1996年 アメリカTV 45分 サスペンス 採点★★★
【ストーリー】
シアトル。息子を交通事故で失ったばかりの母親が墓場で惨殺される事件が発生。警察の依頼を受けたフランクは、他人との繋がりを強く求める人物が犯人であるとプロファイルするが、新たな犠牲者が発見され…。
陰惨な犯罪描写だけではなく、犯罪者を生み出してしまった社会の問題についてもチラリと描くことが多いミレニアム。本作でも無責任な母親によって生まれて間もなく里子に出され、人の温もりを求めるあまりに犯罪者となってしまった男に注目をしている。その男と仲睦まじいにも程があるフランクの一家を対比させることで、その問題の深刻さ、そしてその背景に犯罪予備軍となってしまっている大勢が潜んでいることを提示している。この問題に注力を注ぐあまり、犯人についての描写が疎かになってしまっている難点はあるものの、“接点”というテーマにブレがない分興味深い内容となっている。犯人と銃を持たずに対峙するフランクや、とことん世俗的なギーベルハウスなど、キャラクター設定に芯が通り始めたのもこの辺から。
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