1981年 アメリカ/イタリア映画 95分 パニック 採点★★
DVDプレーヤーを買い換えたからといって、別に新しい映画を観るわけでもない私。この調子じゃたとえブルーレイなりの次世代機を買ったところで、本当に観たい作品がソフト化されるまでえらい時間待たされるんでしょうねぇ。
【ストーリー】
沈没したアメリカ軍の船に積んであった生物兵器“空飛ぶ殺人魚”の卵が孵化。南国のリゾート地が、ちょっとしたパニックに陥る。

「『ジョーズ』がサメ一匹だけであんだけ怖かったんだから、ちょっとばかし小振りだけどピラニアが大挙すればもっと怖いに違いない」と作られた『ピラニア』のヒットに気を良くしたのか、「ピラニアが飛んだらもっと怖いんじゃね?」と安易に作られた続編。
“動物・科学者・警官・金の亡者”と動物パニック映画に最低限必要な骨組みこそはあるものの、それらのキャラクターが何を考えて動いているのかサッパリ分からない上に展開もチグハグなため、ドラマ部はメタメタ。それでもショック描写だけでも気が効いていればそれなりに観れる作品になるのだが、棒の先に付けたハリボテの殺人魚を役者の顔にグイグイと押し付けているだけの芸も工夫もない襲撃描写や、せっかく『ビヨンド』『ハイテンション』のジャンネット・デ・ロッシが特殊メイクを担当しているのに、それらをグリグリ見せるわけでもなく薄暗がりでちょろりと見せるだけのグダグダっぷり。

ロジャー・コーマンの下でせっせとミニチュアを作っている時に、製作者としてはピラニア道まっしぐらの筑波久子ことチャコ・ヴァン・リューエンに監督として抜擢されたというジェームズ・キャメロン。まぁ、ポスト・プロダクションから編集までほとんど全てを『デアボリカ』やら『テンタクルズ』やら二番煎じばかり作っているオヴィディオ・G・アソニティスに取り仕切られ、キャメロン自身は現場でちょろちょろっと演出をしただけだったようで、本人は本作を自身のフィルモグラフィに加えられるのが大層嫌だとか。うっかりこの話題をキャメロンに振ると激怒するらしいので、たまたま本作のTシャツを着ている時に、街でキャメロンに出くわさないように注意したいものです。
前作で低予算を存分にカバーしたジョン・セイルズの脚本がないのが最も痛手な本作ではあるが、劇中唯一まともなキャラクターである警官役を大好きなランス・ヘンリクセンが演じてくれたことですし、何もすることがない土曜の昼過ぎにうっかりTVで観る分には申し分のない作品でもあるので、★ひとつオマケで。

されるがまま
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でも、ランス・ヘンリクセンが出てたとは全然気がついてませんでした。
うーん、だからと言って彼を確認するためだけにこの作品をまた見る気は起きません。
彼の顔が見たい時は素直に「ミレニアム」を見ることにします(第1シーズンが好きなくせに2シーズン以降見てないし)
『ジョーズ』から本格的になった動物襲撃物は一杯あったもんですが、振り返ってみるに本当に面白い作品ってのはあんまり無かったワリによく観てたもんだなぁ… っと当時の自分にツッコミ入れたくもなりましたわ〜
なまじ『ピラニア』が面白かっただけに、「すげぇ!今度は飛ぶんだ!」と余計な期待をしちゃうんですよねぇ。。。
私がランスを観たい時は、もちろんミレニアムもですが、やっぱり『デビルジャンク』ですかねぇ。そんなに凄く面白いってわけでもないんですが、フルタイムでランスを観れる数少ない映画の一つですしね^^;
騙されるのを分かっていながら観続けちゃうんですよねぇ。。。で、ごくたまに『アリゲーター』みたいに面白い作品に出会っちゃうから、懲りることもない^^;
今日はその『アリゲーター』を観てたんで、近々アップ予定で。
ずーっと昔観たとき、ランス様が出演してるのに気がつかなかったんです(汗)
なんか 顔が違うんだもん。
未知との遭遇でもどこにいるかよく分からなかった(アホ)
狼達の午後では気づいたんですけどねぇ
私はなんちゃってランスファンなのか?
で、また観ようと思っても、レンタル屋にない状態・・・
『未知との遭遇』じゃ出番のほとんどをカットされ、本編にはチラリとしか出てませんでしたしねぇ。本作のランスは結構いい役どころなので、ランスだけを観るなら探す価値はあるかも・・・やっぱ、ないですw