1996年 アメリカ映画 132分 アクション 採点★★★
9.11の前後では、特にアクション映画は大きく様変わりしたと言え、事件の影響力の大きさを劇場でも実感してしまうのだが、逆に映画自体も9.11に影響を与えていたとも言える気が。
【ストーリー】
ワシントン行きの旅客機がテロリストによってハイジャックされる。彼らの要求はアメリカによって拘束されたテロリストの釈放であったが、彼らの本当の目的が機内に持ち込んだ大量のガス兵器を用いた自爆テロであることが判明。特殊部隊を空中から機内へ潜入させる作戦が執られたが、トラブルが発生。残る手段は乗客もろとも旅客機を撃墜するしかないと思われたが…。

テロの実行犯が「この映画を参考にしたんだよ」と言ったら、なんとなく納得してしまいそうな一本。
ハイジャック、爆弾解除、撃墜の危機、初めての旅客機操縦と「これでもかっ!」って程詰め込まれた危機的状況を、冒頭のガス兵器奪還作戦にラストの爆風にまみれた着陸劇という派手な見せ場で挟み込んだ、サービス精神旺盛な本作。次々と悪いことばかり起きる展開をダレ場も作らずに一定の緊張感で保ったのは流石とも言えるが、あまりに詰め込み過ぎているので、お腹いっぱいになり過ぎることも。また、色々と詰め込んだはいいがその全てを消化しきれなくなったのか、地道に問題解決に挑んでいた主人公らだけに、クライマックスがやけっぱちに見えてしまう気もしないでもないが、それでもさすがに『プレデター』の脚本家だけに、“正体不明の起爆係”など美味しい設定が随所に配置されているので、これといってつまらない思いはしない作品となっている。

面倒なことは基本的に他人任せの主人公に、『ソルジャー』『ポセイドン』のカート・ラッセル。“インテリ”をメガネ一つで表現するストレートさが堪らない。その他にも、オスカー獲得後はなんとなく扱い辛さばかりが印象にある『X-MEN:ファイナル ディシジョン』のハル・ベリー、いつまでも“ルイージ”が心に残っている『アサルト13 要塞警察』のジョン・レグイザモ、90年代は何にでも出てた『U.M.A レイク・プラシッド』のオリヴァー・プラット、『ターミネーター2』以来常に瀕死の印象が強い『ステルス』のジョー・モートンら、錚々たる顔ぶれ。しかし、本作最大の目玉と言えばやはりスティーヴン・セガール。“セガールが唯一死ぬ映画”としても有名な本作。確かに何千メートルという上空から吹き飛ばされる姿が確認できるのだが、『暴走特急』のテロリストも言ってた通り「死体を見るまで安心できない」のがセガール。きっと吹き飛ばされた瞬間、合気道やら気孔術やら持てる技を全て駆使して旅客機の尾翼に難なく掴まり、こんな目にあわせたカート・ラッセルへの怒りをフツフツと煮えたぎらせながら機内への潜入を画策していたものの、あれよあれよと解決してしまったので、着陸後もなんとなく出づらかったってのが真相ではと。自分の事を尊敬していたはずの部下が、カート・ラッセルに敬礼しているのを見ちゃいましたし。

アラ、生きてたの?
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うはは、私の大好きな映画だ(笑)
何度見ても笑っちゃうんですけど・・・・(^o^;
とにかくセガールさんは、絶対生きてる!!と最後の最後まで思っていただけに、「え?嘘・・・それで終わり?」となっちゃうんですよね(笑)
やっぱり、ここは、尾翼につかまって機内に潜入し、ひそかに解決の機会を狙っていたってのが面白いんだけどなーとセガールは不死身だと思っている人たちは絶対そう思うはずwwwww
セガールは生きてますよ!
もし万が一死んだとしても、それは尾翼に掴まって虎視眈々と仕返しを考えている最中、カート・ラッセルが強引な着陸をしちゃったんで、その際にプチリと。。。