2015年 アメリカ映画 115分 コメディ 採点★★★
40代以上の主演級で活躍する男優ってのはぞろぞろ居ますけど、それが女優となるとホント数えるくらいしか居ませんよねぇ。一方で、それが20代前後となるとまるっきり逆になる印象も。もともと映画は観客の夢やら願望、憧れや下駄を履かせ気味の自己投影なんかをする場でもあるんで、安易ながらもそういう傾向になってしまうのは理解は出来るんですけど、実力者を活かしきれないのはやっぱりもったいないので、昨年ちょっと話題になったハリウッドの男女格差の是正なんかも含め、もっと中年女性が活躍できる映画作りってのをやって欲しいなぁと。もちろん、“面白い映画”ってのが大前提で。
【ストーリー】
全米大会3連覇中の女子アカペラグループ“バーデン・ベラーズ”。そんな絶頂期にいた彼女らだったが、大統領の誕生日イベントで大失態を犯してしまい、チームの活動を禁止する処分が下される。名誉挽回の唯一のチャンスであるアカペラ世界大会の優勝を目指す彼女らであったが、世界のレベルの高さに自信と自分たちらしさを失い…。
スマッシュヒットを記録した『ピッチ・パーフェクト』の続編。メガホンを握るのは、本作が長編初監督となる『崖っぷちの男』のエリザベス・バンクス。主演はもちろん『ライフ・アフター・ベス』のアナ・ケンドリック。今回も表情の種類少なめながらも、ボブルヘッド人形のような可愛らしさで乗り切りを。
自分の夢の実現や将来と仲間たちの絆だったら迷うことなく前者を取る私ですし、相変わらずアカペラそのものに興味が湧かないので物語自体にはイマイチ気持ちが入り込まなかったんですけど、随所に放り込まれた笑いと煌びやかなステージの勢いに押し切られ、なんだかんだと楽しめた一本。強力なライバルの出現に自分たち本来の姿を見失いそこから立ち直る様や、主要メンバーのドラマなど見どころ豊富な分、少々物語が散らかってしまっていたり、人種ネタがステレオタイプのものになってしまい笑いきれない印象もあったが、最終的には上手くまとめ上げたなぁって感じも。
好きな女優の一人でもあるエリザベス・バンクスが“どんな映画を撮るのか?”って興味が、本作を手に取った最大の理由なんですけど、初長編とは思えぬ手堅さに驚かされた一本でも。製作も兼ねて作品を知り尽くしてるってのもあってか、個性を発揮するってのよりも前作からの流れを壊さないよう職人に徹したって印象。笑いの間やネタ選びが独特で、画作りもしっかりとしてるので監督としてもちょっと期待できるなぁと思えたのが一番の収穫で。
丁度いいのが見つかって良かったね
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
どうも太っちょ恋愛パートの印象が強くてアカペラ映画なのを忘れてしまいそう。
もう少しノリノリのベラーズをみていたかったですが、歴代のベラーズがでてくるのは、あれ、いいんでしょうかねえ??
事前に出場登録さえしていれば誰でも出れちゃう大会なんですかねぇ。一度でも関わっちゃうと一生ベラーズなのは、ちょっとやだなぁ。。。
エリザベス・バンクス、ちょっとエリザベス・シューに似てるなって思って見てましたが監督もしてたんですね〜。
1作目ほどのパンチはありませんでしたが、笑いの好みがちゃんと前作から引き継がれてる感じが好きです。
アナ・ケンドリックはやっぱり可愛いかったです(笑)
若さと明るさが売りの女優だっただけに、最近ちょっと苦労してるなぁと思ってたんで監督としての手腕を発揮してるのを見ると好きな女優だけに一安心、その一方でちょっと寂しくも。
まぁ、作品自体は無難な出来ではありましたが、アナケンの魅力は確かに活かされてたなぁと。というか、アナケンを観ている分には不満のない一本で。