2004年 ドイツ/フランス/イギリス/カナダ映画 93分 アクション 採点★★★
寝付けない夜や待ちぼうけを食らっている時の空想ランキング一位は、前回も書いたとおり“世界中にゾンビが溢れちゃったんで、美女と二人でショッピングセンターに立て篭もる”なんですが、その一位に負けず劣らず上位に食い込んでくるのが“実はオレ○○”。何らかの理由で記憶を失っている凄腕のスパイとか特殊部隊とか。なんかもう、ここだけ読むととってもお勉強の苦手な中学生が書いているようなんですが、これでも大人です、私。まぁ、“男”って時点で“大人”じゃないのかも知れませんけど。
【ストーリー】
アンブレラ社の地下研究施設“ハイブ”から辛くも逃げ出すことに成功したアリスであったが、地上には既にT−ウィルスが蔓延し、ラクーンシティは地獄の様相を示していた。特殊部隊隊員ジルら生き残りと脱出を図るアリスであったが、彼女らの前にアンブレラ社が放った最強のモンスター“ネメシス”が立ちはだかる。
大人気ゲームソフト“バイオハザード”の映画化第二弾。前作『バイオハザード』の監督であるポール・W・S・アンダーソンは製作と脚本に回り、リドリー・スコットの作品や『トリプルX』『ボーン・アイデンティティー』など数多くのヒット作で第二班監督を務めたアレクサンダー・ウィットが初メガホンを握る。
アクションとしてもホラーとしても、今一歩詰めの甘かった前作。「ゾンビの群れに美女を放り込んでみましたー」ってな感じのざっくり感が如何ともし難かったのだが、本作ではその辺の問題を若干修正。ゾンビはよりゾンビらしく“主食は人間”ってのを明確にし、アクションは一層派手にと、色々ボリュームアップ。ハイブリット化したアリスは子供が絡むこともありより一層リプリー化が進み、その“エイリアン・サーガ”を隠し切れない隠し味とした上に『ニューヨーク1997』『ウォリアーズ』風の脱出劇、仕舞いにはアリスに『スキャナーズ』風の力まで持たせるごった煮ぶりは、新鮮味こそ皆無だが「好きなんだろうねぇ」と心なしか温かい目で見てしまうことも。とは言ってもアレコレ詰め込みすぎたせいか一事が万事慌しく、特にクライマックス以降の続編への目配せは、広げ過ぎた風呂敷を力ずくで仕舞いこむ締りの悪さが。ゾンビに美女に爆発と、男の子の大好物をこれだけ揃えたにも関わらず、いまいち心が沸き立たないのも不思議で。まぁ、全体に漂う雑さがそうさせてるのかも知れませんが。
クライマックスでのネメシスとの一騎打ちが、まぁどっちも死んでいるようなものなのでなんとも『ユニバーサル・ソルジャー』みたいだなぁと思ってみたものの、ネメシスがドルフ・ラングレンなのは良しとしても、ミラがヴァンダムってのは考えるまでもなく失礼極まりないなぁと。もちろん、ミラに。で、本作のミラ・ジョヴォヴィッチ。全く打算の見受けられないアクションに対する姿勢はもちろんのこと、やり過ぎればやり過ぎるほど絵になるその存在感は、見事としか。その完璧に絵になるミラを撮るのに夢中になり過ぎて他がガタガタになってしまった感も否めないが、気持ちも分からないでもない。もっと過剰にやり過ぎてもらいたかったくらいで。「ポリゴンで出来ているんじゃないか?」と思えるほどの鋭角的な美しさを放っていた『ラブ・アクチュアリー』『エラゴン 遺志を継ぐ者』のシエンナ・ギロリー演じる、人間ならではの強さと脆さを持つジルとアリスの相性も良い。ただまぁ、あまりに女性が強すぎるのか、お父さんもウィルスで大変な目に遭っていた『ブルー・イン・ザ・フェイス』『レディ・イン・ザ・ウォーター』のジャレッド・ハリス、『デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』のオデッド・フェール、いつもはUボートの中でよく見かける気がするトーマス・クレッチマンなど、アクの強い顔ぶれが非常に大人しくなっていたのは寂しい気もしましたが、強い女性を前にすると男ってのはそんなもんで。
引き立て役
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薄いですよね〜(´▽`*)アハハ
実はオレ○○の妄想はいくらでも膨らみそうですね!
私、この作品好きなんです。シエンナも気に入ってたし、オデッド・フェールと愉快な仲間達も好きでした。
でも監督はやっぱりミラだけ居ればイイって感じです。
露出度UPの女性はやはり強い!!
男どもは徹底的に引き立て役ですからねぇ。空想している時間は好きなんですが、程ほどにしないと帰って来れなくなるんで気をつけてます。
監督というか、今回は製作のポール・アンダーソンが「オレのミラだけを撮れ!」と言い張ってたのかも知れませんねぇw
私は、ミラ様がかっちょよかったらそれでいい派のようなので、大満足でした(笑)
なんてったって露出度更にアーップだったし←ヲイ!
いいんです、人それぞれ映画の楽しみ方があって・・・と開き直るのでした(苦笑
やっぱり強いオンナって素敵だわぁ♪←まだ言うか(笑)
実際、強い女の映画って面白いですよねぇ。ただ、“強い美女”ってのが大事で、それが“強いキャシー・ベイツ”とか“強いグレン・クロース”とかになると、とたんにホラーになっちゃうんですよねぇ^^;