2007年12月10日

えじき (Dead Birds)

監督 アレックス・ターナー 主演 ヘンリー・トーマス
2004年 アメリカ映画 91分 ホラー 採点★★★

宇宙人が潜んでたり、カカシが動いてみたり、死んだお父さんが野球をしにやって来たりと、何かと尋常じゃないことばかり起きるトウモロコシ畑。視界を遮るほど高く育った茎と、どこまで行っても変わらない景色に、迷い込んでなかなか出られなくなった経験を持つアメリカ人が多いのか、ホラーの舞台になることが多いトウモロコシ畑。散々迷ってワンワン泣いている息子の泣き声を聞いたお父さんは、「もうトウモロコシ畑で迷う年頃になったのかぁ」と感慨深く思うのでしょうか?なんか、風物詩みたいですねぇ。

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【ストーリー】
行員らを皆殺しにし金貨強奪に成功したウィリアム率いる強盗団は、人里離れた屋敷に身を潜める。だが、そこではかつて陰惨な儀式が行われており…。

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そういったジャンルがあるのなら、是非とも組み込んでおきたい“トウモロコシ畑ホラー”の一本。“南北戦争ホラー”でもいいですけど。
強盗団がカカシに散々な目に遭わせられる作品といえば『ヘル・ゴースト/悪魔のスケアクロウ』を思い起こさせるが、“凄惨な儀式の結果、冥界の扉が開いてしまう”という、ルチオ・フルチなら程よく腐ったゾンビをワラワラと投入しそうな設定を持つ本作に漂う雰囲気は、ラブクラフトなどの怪奇小説や『マウス・オブ・マッドネス』に似た味わいを持つ一本になっている。眼窩だけの目に針のように細長く尖った歯を持つ冥界の住人など、パンチの効いた魔物も登場するが、それらの直接的表現に頼らず、過去の出来事を匂わすフラッシュバックと屋敷の持つ不気味な雰囲気によって恐怖感を演出し、序盤に登場した魔物が、屋敷に立ち入ったと同時に全てが手遅れであったことを意味していたと判明するオチのつけ方も好印象。ただし、直接的表現を避けすぎたばかりに雰囲気のみに走り過ぎ、やたらと間延びした印象を受けるのも事実。矢継ぎ早にイベントが発生しているのにも関わらずテンポがやたらと悪く、クライマックスが過ぎてから「あ、今のがクライマックスだったのかぁ」と気がつくメリハリのなさは痛い。

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全くチームをまとめ上げられていないリーダー役に、『11:14』のヘンリー・トーマス。『E.T.』の頃からほとんど変わっていない、今にも泣き出しそうな風貌で冷酷な強盗団のリーダー役というのも何とも合っていない気もするが、いつまでも「あぁ、自転車で空を飛んでたあの坊や」と言われたくないでしょうし。
『トゥルー・クライム』“グレイズ・アナトミー”のイザイア・ワシントン、特典映像で本編以上に面白いコンビ芸を見せてくれた『バットマン ビギンズ』のマーク・ブーン・ジュニアと『バッドボーイズ2バッド』マイケル・シャノンなど、観客そっちのけで登場人物ばかりがワーワーキャーキャーと怖がっているホラーが多い中、腰の座った芸風を持つ顔ぶれが揃った本作。そんな顔ぶれに、★ひとつオマケ。

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実は出ずっぱり

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posted by たお at 14:41 | Comment(0) | TrackBack(1) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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