2016年03月06日

エクスプロラーズ (Explorers)

監督 ジョー・ダンテ 主演 イーサン・ホーク
1985年 アメリカ映画 106分 アドベンチャー 採点★★★

『エイリアン』に出てくるクリーチャーって、見た目はもちろんのこと、悪意も邪念もない本能のみの純粋な存在だからこそ怖いんですよねぇ。手加減もなければ分かり合える可能性もない、常に全力で殺しにかかって来るから怖い。そういう意味では、テレタビーの連中も相当怖いと思うんですよねぇ。文字通り無邪気で悪気の欠片もなく、本能の赴くまま常に全力で遊んでる。手加減ももちろんしないから、遊びに巻き込まれたら下手すりゃ死ぬかも知れないですし。見た目が可愛い分だけ性質が悪いとも。あの惑星に迷い込んだら間違いなく発狂しそうだなぁと、娘が小さい頃一緒にビデオを観ながら思ったもので。

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【ストーリー】
宇宙に強い憧れを持つ少年ベンが見た不思議な夢を基に作られた物体移動装置。友人のウォルフガングとダレンと共にガラクタを集めて作った宇宙船にその装置を組み込み、3人は宇宙へと飛び立つのだが、そこで彼らを待っていたのは・・・。

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インナースペース』のジョー・ダンテによるSFファンタジー・アドベンチャー。
“『グレムリン』のジョー・ダンテの最新作!特撮はILM!なんか『E.T.』っぽい話しみたい!”と散々期待を膨らませるも、劇場を後にした時には同時上映の『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』のことしか覚えてない、と言うか思い出したくない変な映画として一部で語り草の本作。劇場で観た当時は変な映画としか認識してませんでしたが、30年振りに観てみたらやっぱり変な映画。ただ、その“変な部分”こそが本作の魅力。
家庭や学校で問題を抱えた少年たちが友情を育みながら宇宙船を手作りするどこかノスタルジックな前半と、まるで別な映画化のように狂いだす後半という毛色の違い過ぎる展開をみせる本作。一般的には前半のロマン溢れる物語を後半で台無しにしたと見る向きが多いようですけど、正直なところ前半はありきたりな展開の寄せ集めにすぎない印象が。家庭の問題も学校の問題も掘り下げるわけでもなく、友情の変化に起伏もない。かつて宇宙を夢見た老保安官が唐突に出てくるが、特に絡むことなく「やったな、坊主!」で終了。ダンテがこの物語に関心を持ってる様子がないってのもあるんでしょうが、たとえ巧く作ったとしても当時山ほどあったこの手の作品の一つとして埋もれてしまったのでは。

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そう考えると、突然『トワイライトゾーン/超次元の体験』の“こどもの世界”の再現が如く狂いだす後半は、個性の乏しい作品に色を付けるために必然の展開だったのかと。まぁ、アプローチ方法が正しかったかどうかは甚だ疑問ではありますが、30年を経てもそこだけは忘れられない映画になってるんだから間違ってもいないのかと。地球のTVマニアの宇宙人が、意思疎通そっちのけでわめき散らすシーンの狂気と恐ろしさ、トリップ感覚はそうそう味わえるものでもありませんし。
また、私の世代では若くして命を落としたスターの代名詞であるリヴァー・フェニックスと、『プリデスティネーション』のイーサン・ホークのデビュー作として有名な本作。中でも、線の細い美少年として輝きを放ちながらも、どこか自虐的な微笑みと暗い眼差しが異彩を放ってもいたイーサン・ホークの存在感は見事。それにしても、この手のチビッコアドベンチャー映画の中心人物に、暗く重たい表情の三人を据えちゃうってのは斬新だなぁと。
その他、『ソルジャーズ・アイランド』のジェームズ・クロムウェルや、ダンテ作品の常連『メイフィールドの怪人たち』のディック・ミラーの顔も。

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無理に分かり合おうとせず、程よい距離感を保つのも大事

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posted by たお at 12:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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