毎年恒例、年明け早々去年のことを振り返る年間ベスト&ワーストを。いかんせん、三歩歩けば全てを忘れる鳥の頭脳を持つ私なもんで、この順位に厳密な意味や価値があるわけではありませんが、とりあえず印象に残っている作品をズラズラと。あ、ちなみに例年通り年度内に私が初めて見た作品から選んでますんで、製作・公開年度は相変わらずバラバラですよ。サブタレ10周年だった2016年ですが、その辺のスタンスはいつも通りで。
ベスト
@デッドプール
Aシビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
Bマーシュランド
C裏切りのサーカス
D死霊館 エンフィールド事件
Eオデッセイ
FSPY/スパイ
Gピエロがお前を嘲笑う
Hブリッジ・オブ・スパイ
Iパラドクス
引っ越しやら転職やらでバタバタしてしまい、映画鑑賞本数が激減してしまった2016年。その少ない時間を掘り出し物探しに当てず無難な作品に当ててしまった感じが如実に出てしまったランキングに。
そんな中でも、昨今巨大化しすぎて若干手に負えなくなってきたアメコミ映画本来の面白さを思い出させてくれた@が、昨年度最も楽しめた一本に。その巨大化しすぎたアメコミ映画の代表格のAですが、大なり小なり争いは双方が自身こそ正義と信じているから生まれてしまうってテーマ性と、ヒーロー総出演のお祭り感を見事に両立させた、さすがマーベルって感じの一本。骨太の刑事ドラマに国家が持つ陰惨な過去をジワリと滲み込ませたB、本格的なスパイミステリーを“読む映画”として楽しませてくれたC、充分傑作だった前作を正統進化させたDなんかも非常に楽しめた作品で。
また、勇気や努力といったことよりも、“もしマット・デイモンを火星で独りぼっちにさせたら”というリアリティTV的な面白さがあったE、『コードネーム U.N.C.L.E.』とどっちにしようか迷ったんですが、本家スパイシリーズに対する欲求不満を解消してくれつつ、コメディとしてもスパイ活劇としてもシッカリ完成されてたF、トリックの種類は好みとはちょっと外れますが、裏通りの青春物語でもあるストーリーとサイバー空間の演出法に目を瞠ったG、相変わらず要領の良いスピルバーグ演出に驚かされたH、複雑怪奇な状況を映像として描いて見せたIなんかも印象に残った作品で。
その他、期待通りのヒュー・グラントとマリサ・トメイを存分に見れた『Re:LIFE〜リライフ〜』や、生きてようが死んでようが元カノってのは面倒くさいってのがヒシヒシと伝わった『死の恋人ニーナ』なんかも忘れ難し。
ワースト
@スーサイド・スクワッド
Aムカデ人間3
Bポルターガイスト
Cスター・ウォーズ/フォースの覚醒
Dクリード チャンプを継ぐ男
ESEXテープ
Fファンキーランド
G10 クローバーフィールド・レーン
HパパVS新しいパパ
Iメカニック:ワールドミッション
出来の悪さだけを基準にするとセガールがズラリと並んじゃうんですが、基本的には期待値とガッカリさとの落差の大きさを基準に。セガールに期待してるのは「今日も元気だね♪」ってことであって、映画としての出来の良さじゃないですし。
その落差の大きさで言えば、予告編こそ映像的快感に溢れてましたが、蓋を開ければダラダラとした一本道の物語に、見た目と設定頼みのキャラがワラワラと出てくるだけの@がダントツ。マーベルに早く追いつかなければって焦りは分かるんですが、であればまず財産であるキャラクターを大切にしなきゃと。
また、面白くも怖くも不快でもない、単なる運動会の出し物だったA、オリジナル愛の欠片もないB、看板におんぶにだっこで、新しいことをするわけでも深く掘り下げるわけでもない、昨今のリブートビジネスの悪い部分ばかり目についたCとDなんかが、悪い意味で印象深し。
その他は、ほぼほぼ順不同で。
製作陣、キャストも含め何故この顔ぶれでここまで笑えないコメディを作れるのか逆に驚かされたEH、正統コメディとしてもスカシのコメディとしても成立していないF、JJが商売っ気を出したおかげで脚本にあったサスペンスが台無しとなったG、ステイサムの扱いを誤ったIなんかも残念だったなぁと。
こんな感じだった2016年。相変わらずバタバタしてるんで週刊サブタレになりそうではありますが、可能な限り掘り出し物を探す時間を作りたいなぁと思っておりますんで、今年も細々とお付き合い頂ければと。では!
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