2013年 ベネズエラ映画 101分 ホラー 採点★★★
観てない方にはネタバレになっちゃうんですけど、『アザーズ』って謎の人影に怯えるニコール・キッドマンを映し出してましたが、人影側も怖かったでしょうねぇ。引っ越してきたら知らんのが三人ウロウロしてるんですもの。あ、でもニコマン程の美人がウロウロしてるのも悪くないか。
【ストーリー】
1981年11月。不幸な事故で末息子ロドリゴを失ったドゥルセ。その夜、自宅で悲しみに暮れる彼女は何者かに殺された夫を発見し、長男のレオも彼女の面前で連れ去られてしまう。殺人の容疑で逮捕された彼女は、30年の時を経て自宅へと戻って来る。“家”そのものに家族を奪われたと主張する彼女の言葉を受け、カウンセリングを担当していた神父は家の歴史を調べ始めるのだが…。
家族を失った母親がその驚愕の真相を知る様を描く、本作がデビューとなる新鋭アレハンドロ・イダルゴが製作/脚本/編集/監督を兼任する大忙しっぷりで作り上げたベネズエラ産SF風味ホラー。
家の秘密とその捻りに捻った設定がほぼ全てになるため、何を書いてもネタバレになっちゃう困った一本。なもんで口数はだいぶ少なくなっちゃいますが、“良く練られた物語に満足できた一本”とだけは断言可能。あとはもう、その目で確かめてと。
確かに初監督ってのもあってか粗さの目立つ作品ではあった本作。家の秘密が判明する最大のクライマックスはなんかモシャモシャした演出によりインパクトが薄まってしまっているし、○○モノに付きもののパラドックスも少々気になる所。そして何よりも、父親のホセが不憫過ぎる。事故とは言え最愛の息子をもう一人の息子によって殺されるってだけでも最悪なのに、○○が実は××じゃなかったと知ってしまった挙句に殺されるなんて、可哀想過ぎるにも程がある。主人公の対応次第では実際に○○を××するかは人柄を考えると微妙なだけに、もうその顛末の悲惨さばかりが気になっちゃって。
ただまぁ、もう二度と味わいたくないはずの屈辱を○○の自分に味あわせる決断をしてまで息子を守ろうとする母親の愛や、その息子を取り囲む様々な愛が判明するラストショットの見事さもあるので、やはり満足度の高いめっけもんホラーだったなぁと。
ある意味お母さんは自業自得
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
去年の【印象に残った作品】(要するにベスト)入りしましたー
時間軸が入り乱れるので
んっ?と思うのだけど、格好とかで
区別できてしまいますもんね
たおさんはお父さんだから、
お父さんびいきしちゃったのかな?
衝撃の真実を知ったからって、
何も殺そうとする事もないのに…それまでは大切に育ててた自分の息子なのに…と思ってしまいますね
酒と妻との言い争いのせいでしょうね
“父親”って目線もあるんですけど、父親のなんとか頑張ろうとしてる姿勢や子供への愛情が描かれてただけに、「なんだかんだ言って、母親のせいじゃね?」というのが拭えなかったんですよねぇ。
まぁ、そこも含めて良い物語だったなぁと。