1996年 アメリカTV 45分 サスペンス 採点★★★★
あらあら。気が付いてみれば本記事がサブタレ500本目の記事。まぁ500本目のレビューってわけではないのでそんなに感慨深いわけでもないのですが、よくも飽きずにまぁ。そんな記念すべき記事には、やっぱり“ミレニアム”で。なにが“やっぱり”だし、さっき書き始めて500本目だと気付いたんで、別に用意していたわけでもなんでもないんですが。
【ストーリー】
元FBIプロファイラーのフランク・ブラックは、妻と幼い娘を連れ故郷であるシアトルに戻ってくる。そんな折、若いストリッパーが首を切断される殺人事件が発生。退役警官らで構成される組織“ミレニアム”の一因であるフランクはこの事件に只ならぬ狂気を感じ取り、捜査に乗り出す。
振り返ってみれば“X−ファイル”しかヒットシリーズのないクリス・カーターが、まだ「あの“X−ファイル”の!」が通用していた時期に送り出した新TVシリーズのパイロット版。
明らかに『羊たちの沈黙』や『セブン』など、当時流行していた猟奇殺人映画の影響をモロに受けつつ、「そろそろ世紀末だ!」ってんでオカルト風味を加えたシリーズなのだが、この第一話はとんでもなく面白い。この後、シーズンを重ねる毎に目にも留まらぬ速さで失速していってしまうシリーズなのだが、それでも3年間最後まで付き合わせるだけの力強さをこの第一話が持っていると言っても過言ではない。第一話ということもあり、“退役警官らが組織する何となく胡散臭いグループ『ミレニアム』”、“遺留品から犯人が見た世界を見ることが出来る特殊能力”、“家族が何者かに狙われている”などの状況設定の数々だけではなく、“年老いてから生まれた子供なので、娘が可愛くてしょうがないフランク”、“旦那が何かを隠しているのは薄々感づいてるが、敢えて聞かない気丈なキャサリン”、“いい奴だが、なんとなく死にそうなボブ”などの人物設定も45分という短い時間に一気に盛り込んでいるのだが、それらが説明調にはならずに、物語が進行する中で自然に明らかにしていく構成が上手い。無論TVであるがゆえに、“ストリッパー”“首切断”“目と口を縫い合わされたまま生き埋め”など心ときめくキーワードの直接的描写は避けられてはいるものの、ストロボ的に差し込まれるイメージ映像やナイン・インチ・ネイルズの“Piggy”などの楽曲が効果的に使用されている為、如何わしさは充分。
もちろん本シリーズの最大の目玉は、フランク・ブラックに扮するランス・ヘンリクセン。“フランク・ブラック”と言えば、デブでハゲだが歌はすこぶるカッコいいピクシーズのフランク・ブラックを思い出すが、関連性は特になし。ランス歌いませんし。で、そのランス・ヘンリクセンの凄味溢れる顔と声を、3シーズンも堪能できるってだけでもヨダレがダダ漏れになるってもので。まぁ、あんまり「ランス・ヘンリクセンが大好きです!!」って人には会ったことはないですが、私は大好きなのできっと皆さんも大好きなはずだと決め付けてますが。なによりも、ランス・ヘンリクセンが毎週お茶の間に顔を出していた時期があったことだけでも嬉しいですし。どちらかと言えば『ハード・ターゲット』などでの悪役ばかりが印象に残りがちな彼だが、本シリーズでは満面の笑顔で一家団欒を楽しんでいたりする一面も見せる。少なくても、一話につき一回くらいは笑う。まぁ確かに基本的には険しい顔ばかりしているし、後に悪魔にまで「あんな辛気臭い奴見た事がない」と言われるエピソードもあるくらいのランス・ヘンリクセンだが、そんな険しい顔をしてばかりいる彼だからこそ、家族といる時に見せる笑顔に深い愛情が表現されているんだなぁと、ファンならではの意見を。
ランス・ヘンリクセン以外のレギュラーでは、後に何の説明もなく前歯が無かったり腕を骨折してたりもする娘役のブリタニー・ティップレディや、“イケてるハゲ”に推したのに誰も入れてくれなかった『W/ダブル』『ロケッティア』のテリー・オクィンらがいるが、今回は何もしでかさないので特には触れず。
こんなランスを見れるってだけで嬉しい
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まだまだ、これからも私たちを楽しませてくれるレビューを書き続けてくださいね♪
つまんない映画も愛情こめて笑える記事にしてくださる、たお様を尊敬しております。
おめでと〜ございます、500本目(^^)
ランス・ヘンリクセン、好きですよ(笑)
このミレニアムシリーズもファーストシーズンだけ観ました。あとはたおさんも書いてあるとおり失速していっちゃってるので、観てないです(^_^;) 当時はXファイルのだれだれが出てるとかで話題になってましたよね〜?
やっとこさ、500本です。
実のところ、笑えるものを書こうって意識は然程ないのですが、どんなにつまらない映画でも嫌いにならない限りは出来るだけ面白い部分を探そうとしてしまうので、文にも出ちゃうのかも^^;
何はともあれ、とりあえず600本くらいまでは頑張りたいです♪
あら、ランスファンがここにも。
確かに失速激しかったミレニアムですが、ランスをずーっと観ていられるって意味では、シーズン2&3も捨てがたいですよ♪
X−ファイルのスキナーをやってたミッチ・ピレッジがミレニアムに出たり、テリー・オクィンがX−ファイルに出たり、ランス・ヘンリクセンがフランク役でX−ファイルに出たりとしてましたねぇ。まぁ、メインのスタッフが同じですし^^
私、滅多にいない「ランスヘンリクセンが大好き」人間です。
このシリーズ、ランスが家族思いであるという非常に珍しい設定で、いつもより優しい笑顔が多いとゆー特典が好きです。
(ミーガンと引っ付き過ぎなのがヤですけど)
まぁ、書き始めてから500本目だということに気が付いたんですが^^;
何はともあれ、ランスファンといえば真っ先に思い浮かぶLance様。キャサリンにやっかむのも流石w
ララ・ミーンズは大丈夫だったんでしょうか?^^