2007年 アメリカ映画 111分 サスペンス 採点★★★
“ムー”やら“うしろの百太郎”やらをワクワクしながら読んでいたその昔、まぁこの手の本を“ワクワク”しながら読むってのは今も変わりませんが、“こうやれば貴方のオーラが見える!”“守護霊の呼び出し方!”“レッツ幽体離脱!”など、書いてあることをあれやこれや試してみたもので。もちろんことごとく全て失敗に終わるんですが、やっぱりあれですかねぇ?あまりに邪まな人間だから、ダメだったんですかねぇ?
【ストーリー】
強盗したことを警察に通報したと誤解され、不良グループに森の奥で暴行されたニック。昏睡状態に陥り死んでしまったと思われた彼は、マンホールの中に置き去りにされてしまう。やがて彼の魂は彼の肉体を離れ救いを求めて彷徨うが、誰にも彼の声は届くことはなかった。唯一、彼を暴行した不良グループのリーダー、アニーを除いて…。
監督も務めた『ブレイド3』や、『バットマン ビギンズ』などのコミック映画の脚本のみならず、『フレディVSジェイソン』などのホラー作品、果てやヴァンダム作品の脚本まで手掛けた、是非ともお友達になっていただきたいほど素晴らしいフィルモグラフィを持つデヴィッド・S・ゴイヤーによるスーパーナチュラルスリラー。
霊体となってしまったことから誰にも気付いてもらえない主人公を唯一救えるのが、主人公をそんな目に陥らせた当の本人である捻った設定と、早く体を見つけてもらわないと本当に死んでしまうタイムリミットが近づくにつれて状況も悪化していく、サスペンスの盛り上げも上手い一本。主人公らを取り巻く状況なども丁寧にじっくりと描いており、非常に安定感を持っている作品ではあるのだが、全米公開版より随分と長いバージョンであるせいもあるのか、あまりにじっくりし過ぎてモタモタしている感も。選曲は良いのだが“ただ流してるだけ”の印象すらある、楽曲の工夫のない使い方も残念。ただし、多少強引な感じは否めないものの、主人公と不良少女との繋がりを強めていく様をしっかりと描き、それを切ない余韻を長く残す結末へと持っていく展開は嫌いではない。
自覚のあるマルコム医師状態の主人公に扮するのは、居たと思ったらいつの間にか居なくなり、忘れた頃にまた出てくる、ある意味『宇宙戦争』でも幽体離脱状態にあったジャスティン・チャットウィン。生まれた頃からバランスが全く変わっていなさそうな顔立ちと、せっかく霊体になったというのに女の子のシャワー姿すら覗こうとしない生真面目さとは裏腹に、深く重たい翳を持つその瞳は、時代が時代ならキュアやジョイ・ディヴィジョンなんかを好んで聴いてそうで、本作の主人公にはピッタリの風貌。顔の半分が額という、ある意味将来が楽しみな俳優でも。そんな主人公にすっかりと憑りつかれる、普段はワルだが家では弟想いの良いお姉ちゃんで、帽子を取ると美少女という、マンガから出てきたようなアニー役を演じるマルガリータ・レヴィエヴァや、いじめられっ子専門役者の風格さえ漂う『ガール・ネクスト・ドア』のクリス・マークエット、若手ばかりで単調になりがちな絵面をピリリと締める『アメリカン・ドリームズ』のマーシャ・ゲイ・ハーデンなど、適材適所のキャスティングが光っている。
ところで、私自身はジャンプ嫌いなんで然程興味はないのですが、巷では大きな関心を引いている実写版“ドラゴンボールZ”で悟空役に抜擢されたジャスティン・チャットウィン。字幕では自分の事を“オラ”って言ったりするんですかね?
アニー!後ろ、後ろ!
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実はアニーがいつあの似合わない帽子を取ってくれるんだろうかと、ニックの体が戻る以上にソワソワしてた自分w長い髪を下ろすと結構な美人なのに、帽子を被ってるシーンが前半全部なので、無駄に魅力を殺していたように思えます(汗
でもジャスティンくんは凄い胸毛でしたが、ドラゴンボールまでには綺麗に剃ってもらいたいものです(笑
たおさんだったら女の子のシャワー姿見ちゃいます?(笑)
どうもこのジャスティンくんの胸毛が気になってストーリー忘れかけました^^;
まぁ、メガネを取ったら案外美人と同じようなものなので、とことん引っ張ったんでしょうねぇ。皆さん、ジャスティンのあのもっさりとした胸毛だけは強烈に覚えているようでw
>たおさんだったら女の子のシャワー姿見ちゃいます?
「まさかぁ。見るわけないじゃないですか!」と言ってみたい所ですが、そんな奴ではないことは充分にバレておりますので、「もちろん見ます!」と断言しておきます^^;