりと映像に収めた作品。面白い映画を作るには、まず面白い話を考えるって基本を思い出したりも。Eは分かり易く強烈なメッセージを放ちながらも、娯楽要素がふんだんに放り込まれた作品。難しく語るも良し、単純に楽しむも良し。Gはどことなく80年代のSFアクションを思い起こさせる好みの一本。Hは今年一番の拾い物。真っ直ぐな主人公とそれを見守る周囲の温かさが映像から伝わってくる、愛らしい一本に。Iは他人事とは思えない世知辛さながらも、その前向きさに。
この他に『
インセプション』や『
グリーン・ゾーン』なんかも印象深かったが、好みの順で並べるとこんな感じに。
ワースト
@
THE 4TH KIND フォース・カインドA
ファイナル・デッドサーキットB
バイオハザード IV アフターライフC
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々D
ダブル・ミッションE
ホワイトアウトF
レギオンG
マーシャル博士の恐竜ランドH
紀元1年が、こんなんだったら!?I
プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂「とりあえず飛び出しときゃいいでしょー」ってのが目に余った2010年。新技術を使いたい気持ちも分かるが、その使い方が『
13日の金曜日PART3』と然程変わってないんじゃ意味がない。仕舞いには、3Dを前提としていない画面作りをしている旧作まで3Dにして金をむしり取ろうとする作品まで出る始末。なんでしょう?『市民ケーン』をフルカラー3D化すれば、より面白くなるとでも言うんでしょうか?
そんな愚痴はさて置き、ワーストをちゃっちゃと。どうせこれも愚痴ですし。
基本的に
観ていて居心地の悪かった作品を中心に選んでみたが、中でも下手な嘘を言い訳でくるんだような@がダントツ。こっちは騙される気満々なのに、作り手に騙す自信がない。AとBは飛び出す以外に面白さのない作品。CとDは「子供向けだから〜」の
甘えと妥協に。EとFは題材こそ面白いのに、その題材を全く活かせなかった作品。なんというか、「良い鯛入ったよ〜」と
生きたままの鯛をそのまま調理しないで出す料亭のような感じ。まず、さばけ。GとHは、大好きな役者が出ているだけにガッカリも大きく。Iは教科書通りに作った、面白みに欠ける一本として。この他にも、テーマがどっちつかずで居心地の悪かった『
狼の死刑宣告』や、主演女優のコメディセンスのなさに辟易した『
噂のモーガン夫妻』なんてのもあったが、とりあえずこの10本を。
とまぁ、こんな感じの2010年。レビューを書いていなかった時期にもなんかあったような気もしますが、なにせ一昨日のオカズも思い出せない記憶力なんで、レビュー再開した6月以降から中心に。
ではでは、さようなら2010年。こんにちは2011年。
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