2006年 イギリス映画 94分 ホラー 採点★★★
“無人島に持っていくなら何?”みたいな問いをちょこちょこと見かけますが、大体答えとして挙がっているのがライフラインが万全という条件下で有効なものばかり。まぁ、要は“如何に暇をつぶすか?”ってことなので、「無人島なんかに行きたくはないです」以外の答えで暇がつぶせそうな物というと…釣竿かなぁ。すいませんねぇ、普通の答えで。
【ストーリー】
同室の少年を自殺に追い込んだ罰として、かつては軍の訓練施設であった無人島へ教官引率の下連れて来られた少年刑務所の囚人6名。偶然居合わせた他の少年院の少女らもいて浮かれる彼らだったが、その島にいた何者かに一人一人殺されていき…。
『デス・フロント』のマイケル・J・バセットによるサバイバル・ホラー。
“謎の人物”とは言っても大方の予想通りの人物が犯人なので、その辺のサスペンスはサッパリ盛り上がらないが、犬にトラップに完全カモフラージュと、すっかりジョン・ランボーな人が罰の割にはとっても楽しそうな様子に全く同情できない主人公らを次々惨殺していく様に、久々にスラッシャー映画らしい凄味を味わえる。シーンとシーンの繋がりに若干チグハグさも感じはするが、追われる緊迫感の糸が緩むこともない。
『ドッグ・ソルジャー』に続いてグダグダな若者を引率する羽目に陥る『ソルジャー』『リベリオン 反逆者』のショーン・パートウィーや、“元兵士”という役柄に、何かかくし芸を期待させるが期待させるだけだった『ディセント』のアレックス・リードら大人勢以外にも、威勢だけはいいイジメっ子に、その言いなりになる気のいい大男など分かりやすいキャラクター設定も好印象。ただまぁ、極限状態の中で秘められていた闘争本能に目覚める主人公が、終始ボブ・ゲルドフみたいな顔をしているのは、ちょっとアレでしたが。
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