2006年 ルーマニア/イギリス/アメリカ映画 94分 アクション 採点★
またまたセガールに年貢を納める時期が。セガール映画には末永く付き合っていく覚悟ではありますが、最近ちょっとばかし取立てが厳しいような気も。「観ましたよ」って自己申告だけで、なんとかハンコを頂けないものでしょうか?

【ストーリー】
軍部だったかどこだったかが極秘に開発した薬品によって超人化したらしい女性に、優秀だという設定の部下が殺されいたくご立腹のセガール。

“沈黙”で“激突”とくる、脳裏に浮かぶ「ぽふっ」ってな感じの衝突音が些か弱々しいセガール映画。監督は、いつものミヒャエル・ケウシュ。
ダラッと始まってボツッと終わる本作。“薬品によって超人化”って設定が辛うじて他のセガール映画と区別させてくれる以外は、“どこで・誰が・何を”といった基本的なことすら理解しづらい混沌ぶりはいつものセガール映画で。終盤に突如現れる“ノブ”と呼ばれる設定上たぶん日本人の兵士が「クワッ!クワラッ!」と意味不明の言葉しか喋らないなど、徹頭徹尾心がこもっていない本作ではあるが、若手が辛うじて整えた舞台にセガールがででーんと現れ、「よよよいのよい」と肩の力が抜け切ったアクションを披露するクライマックスには、一種の名人芸を観たような錯覚さえ覚えることも。こういう“食い扶持”としての映画ってのも、結構好きだったりもしますし。

ここんとこ“動かない・喋らない”という、アクションスターとして滅多に見かけない存在になっていたセガールだったが、本作ではオープニングから案外喋る。声は丸っきり別人ですが。画面からちょっとでも目を離すと、今誰が喋っているのかわからなくなるほどセガールの声が二転三転する本作。セガールの声に似せようとする努力も途中でどうでもよくなったのか、時折別のキャラクターがセガールにあててる声と丸っきり同じ声で喋ったりするので、混沌としたストーリー以上にこっちが混乱。さすがにセリフを読むことすら面倒くさくなったとは思えないんですが、なんかトラブルがあったんでしょうかねぇ?理由がなんであれ、これで「完成!」ってしちゃうのも凄いですが。
ところで、エンドクレジットを見るとセガールの“スタント・ダブル”のほかに“フォト・ダブル”ってのもいるんですが、フォト・ダブルってなんですかねぇ?海外版のジャケットに写っている、どう見てもセガールだけには見えない細面のお方のことなんですか?

次はもう、なーんにもしない
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最初観た時から声が違うなぁと思ってたんですが、本当に吹替えだったんですね。
http://cinechan.at.webry.info/200711/article_17.html
多少なりとも似せている吹替えならまだしも、途中で似せることすら放棄したまるで別人になってましたからねぇ。。。
「フォトダブル」が気になって海外版ジャケット見てみましたがたしかに!!!笑 格好いいけど、きっと動くとオーラはないんでしょうね、笑
どこがどうなって本作が“一番評価が高そう”になったのか不明ですが、まるっきり別人の声を発するセガールを観る分には申し分なしで。
海外版ジャケットのアレは、誰なんでしょうねぇw