2002年 アメリカ映画 99分 パニック 採点★★
夏になるとカブトムシ獲りに勤しんでることもあって“虫好き”と思われがちな私ですが、実のところ虫は嫌い。生理的にダメ。確かにカブトムシやらクワガタなどの甲虫類ら硬い連中は平気なんですが、無闇に細長い脚がワシャワシャと生えてる連中やら柔らかいお腹がパンパンになってる連中は、もうダメ。考えただけでも鳥肌もの。便所コオロギなんか見つけた日にゃ、悲鳴を上げます。蜘蛛なんてもってのほかで、スズメのこぶ用に恐る恐るピンセットで捕まえはしますが、ピンセットを乗り越え猛スピードで手元に来られたりしたら、全てがイヤになります。書いてる時点でもうイヤですし。
【ストーリー】
トラックから転げ落ちた有毒廃棄物の影響で蜘蛛が巨大化。田舎町をパニックに陥れる。
ローランド・エメリッヒとディーン・デブリンが製作し、『バタリアン4』『バタリアン5』で人々を唖然とさせたエロリー・エルカイェムが監督したパニック映画。
“放射性廃棄物の影響で巨大化した生物”やら“ショッピングモールで立て篭もり”やらと、所謂B級映画の記号を羅列した本作。エメリッヒとデブリンの「今じゃちょっと大物になっちゃったけど、ボクら本当はこういうの好きなんだよー」という主張はハッキリと伝わるが、それを“映画愛”と取るか“エクスキューズ”と取るかで、受ける印象が大きく変わる作品でも。もちろんヒネクレ者の私は、後者で。パニック映画ながらも“B級映画ゴッコ”に対する照れ隠しかコメディ色が圧倒的に強く、人がばんばん殺されている割に蜘蛛に対する恐怖感が湧かない。それどころか、「イー!イー!」鳴きながら飛んでくる蜘蛛は可愛かったりすらする。もちろんコメディ色を前面に打ち出すのはいいのだが、肝心の“デカイ蜘蛛が怖い”って部分が活きて来ないのでメリハリもなく、笑いの沸点も低い。テンポも悪くないし全体から受ける印象も平均的なのだが、結局のところ“巨大蜘蛛が暴れる無難な映画”に。“巨大蜘蛛”と“無難”が一緒に居るのはどうかと。
“個性的”ってのを軽く通り越したアークエット家においては若干大人しい印象もあるが、思いつきと気まぐれと状況読まずの“B型系”キャラクターを演じさせればピカイチである『25年目のキス』のデヴィッド・アークエットは、一家の中でもお気に入りの一人。本作でもその勢いだけは充分のデヴィッドを期待したのだが、思いのほか大人しい。役柄もあるのだろうが、別にデヴィッド・アークエットじゃなくても良さそうな元気のなさが寂しい。
そんなデヴィッド・アークエットのほか、カリ・ウーラーと本当の母娘に見える『マッチポイント』のスカーレット・ヨハンセン、エメリッヒ映画の常連レオン・リッピーと案外豪勢な顔ぶれが揃った本作だが、印象に残るのがスカーレット・ヨハンセンの小生意気ぶりだけだったりも。
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たおさんが書かれたD・アークエットの紹介文に、大きく頷きながらも笑ってしまいました(爆)
彼にしては、なんだか普通のキャラでしたね。
あ〜、確かにラブコメ要素もありましたねぇ。主人公と女性保安官に、スカとそのスカにスタンガン食らわされる彼氏に、蜘蛛少年と蜘蛛オヤジ。ラブだらけでしたねぇw
そういえば、最近デヴィッド・アークエットが元気ないようにも。クリス・エヴァンスにその座を奪われぬよう、頑張っていただきたいもので。
あぁ、確かにデヴィッドしか頼る奴がいないってのは、非常に追い詰められた状況ですねぇw
>たおさんだったら頼りたい男ってショーン・ビーンとかセガールですか?
頼りたい男ってなると、やっぱり定番で『地獄の黙示録』のキルゴアなんですが、もちろん良い波が来ていない時限定ですが。セガールは基本的にしかめっ面しているばかりなんであんまりお近づきになりたくないですし、ショーンはここぞって時に全くの役立たずに成り果ててしまうので、これもちょっと^^;
私も蜘蛛は大の苦手です。とくに、あの動きの速さは本当にパニックになります。
でも、この作品の蜘蛛は……妙〜に可愛かったですよね〜(笑) 全然怖くないところがなんとも。。。そのせいか?結構楽しめました(^^;)
蜘蛛パニック映画で怖くないってのもどうかと思いますが、怖がらせるより笑わせようとしている作品なのでしょうがないかと^^;