2002年 イギリス/ドイツ/フランス映画 101分 アクション 採点★★★
“@世界中にゾンビが溢れる。A美女および可愛い子と一緒に巨大ショッピングセンター(近場のジャスコ)に立て篭もる。B食料はもちろん、ライフラインも万全。銃砲店まである。Cあんなことやこんなことをする。”
寝つきの悪い夜や待ちぼうけをくらってる時は、得てしてこんな空想ばかりしてる私です。もう、@どころか全部実現不可能なことばかりなんですが、男の子の夢ってことで大目に見ていただけたらと。しかしまぁ、ホント『ゾンビ』は素晴らしい映画でしたねぇ。
【ストーリー】
巨大企業のアンブレラ・コーポレーションは、密かに“ハイブ”と呼ばれる地下施設でバイオ兵器の開発をしていたが、何者かによって開発中のウィルスが散布されてしまう。調査の為にハイブへ向かった特殊部隊は、記憶を失っていたアリスという女性を発見。彼女と共にハイブに潜入するが、そこは生ける屍の闊歩する地獄であった。
日本の人気ゲームソフト“バイオハザード”の映画化。当初はジョージ・A・ロメロの名が監督としてアナウンスされ否応がなしにも期待が高まったが、なんだかんだと監督の座は『ソルジャー』のポール・W・S・アンダーソンのもとへ。ロメロ版を待っていたファンは、ゲームのTVCMでお茶を濁らされる羽目に。
ゲームの映画化としては、マリオのずんぐりむっくり感だけは忠実に再現されていた『マリオ・ブラザース』や、コスプレ大会の枠を一歩もはみ出していなかった『ストリート・ファイター』などと比べれば段違いの完成度を誇る本作。とは言っても、死滅は不可能で空気感染までするウィルスが撒き散らされた現場だというのに、ズカズカと軽装備で入り込む主人公らに象徴されるように、非常にざっくりとした作りが目立つ。ゲームのBGMとしては良いが、映画のサントラとしてはでしゃばり過ぎているマリリン・マンソンらのスコアにしても、結局のところ『エイリアン2』のフォロワーから一歩も抜け出せていないストーリーラインにしろ、この“ざっくり感”はポール・W・S・アンダーソンの特徴でもあるので仕方がないのだが、肝心のゾンビがただわらわらと居るだけで、ビックリはさせるが必要以上に嫌悪や恐怖を煽り立てない大人しさは、やはり物足りない。ロメロなら、お食事中のゾンビを漏れなく映すのに。アクション映画としてもホラー映画としても食い足りない半端さのある本作ではあるが、無難でざっくりした作りと、ゴアシーンを丁寧に避けたことで一般的に受けたことも事実で、この作品のヒットにより「ゾンビは金になる」とスタジオ側に再認識させ、『ドーン・オブ・ザ・デッド』『28週後…』『プラネット・テラー』など、今日のゾンビ再ブームを作り出すきっかけになった功績は大きいので、★ひとつおまけ。ゲーム映画乱造の弊害も付いてきちゃいましたが。
本作の功績は、ゾンビブームの再来を招いただけではない。それはもちろん、ミラ・ジョヴォヴィッチの誕生。本作以前にもベッソン作品や『バッド・チューニング』『ズーランダー』で“女優”ミラ・ジョヴォヴィッチは存在していたが、“元モデルの綺麗な女優”で終わってしまっていた感も。しかし、本作においてゾンビ犬に三角飛びから蹴りを放った瞬間に“見事なアクションを決める美女”という稀有な存在となる。画の見事さも含めそのインパクトの強烈さから、シャーリーズ・セロンやケイト・ベッキンセールなど美人女優が挙ってアクションに挑戦するも、ミラは氷のように冷たい表情からふと子供のような無邪気な笑顔を覗かせるコントラストと、甘えの一切感じさせないキレのある動きで、彼女らを軽く凌駕する存在感を放つことに。全編言い訳に終始してしまった『ウルトラヴァイオレット』でさえも、ミラだけは完璧でしたし。
本作では上半身こそ薄いドレスでセクシーに決めてはいるものの、下半身は短パンにブーツとやる気満々の臨戦態勢に入っているミラ。そりゃぁ、こんなミラだけを撮りたくなる気持ちも充分分かりますが、せっかく『ワイルド・スピード』の兄貴女優ミシェル・ロドリゲスも出てるにも関わらず、一人集中的にゾンビに噛まれる“噛まれ役”で終わってしまっているのは残念でしたけど。
露出が高いほど防御力が高まる忍者のようなお方
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でもWiiの『バイオハザード アンブレラクロニクルズ』でレーザートラップんトコとか本作からのフィードバックと思しきトコがあったりしたのを思うとまだゲーム原作映画ん中じゃぁ幸せな方ですよね、コレは…
ミシェル・ロドリゲス兄貴にはもっと活躍して欲しかったですね〜!
あの睨みでゾンビを不能にしてしまうとか。
シリーズ通してミラねーさんは、とにかく
カッコいいです。
そして監督はやっぱりミラだけ撮れればいいと思ってるのも間違いないなあと思います。
見た目とは裏腹に、オフん時はカラっとした気さくな子だそうですねぇ、ミラ。なにやらいつも近場の男性とくっついてばかりいる気もしますが、その辺も気さくってことで。
で、本作。シリーズが進むにつれどんどんゲームから離れて、好きな映画をゾンビバージョンにして楽しんでいる印象も強いんですが、数あるゲーム映画の中では、ホントましですよねぇ。
衣食住が揃ってて、娯楽まであって、入り口をトラックでちょこちょこーって塞げば立て篭もりにはうってつけのような気もして、ジャスコ^^;
ミラが最も輝く作品ではありますからねぇ。“ミラを撮る!”ってのが、最大の目的でもあるんでしょうしw
ほんっとーにミラ様が綺麗でかっちょよかったです。
それが見れただけで本望(笑)
そこまで露出して怪我少なーーーと思ってました(苦笑
でも、「露出が高いほど防御力が高まる忍者のようなお方」の表現は素晴らしいと思います(爆笑
ミシェル・ロドリゲスは、もちょっと活躍してくれるのかと思いましたが、残念でしたねぇ。
ということで私なんかのところも忘れずにTB飛ばしてくださって、ほんとに感謝感激あめあられ♪
たおさん、ありがと♪
ホント、ミシェル・ロドリゲスはただの噛まれ役でしかなかったですからねぇ。「オレにはミラがいるんだ!お前なんて、ただ噛まれてろ!」って感じだったんですかねぇ^^;