2007年 アメリカ映画 96分 コメディ 採点★★★★
動物と子供にだけは大人気のたおです。モッテモテです。大人の女性の方にもモテたいです。切実です。それはさておき、まぁ私自身もそんなに動物は嫌いじゃないので、犬なり猫なりラマなりが尻尾フリフリ近寄ってくるのは悪い気もしないんですが、あんまりにも「ほれ、撫でれ!」「ほれ、遊べ!」と懐かれすぎるのは、ちょっと。片時も私の側から離れないで耳元でびーびーぴゅるると歌っているうちのスズメなんて、正直鬱陶しいですし。
【ストーリー】
人気TVキャスターから下院議員へと転身を果たした、エバン。新居も手にして全てが順風に思えたエバンだったが、ある日彼の目の前に神さまが現れ「箱舟を作れー!」と命じたから、大変。
ジム・キャリー主演で大ヒットした『ブルース・オールマイティ』で、ライバルのキャスターであったエバンを主役に迎えたスピンオフ。
鳩がオリーブの枝をくわえて飛んでくるオープニングから、随所に聖書の創世記にまつわる記号が散りばめてはいるが、そんなこと全く知らなくても全然楽しめるお手軽な一本。スケールこそは極端にでかいが、仕事一辺倒のお父さんが壊れてくると、子供は喜び、世間は白い目で見るといういつもの展開と、都合良くかつ安全に発生する大災害など、結局のところは“家族は大事”“自然を大切に”というこじんまりとした物語であるのだが、安心印の物語とソツのない演出も相まって全く退屈しない。最近の口癖が「どいつもこいつもエコぶりやがって!」の私ではあるが、別に自然が嫌いなわけではないので、こういった主張も嫌いではないですし。
ソツもなければクセもない作品ではあるが、そんな作品でもこれだけ楽しいものに仕上げたのは、やはり出演陣によるものが大きい。
「今から面白いことするから見ててね!ね?ね?面白かった?え?つまらなかった?じゃ、もう一回やるから見ててね!」と、始終画面の向こうから語りかけてくるジム・キャリーが鬱陶しかった前作で、唯一笑えるリアクション芸を見せてくれていた『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル。本作でも、人間だろうが動物だろうが神さまだろうが怯まないリアクション芸を存分に。いやぁ、絶好調ですねぇ。
人間の時の名前が“アル・マイティ(Al Mighty)”さんと、芸の細かい神さまには、前作同様『スナイパー』のモーガン・フリーマン。いつも通りの仕事振りとはいえ、この手の仕事が好きなのか、いつもよりは楽しそうでしたよ。
そんなメインの顔ぶれ以外にも、“量産型ニコール・キッドマン”然とした『キャプテン・ウルフ』のローレン・グレアム、安心印女優の一人『25年目のキス』のモリー・シャノン、人懐っこい笑顔は相変らずだが最近は悪役づいてきた『ジャック・ブル』のジョン・グッドマン、『ホステージ』『ポセイドン』での足手まといっぷりがあまりに見事で“足手まとい・オブ・ジ・イヤー”を進呈したかったジミー・ベネットと、かっちりと作品を引き締める人選もなかなかのものだったが、やはり注目は『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のジョナ・ヒル。声と風貌がクリス・ペンを髣髴させていたのだが、本作での間の見事さ、器用さ、漂う貫禄と、最も目が離せない若手の一人と断言できる存在感。期待!
スズメ一羽でも鬱陶しいのに
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未公開のわりにいい出来だったと思います。
<随所に聖書の創世記にまつわる記号が散りばめてはいる
そうだったんですかっ!? まったく知りませんでした。
関係なく見てましたけど、仰るように知らなくても楽しめましたよ!
未公開のわりにというか、ヒット作の続編であってもあっさりDVDスルーさせちゃうのも。。。
そんなにお笑い系でもないのに、スティーヴ・カレルの笑いのセンスはいいですよね。
いつの間にか、モーゼのような風貌になってくる過程は、神がかりのようで本当に救世主のように見えましたもの(笑)
CGとはいえ、洪水のシーンの迫力は凄かったです。
芸が細かいんですよねぇ、カレルは。大技と小技の使い分けが上手い。
って「ブルース」は未見ですけど(;・∀・)
スティーヴ・カレルのリアクション芸も
面白かったですよねぇ〜。
ってかやっぱり毛が濃い(*≧m≦*)ププッ
どうにもジム・キャリーは苦手なんで、前作はコレを観る為に我慢しながらって感じでしたねぇ^^;
まぁ、その甲斐あってカレル芸は満喫できましたが^^
ジム・キャリーとスティーヴ・カレルはどっちも煩いけれど、こういう作品を見るとタイプが大分違うなぁ〜と感じます。
スティーヴ・カレルのリアクション芸、好きでス(笑)
相手が何であれ、キレのいいリアクションを今回もたっぷりでしたねぇ〜♪
同じ鬱陶しさでも、向こうから向かってくる鬱陶しさと、出会い頭の鬱陶しさの違いって感じですかねぇw
スティーヴ・カレルだったからこそ楽しめた一本で。