2016年06月15日

バタリアン (The Return of the Living Dead)

監督 ダン・オバノン 主演 クルー・ギャラガー
1985年 アメリカ映画 91分 ホラー 採点★★★★

“走るゾンビ”と“走らないゾンビ”だったら、断然走らない方のが好きな私。あのウスノロ具合に「もしかしたら、やり過ごせるんじゃね?」と甘い期待をさせておきながら、気が付くと囲まれてしまってる絶望感やジワジワと追い詰められ屠られる恐怖、そしてなによりも“死体が動いている”って不気味さが好き。確かに走ってる方が追われる身としては怖いんですけど、全速力で追われればそれがゾンビじゃなくても怖いので、やっぱりウスノロの方が好きですねぇ。

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【ストーリー】
ケンタッキー州ルイビルの医療倉庫で働くこととなったフレディは、先輩のフランクから『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は実話で、その時の死体が軍の移送ミスで倉庫の地下に保管されていることを聞かされる。早速地下へと向かう二人だったが、厳重なはずの容器からガスが噴出。倉庫内の死体が蘇ってしまう。なんとかそのゾンビをバラバラにし焼却する彼らだったが、その煙が原因で近くの墓地からゾンビが続出。一帯はパニックに陥ってしまう。その一方、ガスを吸い込んでしまったフレディとフランクは…。

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『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』の脚本を手掛けたジョン・ルッソの原案を、80〜90年代のSF・ホラーを語るうえで外すことの出来ない『ゾンゲリア』のダン・オバノンが初めてメガホンを握って映画化した、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』の後日談を描いた続編的というか姉妹編的というか、ちょっと遠い親戚みたいなホラー・コメディ。
人体破壊や流血が過剰になればなるほど“笑い”に転化するって認識がまだ一般的でなかった頃に、“笑って楽しむホラー”というジャンルがあるんだってのを世間に知らしめたことでも記憶に残る本作。ドリフ的というかレスリー・ニールセン的な(実際、社長役として最初にオファーされたとか)ドタバタとした笑いをメインにしながらも、ホラークリシェをおちょくって終わりにするのではなく、怖がらせる部分はしっかり怖がらせ、ゴア描写もきっちりと押さえる、まさにホラー・コメディと言える本作。「あれは実話なんだよ」というイカした導入部もそうだが、生きながら徐々にゾンビと化す男の悲哀や恐怖、ドンっと終わるブラックなオチと作品としての個性がしっかりと作りこまれているからこそ、30年以上を経ても尚楽しめる一本になったのかと。走って喋るゾンビってのも衝撃的でしたし。

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ヒドゥン』のクルー・ギャラガーや『ポルターガイスト』のジェームズ・カレン、『13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!』のトム・マシューズに、ツルンとした裸体が当時は「ヒャッホーイ!」だったリネア・クイグリーなど出演陣も印象的ですけど、やっぱり本作はタールマンやオバンバ、ハーゲンタフなど東宝東和的ネーミングセンス(タールマンは違うけど)が光るゾンビの面々が素敵。その他大勢のモブゾンビのメイクが正直残念過ぎる仕上がりではあるが、その余力を全て注ぎ込んだかのようなメインゾンビの仕上がりはホント見事。中でもデロデロのタールマンは今見ても中に人が入ってるとは信じがたい完成度の高さだなぁと。
そういえば、当時これの地方での同時上映ってシュワルツェネッガーの『コマンドー』だったんですよねぇ。数ある組み合わせの中でも、伝説的に大当たりの組み合わせですよねぇ。同時上映の思い出や「ビバ同時上映!」ってのは、コレとかコレとかこれまでも幾度か書いてきましたが、味気も魅力も乏しくなってきた感のある映画興行の打開策の一つとして“同時上映の復活”ってのは良いと思うんですけどねぇ。

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興味のなかった作品の面白さに触れれるってのも同時上映のメリットかと

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posted by たお at 14:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■は行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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