2015年 ルーマニア/アメリカ映画 92分 アクション 採点★★
あんまりにも面白い映画を観た後って、なかなか他の映画に手を伸ばす気分になれないんですよねぇ。すっごく美味しいウニを食べちゃったんで、当分の間はそれまで普通に食べれてた回転寿司のウニが食べれなくなったみたいな感じ。こうなっちゃうと、それなりに面白い作品を観ていても心底楽しめなくなる場合があるので結構困りもので。でも、そんな時はセガールを観るのが一番。価値観のハードルを力ずくで下げてくれるセガールが、きっちりとリセットしてくれるはず。
【ストーリー】
これまで数多くの暗殺を請け負ってきたアレキサンダーは、ウクライナの闇社会の男の殺害をCIAに依頼される。難なくその仕事を終わらせたアレキサンダーだったが、地元組織に追われていた女性ナディアを助けたことにより、組織とCIA双方を敵に回すことになり…。
スティーヴン・セガール&キオニ・ワックスマン組による、いつものアレ。
前回の『リターンド・ソルジャー 正義執行人』ではその“普通の映画”っぷりに大いに驚かされましたが、それで全部を出し切っちゃったのか、さして複雑でもない物語なのにさっぱり頭に入ってこない展開が延々と続いたかと思いきや、ロシア美女をセガールがニヤニヤ見つめるセガール・ハッピータイムで唐突に締めくくる、ある意味セガール&キオニの真骨頂を満喫できる作品に。DJが居て音楽が鳴り響いているはずなのに、登場人物はひそひそと話し、足音が響き、どうしたらいいのか判らないように客がただユラユラと動いているクラブシーンのような、やる気も気配りも何も感じられないシーンの詰め合わせ。まぁ、しかめっ面と作り笑いの二種類の表情しかない棒読みロシア美女を重要な役回りを任せたり、セガールの目に付きそうな所には必ずセガール好みのロシア美女を随所に配したりと、そんなセガールに対する気配りだけはバッチリ決まってましたけど。
ただ、セガールは今回もそれなりに動いてくれてましたし、『沈黙の聖戦』以降がっちりとセガールに捕まったバイロン・マンや、最近セガールに捕まりかかってる『沈黙のSHINGEKI/進撃』のヴィニー・ジョーンズらがギリギリ映画っぽさを醸し出してくれているので、とりあえず最後までお付き合いできる作品に。
そしてなんと言っても、元UFC世界ヘビー級王者というよりも、日本のリングで大活躍した無類のアニメ&ゲーム好き格闘家としての印象が強いジョシュ・バーネットが出演してるってのが嬉しい。まぁ、セガールと日本語で会話するわけでも拳を交えるわけでもないんで、もう全部台無しなんですけどね。
ロシアンパブに行く感覚で映画を作ってる気が
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓