1996年 アメリカTV 45分 サスペンス 採点★★★
【ストーリー】
サンフランシスコで大量殺人事件が発生。ミレニアムの依頼を受けたフランクは、事件にカルト集団が関わっていると睨み捜査を開始するが、人間以外の悪の存在を感じ始め…。

非常に特殊な状況設定と人物設定ながらも、それらをスムーズに物語に溶け込ませた傑作『新たなる一千年へ』を経て本格的にスタートした“ミレニアム”の第二話。今回もまた“生きたまま焼き殺される”という、非常に気の効いた設定を用意。一見すると、キャッチセールスの営業成績が悪い人間を解雇の代わりにレンジでチンする話のようだが、劇中でも語られるように本作のモチーフになったのはオウム真理教による一連の事件。残念ながらカルト教団の全体像も目的もハッキリとはしないまま終わってしまうのだが、世紀末に世界中をなんとなく包んでいた終末観や絶対悪の存在をこの時点で見せ始め、胡散臭いだけだった“ミレニアム”も警察以上の捜査力を持つ組織として描かれることで、シリーズを通して彩られるカラーが決定付けられたのは大きい。フランクの子煩悩ぶりや、その妻キャサリンの篠ひろ子化が大きく進んでいるのも見もので。

今日のフランク “愛娘の寝顔を見つめるフランク”
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