2006年 アメリカ映画 85分 ホラー 採点★★
家から程ない所にちょっとした高速道路が走ってるんですが、開通当時は東西南北に走る区間の短い有料道路の一つでしかなかったんですよ。で、最近それらがくっついて一本の高速道路になったんですが、今までの短い距離では必要のなかったパーキングを、この長い距離になってしまった段階で作っていないことに気が付いたらしく、今大慌てでパーキングを建設中。出来るまでの間は、乗ったら最後、終点までトイレにも行けない死のロードに。

【ストーリー】
俳優になろうと、テキサスからロサンゼルスへと向かうニコールと恋人のジェシー。途中、山奥にある休憩所に立ち寄ったニコールだが、トイレから出てくるとジェシーは車ごと消えており…。

『サブライム −白衣に潜む狂気−』『ビリーバーズ』と、オリジナルホラーDVDをリリースする“RAW FEED”レーベルの一本。
“よそ者が田舎でえらく怖い目に遭う”という、『悪魔のいけにえ』や『クライモリ』などでもすっかりお馴染みのジャンルである本作。70年代風を狙ってか、16mmっぽい荒れてやたらとブレる映像や容赦のない展開に工夫が伺えるのだが、一本のストーリーとしては全くまとまり切れておらず。狂人一家や奇形、消える死体や実存すらあやしい殺人鬼など面白いネタは揃えているのだが、思い付きをそのまま撮ったかのように繋がりが弱い。『悪魔のいけにえ』にトワイライト・ゾーンを足したような作品として観ようにも、それぞれのピースがチグハグなため、噛み合いも悪い。出てきたら出てきっ放しという、人物設定の整理のされなさ過ぎが特徴の本作。善人であれ悪人であれ、何かしら物語に絡んできそうだった白バイ警官が、出るや否や襲撃され、あとは「たしけてー。動けないー。」とただのでくの坊と化すのは観ている分には面白いのだが、ストーリー上は邪魔。肝心の狂人一家と殺人鬼の繋がりもアヤフヤで、それなりに余韻を残すエンディングで関係図を完成させているようにも思えるが、別エンディング集や本編より遥かに面白い狂人一家のホームビデオを観る限りは、色々と思いつきで撮ったのを「ど・れ・に・し・よ・う・か・な?」で決めたかのような一貫性のなさが残念。トイレの落書きや行方不明人のポスター、物置から聞こえる声など、所々ゾッとはさせてくれるので、★おまけ。

あながち誇張でもないってのが怖い
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