2007年07月01日

ロード・トリップ (Road Trip)

監督 トッド・フィリップス 主演 ブレッキン・メイヤー
2000年 アメリカ映画 94分 コメディ 採点★★★★

根が甘ったれなもんなんで、遠距離恋愛には全くもって向いていない私。会いたい時に会えないってのが嫌な上に、“会いたい”ってなるのが頻繁だったりも。おかげさまで過去に一度だけあった遠距離恋愛は、ものの見事に一月ももたず。ところで、“遠距離恋愛”ってどのくらい離れたら“遠距離”になるんでしょうね?会うための交通手段が、新幹線になったら?

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【ストーリー】
幼馴染の恋人同士であるジョシュとティファニーは、大学進学を機にニューヨークとテキサスに別れ遠距離恋愛を。ところがある日、同級生のベスと浮気をしてしまったジョシュは、その様子を録画したビデオテープをティファニーへ送るはずだったビデオレターと間違って投函してしまう。彼女がそのビデオを手にする前に何とか取り戻そうと、ジョシュは悪友らとテキサスへ向かう。

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アダルト♂スクール』『スタスキー&ハッチ』と、どれもこれも大好きな映画ばかり撮ってくれているトッド・フィリップスによる、大学生活に対する深い愛情が込められたこれまた大好きな一本。
旅を通して登場人物それぞれが抱える問題を解決していくお気楽な作品って言われてしまいそうな作品なのだが、それらの問題や本音でぶつかり合う悪友同士の会話の等、非常に等身大なだけにリアルで、コメディ版『ファイト・クラブ』というよりは、“その後の『アニマル・ハウス』”的な味わいがあった『アダルト♂スクール』同様、そこに作り手の学生生活への思い出と憧れがたっぷりと込められている為、大笑いしながらもついつい懐かしい思い出を色々と思い出してしまう深みもある。この愛情たっぷりの90分の中に嫌いなシーンは全くといっていいほどないのだが、中でも黄色いスクールバスの中でツイステッド・シスターの“アイ・ワナ・ロック”を皆で熱唱するシーンは、『ウェインズ・ワールド』での“ボヘミアン・ラプソディー”に匹敵する楽しさ。考えてみれば、本作といい『ダーティハリー』といい『リトル・ミス・サンシャイン』といい、黄色いバスが印象的な映画に嫌いな映画がなかったりも。

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ブレッキン・メイヤー扮する主人公に、これといって個性も魅力も然程感じられないのが唯一の難点とも言えるのだが、その分周りが素晴らしいにも程があるほど素晴らしい。青春コメディに欠かすことの出来ない『ランダウン』『バレット モンク』のショーン・ウィリアム・スコットは全くもっていつも通りの冴えっぷりだし、男性に対しては一途だが、やることは何事も大胆な『バタフライ・エフェクト』『スタスキー&ハッチ』のエイミー・スマートも非常に魅力的。ソクラテスをヴィンス・マクマホンに例えれる類稀なる知性の持ち主ルビンを演じる『プッシーキャッツ』のパウロ・コスタンゾや、もう“第2の挑戦”はなさそうな『レモ/第1の挑戦』のフレッド・ウォードも印象的なのだが、やはり本作の影の主役であるカイルを演じた『ニュー・ガイ』『ザ・コア』のDJクオールズが絶品。よく見ればどこを取っても気持ちが悪いのだが、どんどん可愛く見えてくるカイルの親離れと童貞喪失が実はメインでもある本作。童貞喪失と同時に、これまでの遅れを一気に取り返そうと必至に背伸びをする姿が、痛々しくも可愛らしい。

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ところが本作には、そんな彼らの頑張りを一気に消し飛ばすだけの破壊力を持つ地雷が存在する。もちろんそれは、トム・グリーン。決して触れてはいけない一人地雷原というか、5分おきに爆発する時限装置付きギャグ爆弾というか、本作のトム・グリーンはとにかく強烈。基本的に物語にも人にも絡むことなく、場面と場面の狭間に突如現れ強烈な印象だけを残して嵐の如く去っていく様は、“8時だヨ!全員集合”におけるすわ親治か、『アニマル・ハウス』におけるジョン・ベルーシ並のインパクトがある。どのシーンにおいても挙動不審で全く目が離せないトム・グリーン。全ての出番が抱腹絶倒なのだが、特に散々引っ張りながらもあっさり「悲しいね♪」で終わる“ちっちゃいサケの歌”が見事。褒めていいのかどうかは別として。

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動物と絡むほうが得意。生きているかどうかは別として

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posted by たお at 02:12 | Comment(4) | TrackBack(2) | 前にも観たアレ■ら行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ブレッキン・メイヤー扮する主人公に、これといって個性も魅力も然程感じられないのが唯一の難点とも言える

ブレッキン目当てに見たのは、哀生龍ぐらいのものでしょうか?(笑)
自分の感想の中に「ブレッキンなら、本当に一途に5歳から同じ女の事付き合い続けるかも?と思わせる何かがある」と書いてましたが・・・
『アニマル・ハウス』も大好きなので、物凄く楽しめました。
でも、一般的な日本人にどの程度ウケるのかなぁ〜?

感想のほうはろくなことが書いてなかったので、画像ブログのほうをTBさせて頂きました。
これまた、ブレッキンに興味のない方には、見せられても困るような画像かも(苦笑)
Posted by 哀生龍 at 2007年07月03日 12:49
哀生龍さまこんにちは〜♪
S・W・スコット、DJクオールズ、トム・グリーンという見た目も芸風もインパクト有り余る連中に囲まれちゃってるんで、ついつい目が行かなくなっちゃうブレッキンでしたが、まぁヒゲも濃くていい感じだったかと^^;
にしても、この手の作品は本当に人気がないんですよねぇ。。。セックスに関する考え方や疑問なんかも日本人と然程変わらないってのに、「エロい〜」と敬遠するのも不思議。私たちだって充分にエロいのにw
Posted by たお at 2007年07月06日 11:48
たお様
albrechtです。
人気ないですね〜>>『ロード・トリップ』。
あんまり注目されてないですよね〜>>ショーン・ウィリアム・スコット。
日本じゃ黙殺されてますよね〜>>DJクォールズ。
このふたりの出てる映画は何本か観たことありますが、ほんとハズレがないし、いい仕事してるんですけどね〜。
まぁ、ふたりとも日本でブレークするようなキャラじゃないですが(笑)。
Posted by albrecht at 2007年07月15日 12:48
albrecht様こんにちは〜♪
確かに人気がないことは寂しいものですが、DJクオールズがスクリーンとかの表紙を飾ったら飾ったで、結構嫌な国かもw
Posted by たお at 2007年07月16日 14:40
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ロード・トリップ
Excerpt: 幼い頃からの彼女と、遠距離恋愛中のジョシュ(ブレッキン・メイヤー) いつものビデオレターの代わりに、手違いから浮気ビデオが送られた?? 大慌てて仲間たちと彼女の元に駆けつける!  ..
Weblog: Rin's favorite ACTORs
Tracked: 2007-07-03 12:50

『ロード・トリップ』
Excerpt: とりあえず新人監督だし、よくあるアメリカ〜ンな大学生のバカ話(下ネタ含む)でも撮
Weblog: Albrecht's Alternativity@ココログ
Tracked: 2007-07-15 12:40
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