2008年01月09日

狼の街 (10th & Wolf)

監督 ボビー・モレスコ 主演 ジェームズ・マースデン
2006年 アメリカ映画 107分 ドラマ 採点★★★

小学校へと上がる歳に今住んでいる町に越してきたものの、中学は地元を離れた学校へ進学、大学卒業後は仕事柄各地を転々としていたもんで、“地元=故郷”という感覚があんまりない私。常にアウェイ。無論、幼馴染なんて存在もいない。今からでも作れますかねぇ?

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【ストーリー】
マフィアの殺し屋を父に持つトミーは、両親の死後叔母の元で弟のヴィンセント、従兄弟のジョーイと共に少年時代を過ごす。父親同様闇稼業に手を染めるのを拒んだトミーは海兵隊員として湾岸戦争に出兵するが、問題を起こし収監されてしまう。そこへやって来たFBIはトミーに、既に闇稼業に手を染めている弟と従兄弟を見逃す代わりに、マフィアのボスを逮捕するだけの証拠を集める為にジョーイに近づくよう命じられ…。

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クラッシュ』でオスカーを獲得した脚本家ボビー・モレスコによる、実話にインスパイアされた犯罪ドラマ。
久々に地元に戻ってきた男が潜入捜査官として幼馴染なり親類なりに近づくって物語は、『ステート・オブ・グレース』などそれこそ山ほどあり新味は全くないのだが、脚本の一ページ一ページを丁寧に撮り上げたのか、重心の低い安定感が魅力的な一本。ギャング映画に不可欠な家族愛も程よく盛り込まれ、人物相関図も人数が多い割に丁寧に整理されている。脚本に忠実なソツのない作りが魅力である反面、その肝心な脚本が甘い。元も子もなし。物語に対する踏み込みの甘さか、標的となるマフィアが何をやってるのかサッパリ分からないし、FBIの行動は行き当たりバッタリで、各エピソードは面白いのだが別になくてもいいエピソードも多く、同様に別にいなくても良いキャラクターも多し。“バレるバレない”のサスペンスの盛り上がりもなく、結局何を一番見せたいのか決めかねてフラフラしている内にバタバタと急展開し、「まぁ、道を踏み外すなよ」で無理矢理締めようとするオチも座りが悪い。良いムードが作品全体を包んでいるだけに、闇社会のネットワークなどにもう少し踏み込み、かつ物語が整理されていれば隠れた傑作になり得ただけに、残念。

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とは言っても、好きモノには堪らない顔ぶれが次々と現れ驚かされるのも事実。
スーパーマン リターンズ』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』のジェームズ・マースデンに主役としての強烈な存在感がないのは痛いが、ゲイリー・オールドマンを髣髴させる熱演とバリー・ペッパー同様地獄帰りのような顔立ちが作品に暗い影を落とす『プライベート・ライアン』のジョヴァンニ・リビシ、すっかりお爺ちゃん然とはしてしまったが、タフな輝きだけは全く失せていない『ランボー』『アサルト13 要塞警察』が作品をピリリと締め、ビームも出さない主人公を徹底的にフォロー。パッと現れパッと消えるデニス・ホッパーや、『デジャヴ』『キスキス,バンバン』のヴァル・キルマー、元モトリー・クルーでヘザー・ロックリアにパメラ・アンダーソンと女の趣味が非常に分かりやすいトミー・リーなど、豪勢かつ「なんで出た?」と思わせる顔ぶれに驚かされる本作。しかしながら最大の驚きは、5歳児のような風貌と言動の主人公の弟ヴィンセント。そのツヤツヤした風貌と芸風に、「ん?また“なんとかキューザック”が出てきたのか?」と思わせるほどキューザック家っぽい。たぶん名前にJが付く。で、なにキューザックなのかとクレジットに目を凝らすと、出てきた名前は『ジャケット』のブラッド・レンフロー。一時はブクブクと太り若ハゲ効果も相まって「『依頼人』の美少年はどこに…」とファンを困惑させるオッサンぶりであったが、本作ではだいぶスッキリと身体もシェイプ。まぁ髪の毛は仕方がないとしても、まだまだ25歳。本格的な復帰も遠くないかも。

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ん?なんだ?ビームでも出そうってのか?

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posted by たお at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(3) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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