1996年 アメリカTV 45分 サスペンス 採点★★★
【ストーリー】
シアトル。舌などの体の断片が郵送されてくる事件が発生。被害者と郵送先の住人に接点がないことから、困り果てた警察はフランクに調査を依頼。フランクは殺害実行犯をコントロールしている人物が背後にいることを感じ…。

犯罪者と正義の戦いというよりは、善なる力と悪なる力との戦いを描いてきた本シリーズ。本作に登場する判事がその典型例で、“法で裁けぬ悪を成敗する”と正義っぽい大義名分で犯罪者を巧みにコントロールし善悪の境を曖昧にした上で、自らの手を汚さずに連続殺人を起こす悪魔として描かれている。ただし、シリーズ後半では明確に描かれるようになる天使と悪魔の戦いも、この時点ではまだハッキリとは描かれておらず、その結果犯罪者達がなぜ判事の言うことを素直に聞き、また何故フランクに異常なまでに関心を示したのかが曖昧のまま終わってしまっている。その曖昧さに悪の力の存在を匂わせるだけの深みがあればまた別だったのだが、残念ながらバタバタとするだけの本エピソードではそこまでの深みはなし。事件解決に繋がる重要なターニングポイントも、キャサリンが偶然小耳に挟んだ世間話が発端ですし。
今回もワッツは登場しないが、その代わりにペンシアーズと本作より優秀な鑑識としてアンドリュースが登場。また、ブレッチャーの部下である普段は皮肉しか言わないギーベルハウスの、ブレッチャーに対しては非常に忠実である一面が垣間見れて、ちょっと得した気分。

あの声で本を読んでもらえるなんて、羨ましすぎます
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