2015年09月08日

クーデター (No Escape)

監督 ジョン・エリック・ドゥードル 主演 オーウェン・ウィルソン
2015年 アメリカ映画 103分 サスペンス 採点★★★

政情不安な国での暴動やクーデターのニュースを見ると、生活レベルの面で関わりのない国ってのもあって他人事として受け止めがちな私。表向きの原因や、それに至るまでの根深い過去なんてものへの好奇心よりも、「この人たちっていっつも怒ってるなぁ」「平日の昼間っからオッサンたちがいっつも店先をブラブラしてるよなぁ」という、見たまんまへの驚きの方が先にきちゃうんですよねぇ。きっと私がこんなんだから、うちの息子もアホなんでしょうねぇ。子供の「なんでこの人たちはこんなに怒ってるの?」の問いに、「暑いからじゃね?」としか答えてないですし。

noes04.jpeg

【ストーリー】
妻と二人の娘と共に東南アジアの某国へ赴任したジャック。初めての海外生活に戸惑いながらもホテルの到着した彼らだったが、程なく欧米企業の経済的支配に反発する大規模なクーデターに巻き込まれてしまう。身を守るためにホテルの屋上に籠城するジャックらだったが、外国人をターゲットとする暴徒がなだれ込んできて…。

noes05.jpg

右も左もわからない外国でクーデターに巻き込まれたアメリカ人家族の逃避行を描く、『デビル』のジョン・エリック・ドゥードルによるサスペンス・アクション。
どこか上から目線の欧米人が途上国でしっぺ返しを食らうという、成立する程度の作品数はあるジャンルに属する本作。何もかにもが違う海外生活の不安や驚き、平穏な生活を送ってきた男が家族のために命懸けで戦う様など定番ネタを、最後までテンションが緩むことなく突き進むノンストップぶりで楽しませてくれた一本で。
一般家庭人の目線で進んでるとは言え、暴徒がただの蛮人の集団にしか見えない描き方にはちょいと首を傾げてしまったが、その怒りの原因をしっかりと描いているってのは好印象。支援事業という表向きには善意である行為で経済的に支配していく、武力を使わない侵略のカラクリも非常に興味深く。カギを握るのがかつて散々なことをしたベトナムってのも、ちょいと面白いヒネリと皮肉で。
十分に楽しませてくれはするが小粒感も否めない、同時上映の併映だったらとっても嬉しくなる“めっけもん”的な作品だったかなぁと。

noes03.jpg

インターンシップ』のオーウェン・ウィルソンがクーデターに巻き込まれる新鮮味がミソになる作品なのかなぁと思いきや、案外いつも通りのオーウェンだった本作。フワフワ特に何も考えずに流されていながら、妙な所で頑固になったり大胆になったりする、アホちゃんで可愛いいつものオーウェン。アワワアワワと走り回ってた『エネミー・ライン』とだいたい一緒。危機は常に誰かの助けで脱する他力本願な主人公でもありましたが、こんなオーウェンだからこそ助けたくなるってもので。
そんなオーウェンを助けっぱなしだった謎のイギリス人に扮したのが、『スパイ・レジェンド』のピアース・ブロスナン。これがもう、登場から退場までの全てがカッコいい。どんな国にでもすんなりと溶け込み、いかなる時でもユーモアと女性に対する気遣いを忘れず、しかも強い。で、ハンサム。「やっぱ、ブロスナンのボンドの方が良かったなぁ…」って声なき声を反映したかのような好キャスティング&好演。ジェームズ・ボンドの交代劇でいつも“若返り”ってのがテーマに上がりますけど、このピアース・ブロスナンを見てしまうと、50歳を超えてからがボンド適齢期なんじゃないのかなぁと思わされたりも。このブロスナンを観るだけでも価値ある一本で。

noes02.jpg
「イギリスのCIAみたいなやつ?」って台詞がアホっぽくて可愛かったなぁ

↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
blogramで人気ブログを分析   

        

        

posted by たお at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(11) | 前にも観たアレ■か行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/425548816

この記事へのトラックバック

クーデター ★★★★
Excerpt: 「REC:レック/ザ・クアランティン」「デビル」のジョン・エリック・ドゥードル監督が、東南アジアの小国で起きたクーデターに巻き込まれ、暴徒と化した市民の標的となって逃げ場を失ったアメリカ人家族の運命を..
Weblog: パピとママ映画のblog
Tracked: 2015-09-08 13:40

クーデター
Excerpt: これはハラハラした。
Weblog: だらだら無気力ブログ!
Tracked: 2015-09-09 22:31

クーデター/NO ESCAPE
Excerpt: オーウェン主演てことで楽しみにしてました〜♪ とある東南アジアの小国で起きたクーデターに巻き込まれ、 暴徒と化した市民の標的となって逃げ場を失った家族の運命を描くサバイバルスリラー。 ..
Weblog: 我想一個人映画美的女人blog
Tracked: 2015-09-10 00:31

クーデター
Excerpt: 東南アジア某国へのインフラ整備支援事業のため、妻と幼い娘2人を伴い赴任したジャック。 ところがクーデターが勃発し、平和な国は一変。 「外国人を殺す。 捕虜は取らない。 皆殺しだ!」との怒号が響き渡り、..
Weblog: 象のロケット
Tracked: 2015-09-10 15:22

『クーデター』試写会。着眼点は悪くないが料理法がいまいち
Excerpt: クーデター / NO ESCAPE 2015/09/05公開 公式HP:http://www.coup-movie.com/ 仕事で東南アジア某国に家族とやって来たジャック(オーウェン・ウィル..
Weblog: エミー・ファン!ブログ
Tracked: 2015-09-17 20:56

クーデター
Excerpt:  『クーデター』を新宿バルト9で見ました。 (1)いつもお世話になっている「ふじき78」さんが、そのブログ「ふじき78の死屍累々映画日記」の8月28日の記事で「おもろいから見に行ってほしい」と述べて..
Weblog: 映画的・絵画的・音楽的
Tracked: 2015-09-18 06:53

[映画][☆☆☆★★]「クーデター」感想
Excerpt:  「デビル」のジョン・エリック・ドゥードル監督、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソン主演。海外赴任先の東南アジアで、クーデターに巻き込まれる家族の逃走劇と描く、アクションスリラー。 ..
Weblog: 流浪の狂人ブログ〜旅路より〜
Tracked: 2015-09-26 18:06

『クーデター』
Excerpt: (原題:NO ESCAPE ) オーウェン・ウィルソン、ピアース・ブロスナン共演『クーデター』は、 原題『NO ESCAPE』に偽りなしの手に汗握るサバイバル・ホラー。 暴徒からの逃走、脱出に、 ..
Weblog: ラムの大通り
Tracked: 2015-10-05 22:20

クーデター 【劇場で鑑賞】
Excerpt: 『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』などの オーウェン・ウィルソンが主演する、クーデターに 巻き込まれてしまう一家を描くサスペンス映画 『クーデター』が公開されましたので観に行って きました。 ..
Weblog: 映画B-ブログ
Tracked: 2015-10-25 12:20

クーデター
Excerpt: NO ESCAPE 2015年 アメリカ 103分 アクション/サスペンス PG12 劇場公開(2015/09/05) 監督: ジョン・エリック・ドゥードル 『地下に潜む怪人』 脚本: ジョン・..
Weblog: 銀幕大帝α
Tracked: 2016-01-23 14:21

クーデター
Excerpt: JUGEMテーマ:サスペンス映画全般     「クーデター」 原題:No Escape 監督:ジョン・エリック・ドゥー..
Weblog: マープルのつぶやき
Tracked: 2016-08-18 08:48