2015年12月02日

オーバー・ザ・トップ (Over the Top)

監督 メナハム・ゴーラン 主演 シルヴェスター・スタローン
1987年 アメリカ映画 93分 ドラマ 採点★★★

映画好きを公言してはいますが、同然のことながら苦手なジャンルや役者ってのもあるわけで、基本的にはそういったものを避けている私。「やっぱり嫌い!」とわざわざ確認する必要もないですし。ただ、中には嫌いな人の作品を仕事や義務でもないのに敢えて観て、わざわざ嫌いなポイントを懇切丁寧に説明して下さる方も居られるんですよねぇ。トム・クルーズの映画に「トムばっか!」と文句を言ったり。私がセガールにある種の期待を持ち続けているのと同様に、その人の中にベストのトムちん像ってのがあってそれを基準に言ってるならまだしも、ただただ嫌いってのだけを言いたいがために観ている印象も。そんなことで自分の鑑賞眼とやらを自慢しなくてもいいのになぁと。

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【ストーリー】
ラスヴェガスで開催されるアームレスリング大会を控える長距離トラックドライバーのリンカーン・ホークは、病床に就く別れた妻の願いもあって、離れて暮らす息子と共に旅をしながら妻の病院へと向かう。父に捨てられたとの思いから当初は反発する息子だったが、旅を通す中で絆を深めていくふたり。しかし、病院に到着する前に妻は亡くなってしまい…。

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親子関係の再生をテッカテカの筋肉とアームレスリングを織り交ぜながら描いた、キャノングループらしい垢ぬけなさが魅力の上腕二頭筋ドラマ。スタローンと共に脚本を手掛けたのは、『ポセイドン・アドベンチャー』でヒットメーカーに駆け上がるも瞬く間に転げ落ち、『世界崩壊の序曲』と共に崩壊したスターリング・シリファント。
「顔が嫌!声が嫌!身体が嫌!」と、じゃぁ最初っから観なきゃいいのにってほど貶されやすいスタローンの中でも、なにかとやり玉にあがりやすい本作。まぁ確かに、「パパ嫌い!」「やっぱ好き!」「でも嫌い!」とコロコロ心境の変わる可愛げの全くない息子や、血の繋がりばかりを強調するかのごとく何不自由ない裕福な暮らしをしている息子を取り戻そうとする住所不定の主人公といった人物描写もアレだが、その息子と会いたいがばかりに息子の家でもある義父の豪邸にトラックで突入して破壊する主人公が、「未来は向こうから来ない!自分で掴み取るんだ!」と輝かしい未来が既に待ち構えている息子に対し檻の向こう側で熱弁をふるうなど、物語も相当にデタラメ。これであまり身近ではないアームレスリングの世界がキッチリと描かれてれば良いのだが、序盤とクライマックスで唐突かつザックリと描かれるだけのあんまりな具合。
ただまぁ、そもそもが肉体労働帰りのオジサンたちを癒すために作られた、スタローン版『ダーティファイター』のような作品でもあるので、この位のザックリさ具合で丁度良いのかと。なんだかんだと観ている間は腕に力が入りましたし。この映画のおかげで巷のゲームセンターではアームチャンプスが流行り、遊ぶ時はついついキャップを後ろ向きに被ったもんだよなぁって想い出補正も踏まえ、評価は甘めに。

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主人公に扮したのは、当時人気の頂点に立っていた『ランボー』『ロックアップ』のシルヴェスター・スタローン。とどのつまり“演歌映画”である本作の主人公にはピッタリのキャスティングではあるんですけど、後に自身で語るようにどんどん吊り上っていくギャラに釣られて出たってだけに、金ぴかの衣装を着て庶民の生活を歌う演歌歌手のように大衆派と金満とのバランスが崩れ始めてきた印象も。この後間もなく転げ落ちるのも、本来の持ち味で得意技でもある庶民役に金の匂いしかしなくなってきたってのも大きかったのかと。
その他、考えてみれば単なる被害者でしかない義父役に扮した『ロスト・ハイウェイ』のロバート・ロジアや、スタローンとの仕事も多いテリー・ファンク、IWGP王者に輝くなど日本のリングで大活躍したスコット・ノートンなども出演した本作ですけど、やはり特筆すべきは息子役のデヴィッド・メンデンホールの可愛げのなさかと。まぁ、年齢的に一番可愛くなくなる時期でもあるので仕方がないんですけど、鑑賞中のイライラは相当なものだったなぁと最後に。

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これをやったところで二番目の中国人にも勝てなかったんですけど

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posted by たお at 13:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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