2014年 アメリカ映画 109分 アクション 採点★★★
何年か前にデュラン・デュランがオリジナルメンバーでアルバムを出し注目された時、その話題性に乗っかるかの様に80年代のアイドルグループがこぞって再結成しましたねぇ。まぁ、さして話題になるわけでもなく消えてしまいましたが。そもそも、デュラン・デュランは解散していたわけでも活動休止していたわけでもなく、根本的な音楽性を変えるわけでもないままコンスタンスにアルバムをリリースし続けていた“現役のアイドル”なんですよね。考えると、それって凄いことなんですよねぇ。
【ストーリー】
麻薬組織に最愛の妻と子供を惨殺された、麻薬取締局の伝説的捜査官ジョン。その8ヵ月後、ジョン率いる最強チームはとある麻薬カルテルのアジトを急襲。表向きは摘発であったが、そこに眠る闇資金から1000万ドルを密かに奪いチームで山分けをする裏の目的があった。目的は達成したかに思えたが、奪ったはずの大金は忽然と消えてしまい、不正の嫌疑を掛けられたジョンも閑職へ追いやられてしまう。やがて嫌疑も晴れチーム復帰を果たしたジョンであったが、それと同時にチームのメンバーがひとりひとり何者かによって惨殺されていき…。
『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアーによるサスペンスアクション。
いきなりでアレだが、シュワってのは稀代のポップスターである。盛り過ぎた筋肉に一向に矯正されない強烈なオーストリア訛り、プレデターのコレクター魂を強く刺激する骨格。その強烈な存在感は映画内の日常や常識を破壊し、全てをシュワ世界に染める。たとえ100万のペルシャ軍をシュワ一人で相手にする『1 <ワン>』という荒唐無稽な映画が作られたとしても、シュワならなんか納得してしまう、そんな常識なんてのが通用しないスターがシュワだった。
しかしながら、シュワも人間。歳も取れば身体も弛む。長いブランクの後に登場した『エクスペンダブルズ』でも、「なんか、シュワちっちゃくなったなぁ」って印象が。そんなこともあって、本格的に映画復帰を果たしてからもイマイチ食指の動かなかったシュワ映画だったんですが、これがなかなか悪くない。
拷問を受ける妻の映像を怒りと悲しみと恐怖の感情露に見つめる冒頭、不正を厭わぬ人物像、そしてこれまでのシュワに最も似つかわしくない“死”が漂う結末。このおよそポップスターとは思えぬキャラ像が、自身の老いとかつての最強の名残と絶妙に融合し、これまでにない上に違和感もない新しいシュワ像ってのを作り上げている。ますますチャールトン・ヘストンに近づいたというか、煌びやかな衣装でアリーナを沸かせたスターが、長いブランクの後ギター一本でクラブのステージに立ったら、案外それも良かったみたいな感じ。このシュワなら、ゾンビ化進む愛娘を救おうと奮闘するゾンビ映画“Maggie”にも期待が出来るなぁと。
ただ、映画の内容がそのシュワに全く付いて行けていないのが致命的な本作。
法を執行する側とされる側でしかない善悪描写や、警察と政府組織との確執、チーム内で育まれる家族のような関係性や、そのチームの作戦行動のリアルさなどデヴィッド・エアーらしさがそこかしこに描かれるも、ストーリー展開とその鍵となるミステリー描写が全くダメ。家族惨殺の直後に何食わぬ顔での1000万強奪が来るので繋がりが容易に想像できるし、その1000万が消えた後に仲間の惨殺が始まるので、“見えない殺人者”ってのより「この中の誰かなんでしょ?」と絞り込みも容易。ましてや、その強面チーム内に一人だけ芸達者で名も知れた『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』がいるもんだから、それはもう益々。点と点が線で繋がるのは良いんですが、繋がりの唐突さとその線の短さったらありゃしない。この『プレデター』にプレデターが出てこないような捻りと工夫の無さは、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のガッカリ脚本家スキップ・ウッズの本領発揮といったところかと。
とは言っても、先に挙げた新シュワの存在感や、そのシュワと唐突なキスという衝撃的シーンもありつつもクールな顔立ちで通した『ゴーストライター』のオリヴィア・ウィリアムズのカッコ良さ、『ターミネーター4』で叶わなかったシュワとの共演を果たした『崖っぷちの男』のサム・ワーシントンのトラッシュっぷりなど、見所と驚きも少なくはなかったので★ひとつオマケの甘めな採点で。まぁ一番驚いたのは、見事なジャンキーっぷりだったミレイユ・イーノスがアラン・ラックの奥さんだったってことでしたけど。
結局シュワのひとり相撲
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
いままでの無敵な感じから年相応な感じになってきたのもいいのではないかと思います。
復帰したての頃はなまじ全盛期の雰囲気を背負っちゃってた分、老いが著しく目立ってたんですけど、これはホントちょうどいい老けっぷりだったなぁと。
個人的には、シュワちゃんが出てるだけで嬉しいので笑
ただ復活しただけではなく、“今”ならではのシュワが見れたって意味では嬉しい作品でしたねぇ。
はじめまして!tagooと申します♪
私は、小学生の頃から父親に映画に連れて行ってもらい、その影響からいつの間にか気づいたら映画人間になっていました(笑)
先輩ブロガーの方はどんな感じで運営されているのだろうかと探していたところ、管理人様のブログを見つけました!
独自の目線から分かりやすいレビューで、とても参考になりました。
管理人様はすでにブログを何年も運営されていてとても参考になる記事が充実していて本当にスゴイなと思います!
また、私事なのですが、まだまだ若輩者ではありますが私が好きなジャンルに特化してアクション・SF映画の予告編をまとめたブログをはじめてみました(汗)
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このサイトを見てもらうことで、多くの方が映画に興味(特にアクション・SF)もっていただき、役に立てればと思っています。
今はまだ、アクセスも少ないこともあり先輩ブロガーの方々に相互リンクのお願いをお願いしている状況なのですが、
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【タイトル】
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これからも管理人様のサイト情報を楽しみにしたいます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
tagoo
ちょいと覗かせて頂いた所、ウチなんかよりも全然ちゃんとしているようですし、アクセスも少ないこんな零細ブログとの相互リンクしてもなんのメリットもないかと思いますが、それでも構わなければこちらもリンクさせていただきますので宜しくお願いしまーす。