2007年10月04日

ハード・トゥ・キル (Hard To Kill)

監督 ブルース・マルムース 主演 スティーヴン・セガール
1990年 アメリカ映画 96分 アクション 採点★★

いやぁ、それにしてもセガールって本当に凄いよなぁ。『ダイ・ハード』登場前夜という筋肉映画末期の時代とはいえ、まだまだマッチョとマッチョがぶつかり合うアクションが主流だった時に、特に演技が上手いわけでも男前なわけでも肉体美を誇るわけでもないのに、地味な扱いだった合気道の華麗なる腕前と若干オネエ言葉が混じる日本語と“元CIA”という信憑性ゼロのハッタリで、『刑事ニコ/法の死角』にいきなりの主役デビュー。それからかれこれ20年近く経つというのに、デップリと太った以外は基本的に何にも変わっていないってのも、本当に凄いなぁ。

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【ストーリー】
議員暗殺計画を嗅ぎ付け証拠をビデオ撮りした刑事メイソンであったが、組織に妻子を殺され、彼自身も銃弾を浴び昏睡状態に。7年後、奇跡的に回復したメイソンは美人看護婦の助けを借り、組織への復讐を開始する。

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スタローンのヒゲ面女装姿ばかりが強烈に印象に残った『ナイトホークス』のブルース・マルムース監督による、セガール主演第二作目。
「あっちが“死ににくい”なら、こっちは“殺されにくい”だ!」とばかりに、タイトルだけは『ダイ・ハード』に真っ向勝負の本作。序盤にウッカリ銃弾を食らっちゃったおかげで昏睡状態には陥るが、その後は無敵のセガール大明神大暴れといういつもの流れ。基本しかめっ面でことが足りた『刑事ニコ/法の死角』に俳優としてご不満だったのか、本作ではより豊かな表現力で人間味や弱さを出そうと努力をなされたようだが、残念ながら作品自体をまどろっかしくする以外に機能せず。汚職警官が主人公にとって常に都合の悪い場所に配属されていたり、たまたま美人看護婦が誰にも知られていない豪勢な隠れ家を持っていたり、その隠れ家がまるでセガールの家のようにアジア趣味丸出しだったり、病院側が7年間もヒゲを剃ってくれなかったりと散々な内容ではあるが、合気道をベースにしたセガール拳のスピード・切れ味ともに圧巻で、雑多な問題を力ずくでウヤムヤにするだけの説得力がある。

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“セガール死す!”の謳い文句の割に、確かに空中にブワァと飛ばされはしたものの「ヤツのことだから尾翼にでもしがみ付いているに違いない」と思ってしまうほど、死んじゃった実感が湧かなかった『エグゼクティブ・デシジョン』。それほど現在では不死身のキャラクターとして印象付いているセガールであるが、本作はまだまだ主演2作目。魔も差す頃です。銃で撃たれ血塗れになり、ちょっとばかし死んでみた挙句にひげボーボーという、セガール史上稀に見るあられもない姿を晒す事に。無論そのヒゲ面を含め色々と似合わないことに気が付いたセガールは、次作『アウト・フォー・ジャスティス』以降、銃で撃たれようがナイフで切り付けられようが一向に意に介さない魔人キャラへと変貌することと。また、『刑事ニコ/法の死角』にはシャロン・ストーンとパム・グリアが出ているというのに、ロクに濡れ場すらなかったことにもご立腹であったであろうセガールは、本作にベッドシーンを導入。それも、2回。観客はさておき、本人だけは非常に嬉しそうであります。その喜びが映画作りの原動力になってくれているのであれば、ファンとしては目をつぶる所存で。
で、そのベッドシーンの相手をするのが、当時セガール夫人であった『ウーマン・イン・レッド』『ときめきサイエンス』のケリー・ルブロック。どっからどう見ても看護婦にだけは見えない如何にもモデル然とした彼女ではあるが、7年ぶりに再会した父親が連れてくる新しいママとしてであれば、頭にホンワリと流れてくる『青い体験』のテーマと併せ、まぁいいかなぁと。

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もう、死ぬのはやめ

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posted by たお at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■は行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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