2003年 アメリカ映画 114分 アクション 採点★★★
「夏は花火だ!」とばかりに、東京ドーム一塁側内野席も埋まらぬほどの人口を持つ私の地元でも先頃から花火大会なるものが始まりまして。まぁ予算も厳しいのか、30分あまりの打ち上げ時間に上がる花火の数が非常に少なく、一発と一発の間が非常に長いので終わったものと思い帰ろうとすると、背後でドーン。「お?まだやるのか?」と振り向いて待っているとサッパリ始まらないので帰ろうとすると、また背後でドーン。さっぱり見れない。

【ストーリー】
アメリカ西部の町で保安官をしているチョンのもとに、中国で皇帝の印を守る職に就いていた父が何者かに殺され、印が盗まれてしまったとの知らせが届く。妹が犯人を追ってロンドンへ向かった事を知ったチョンは、かつての相棒ロイと共にロンドンへと向かう。

ジャッキー・チェンの本格的なハリウッドデビュー作で、大ヒットを記録した『シャンハイ・ヌーン』の続編。
西部劇をモチーフにした前作と異なり、19世紀のロンドンを舞台にした本作。前作ではただっ広い荒野で使える小道具も見つからず居心地の悪そうだったジャッキーも、狭い路地が多数あるゴミゴミしたロンドンの街中では水を得た魚のように驚かされるアクションを連発してくれる。盛り沢山な展開や見せ場も全体的にチグハグにはなっておらず、60年代のブリティッシュロックを多用したBGMや恒例の史実イジリも、遊び心に溢れていて楽しい。若干こじんまりと言うか小奇麗にまとまってしまった感もなきにしろあらずだが、基本的に「わーっ!!」って騒いでいるだけの2時間だった『ウエディング・クラッシャーズ』を、ダレることも破綻させることもなく撮りあげたデヴィッド・ドブキンだけあって、物語・遊び・見せ場をバランスよく消化し、映画としての面白味を前作以上のものとしている。何よりも、ジャッキー映画のお楽しみであるNGシーンがちゃんとついているのが嬉しい。

前作では、お互いの持ち味が出し切れずイマイチ噛み合わない鬱憤を「ワーッ!!」と騒ぐことで発散していたかのようなジャッキー・チェンとオーウェン・ウィルソンであったが、今回はだいぶ歯車がカチリと。その結果、ふたりの掛け合いにも面白味がぐっと増しただけではなく、前作では“相棒役専門俳優”の枠から出きれていなかったオーウェンの持ち味も格段と向上。前作以上にダメ人間に成り下がってはいるが、全く憎めないオーウェンらしさが良く出ている。嫌なことがあると、怒る前に悲しくなってしまうとこなんか、可愛くてしょうがないですし。ひたすら喧しいクリス・タッカーが邪魔でしょうがない『ラッシュアワー』よりも、こっちの第三弾を作って欲しかったんですけど。
ジャッキーと『SPL/狼よ静かに死ね』のドニー・イェンの闘いは夢の対決であるのだが、お互いベクトルの向きが全く違うので噛み合っているとは言えず、双方の顔を立てたかのように打ち上げ花火で決着をウヤムヤにしちゃう大人の対応が印象的。

色々とイジりたくなるツーショットで
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>ひたすら喧しいクリス・タッカーが邪魔でしょうがない『ラッシュアワー』よりも、こっちの第三弾を作って欲しかった
これ激しく同意です。コメンタリーで脚本家の2人も続編作りたーいこの仕事すげー楽しーいって言ってたのに。今からでもいいから作ってくれないかなあと未だに密かに思ってます。
この意見に大賛成!!!!クリス・タッカーは本当に邪魔ですよね。
まぁ好みの問題なんでしょうが、クリス・タッカーはどうにもこうにも好きになれなくて。。。同じ“クリス”なら、ロックの方でやっていただきたいくらいで。もちろん、オーウェンだったら最高なんですがw
>デヴィッド・ドブキンだけあって、物語・遊び・見せ場をバランスよく消化し、映画としての面白味を前作以上のものとしている。
いや〜、まさにそのとおり!!(笑)
監督の力量もピンきりということをあらためて実感した映画でした。
>大人の対応が印象的。
なるほど! そうやって観ればいいんですね(爆)。
ジャッキー映画として観ちゃうと、若干の物足りなさはやはり感じてしまうんですが、映画としては前作より格段と面白くなってましたねぇ^^
ジャッキーもドニー・イェンも、それぞれ立場がありますから、お互いに角を立てないいい解決法でしたねw
たおさんはオーウェン派なんですね〜。
私は喧しいクリス・タッカーが好きです(^_^;)
真田っちも出てるし、観に行っちゃおっかなぁ
って思っているところです。
オーウェンを愛でてやまない私です^^;
そんなもんなんで、こっちの3を期待してたわけなんですが、なんだかんだとラッシュアワーも劇場で観ているんで、そっちの3もちと楽しみで。真田出てますし^^
といっても未遂ですが。
オーウェン・ウィルソンと自殺、、、う〜ん、世の中よくわからん!!って思います。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/
これに関しては書こうか書かまいか迷っていたんですが、内容も内容だしわざわざ煽り立てることもないかと、書かないことに。心配は心配なんですが。。。
オーウェンファンとはうれしいです!!
私はウェス・アンダーソンとのコンビのをたくさん見ました。
これこそ、オーウェンの魅力と思っていましたが、ベン・スティラーとのドタバタコメディーも面白いですよね。
「ズーランダー」笑い転げました。
事件のことで心配していましたけど、「ダージリン急行」で元気に復活したみたいで、喜ばしい限りです。
未だ見ていないのですが、楽しみです。
しばらくオーウェン作品を観ていないので最近はオーウェン切れの症状が出てきてるんですが、とりあえず新作も観れそうだし一安心ですねぇ。
『ズーランダー』はあんまり観過ぎると身体を壊しそうなので年に一回にしてますが、スタハチは年がら年中観てますw