2015年05月15日

俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク (Anchorman 2: The Legend Continues)

監督 アダム・マッケイ 主演 ウィル・フェレル
2013年 アメリカ映画 113分 コメディ 採点★★★

近頃じゃ地上波であっても何かしらの番組がほぼ24時間放送されてるんですけど、全放送が終わった後の試験電波の時間帯が案外好きな私。カラーバーかどっかの定点カメラの映像をバックに音楽が流れてるアレ。特にここらは田舎なもんでそんな時間帯は物音ひとつしない、まるで全世界の人が寝静まった若しくは居なくなってしまい自分が一人ぼっちになったかの感覚に浸る中、テレビから流れる音楽がどこか遠くにある放送局の暗いブースの中に、少なくても自分のほかにもう一人は起きているのかもと想像させてくれる、そんな時間が好きなんですよねぇ。

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【ストーリー】
サンディエゴの放送局で看板キャスターとして活躍していたロンと妻のヴェロニカ。しかし、妻がゴールデンタイムのアンカーウーマンに出世した一方で、ロンはクビを宣告されてしまう。自暴自棄となり家族も捨てたロンであったが、史上初の24時間ニュース専門チャンネルの放送局に誘われ、かつての仲間たちと共に再起を賭けニューヨークへと向かったが…。

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フェレル一人でも疲れるっていうのに、ポール・ラッドにスティーヴ・カレル、デヴィッド・ケックナーに豊富すぎるゲスト陣が笑かせにくるので、笑い疲れて最終的に無表情となってしまう俺たちニュースキャスター』の続編。製作にジャド・アパトー、監督/脚本に『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』のアダム・マッケイと前作と同じ布陣が再集結。
今回も疲れる。フェレルが話術に動きにあれこれ全力で襲ってくる片隅で常にカレルが反則ギリギリの笑いを生み出し、ポール・ラッドで一息ついたかと油断してるとケックナーにしてやられる。中盤過ぎる頃にはすっかり脱力感に浸ってるのに、リーアム・ニーソンにウィル・スミス、ジム・キャリーやらジョン・C・ライリーやらヴィンス・ヴォーンといった豪華ゲスト勢登場しお馴染みの大乱闘。「あれは誰なんだろう?」と画面の片隅に映った人を調べてみればキルステン・ダンストだったりする、もうギブアップの許されないわんこそばを食べてるかのようなお腹一杯っぷりを堪能。
キャンピングカー横転のシーンで見せるここ数年で最高のスローモーションシーンのように、全て笑わせる為だけのデタラメな作品のようでいて、シッカリとメディア凋落の様を端的に捉えてたりもするので侮れない一本に仕上がってるのは流石だなぁと。でも、やっぱり疲れる。

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主要キャストがそれぞれ好き勝手やっているようで実は絶妙なバランスを取っていたり、先に挙げたゲスト陣の他『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のハリソン・フォードや『オー!マイ・ゴースト』のグレッグ・キニア、『宇宙人ポール』のクリステン・ウィグに『運命のボタン』のジェームズ・マースデン、『ゾンビーノ』のディラン・ベイカーといった顔ぶれが持ち味やイメージを活かした(若しくは巧みに崩した)役柄を演じる、キャスティングの業ってのが非常に利いていた本作。
キャスティング同様にその時代のカルチャーってのがもう一つの顔になってるシリーズではあるんですが、今回は多チャンネル時代の台頭って以外は、70年代から80年代へと移る瞬間ってのをあまり切り取っていなかった印象も。前時代の遺物が新時代を切り開くって趣もあっただけに、もうちょい時代臭ってのを強めても良かったのかなぁとも。
ところで、本国で公開されたバージョンやソフトのランニングタイム表記は119分。エクステンデッド版に至っては143分もあるようなんですが、私が観た日本版のソフトのランニングタイムは113分。劇場版と比べても6分も短い。「なんだい!ムキー!」と怒ろうと思ったんですけど、よく調べてみたらアメリカ・イギリス・カナダ以外で発売されてるのがこの113分バージョンのようですねぇ。じゃぁしょうがないのかと思いつつも、どうせ劇場公開なんて端からするつもりがないんだから、せめてソフトだけでも完全版で出して欲しかったなぁとも。

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posted by たお at 07:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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