2005年 ドイツ/リトアニア/イギリス/アメリカ映画 105分 ファンタジー 採点★★
ここ最近は映画を観ている時間よりも、今更ながら“ウルトラマンメビウス”を観ている時間の方が圧倒的に多い私。いやホント、シリーズを通してよく出来ている。もちろん怪獣世代の私なもんで、なんか大きな生き物が火とか吹きながら街を破壊していればそれなりに興奮も出来るんですが、メビウスに関してはウルトラマンを含め登場人物の成長や葛藤の物語が上手に絡んでいて、そこにまた私世代を歓喜させるレトロなネタを被せているもんだから、全く退屈しない。やっぱり、怪獣はただ出てきて暴れているだけじゃダメなんですよねぇ。
【ストーリー】
人間と魔術師が平和に暮らすイシュミールをかつて征服しようとしたダモダールが、100年ぶりに冥界から復活。地獄の黒竜を復活させ、イシュミールを滅ぼそうと企んでいた。それを阻止する為国王の命を受けた宰相のベレクは4人の勇者を率い、黒竜の復活に必要な“ファラジュアの宝珠”を探す旅に出る。
5人パーティの内2人が盗賊という、まるでやり飽きたゲームを遊び半分でプレイするかのようなパーティ構成が印象的だった『ダンジョン&ドラゴン』の続編。まぁ続編と言っても、ダモダールが引き続き登場する以外は、特に物語に連続性はないんですが。
若者を中心に配役したおかげでコスプレ学園祭の雰囲気もあった前作と比べ、今回の年齢層は一気にアップ。パーティ構成も、騎士・バーバリアン・クレリック・盗賊・メイジと、とりあえずクリアが出来そうなデフォルトな顔ぶれ。前作でいい意味でも悪い意味でも特徴となっていた現代劇臭は全く消え失せ、非常にオーソドックスな作りへと変更されている。ここまでは前作での反省を踏まえた改善点と受け取れなくもないのだが、それ以外が全くダメ。魔法エフェクト、アクションの撮り方は単調で、基本的に一本道の物語なのに見せ方に行き詰るとすぐに説明セリフでお茶を濁そうとするので、テンポも悪い。確かに物語の大半がクライマックスで無駄足に終わる脚本構成も酷いものなのだが、おざなりの人物描写におざなりのエフェクトと、全てにおいておざなりで終わっている演出も酷い。
登場人物の魅力に乏しいのは、ある意味このシリーズの特徴でもあるのだが、今回は肝心のドラゴンの造型までなんともアレな出来で。上手に描けてるように見せようとやたらと細かい線ばかりが多い絵の如く、なんか突起物ばかりで全体像が全く把握できない容姿もさることながら、そこに居るとは到底思えない質感のなさも随分とまぁ。風景写真に絵を貼ったかのようで、背景に馴染まないことこの上なし。『サウンド・オブ・サンダー』のクリーチャーを観ているようでしたよ。
アレコレ文句も多い作品ではあったが、見所が全くないわけでもない。女蛮族を演じるエリー・チドジーは、なかなかの美貌&迫力。彼女のシーンにだけは、筋肉映画や腰ミノ映画にある一種の面白さを感じちゃったので、★ひとつオマケで。
目の前に居るのが竜なのかボロ雑巾なのか…
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ってのはさておき、
平成ウルトラマンでメビウスって評判はいいんですけど、どうもビデオなのが個人的に駄目なんっすよね私… 今時フィルム撮影してる映画だってロクに無いんで贅沢・時代錯誤なのは解ってるんですがどうもこういうのもオヤジ化なんでしょうかの(苦笑)
確かに一話目を観た際に「あぁ、ビデオ撮りなんだぁ」と思ったものの、品質問わずに大量輸入されている某国のTVドラマのようなペラッペラの画質に突然変わって驚いた水戸黄門ほどの違和感もないですよ^^そんな違和感も感じさせないほどよく練られたストーリー構成と、“必要ベタ”によって安定した軸に、直接的、間接的に人間が捕食されるシーンをきちんと押さえる事で「怪獣は怖い存在」って基本を蘇らせ、安定したベタな展開とはいえ随所随所にビックリするヒネリを加えたメビウスは、やっぱり面白いですよぉ♪
すでにストーリー忘れてます(笑)
前作よりはマシでしたが・・・なんだかなぁ。
確かに前作よりはマシでした。パーティ構成が。これならなんとかクリアできそうです。まぁ、それだけでしたが^^;