2012年 アメリカ映画 101分 ドラマ 採点★★★
20代の頃、その時勤めていた会社の気の合う同僚と二人であちらこちら旅行にばっか行ってた時期が。それなりの観光地に行ってたんですが、やってる事といえば結局職場や勤務後の飲み屋でやってるのと変わらない無駄話ばかり。長時間移動の車中であろうが、ヘベレケになった宿の部屋であろうが、観光客で賑わう景観地であろうが、ずーっとくだらない無駄話。無駄話オンリーの二泊三日。でも、それが一番楽しかったんですよね。今、同じ状況で同じことをやろうとしても、もうあれと同様の楽しさってのは味わえないんでしょうねぇ。
【ストーリー】
ゾンビが溢れ返り荒廃してしまった世界。二人の元野球選手ベンとミッキーは、安全な場所を求めて旅を続けていた。時折出会うゾンビ以外は何も起きない退屈な日々を、釣りやキャッチボールでやり過ごす二人。そんなある日、拾ったトランシーバーに別の生存者の通信が入り込み…。
新鋭ジェレミー・ガードナーが製作/脚本/監督/主演を務め、友人ら10人からせしめた6000ドルの予算で撮り上げたロードムービーのゾンビ和え。各国のファンタ系映画祭でずいぶんと話題になったとか。
ゾンビにより世界が壊れてしまったことを受け入れられず、ヘッドホンで音楽を聴くことで殻に閉じこもるナイーブなミッキーと、それはそれで日々を楽しむベン。そんな両極端な野球のバッテリーコンビの姿を描いた本作。ポール・ラッドとセス・ローゲンの共演作、若しくはジョゼフ・ゴードン=レヴィットとセス・ローゲンの共演作と例えるとイメージし易いのかと。ブロマンスの要素が前に出ている分ゾンビ映画としては変化球にも思えるが、その状況下における人間ドラマを描いているって意味ではこれも正統派なのではと。
あらゆる面でまだまだ至らない点があるのも確かな作品。厳しい言い方をすれば素人仕事。しかしながら、敢えて「友情!友情!」とわざわざ連呼せずとも分かり合える、及び我慢し合える男同士の繋がりってのをしっかりと捉えていますし、若い巨乳ゾンビが現れれば逃げる前に一人でおっぱじめてしまう、あまり見たことはないけど「分かる!」ってなる素晴らしいシーンを収めるなど、作品に対する明確な目的とそこからブレずに撮り終えた姿勢はじゅうぶん賞賛に値するのではと。ナイーブなだけでは生きていけない厳しさから目を背けてないのも見事でしたし。
「これだから映画漁りは止められない!」と思わせた拾い物の良作であると同時に、今年観た中では一番のゾンビ映画であったのも確か。まぁ、まだこれしか今年はゾンビ映画観てませんけど。満足度からすればもうちょっと甘めの採点でもいいですが、まだまだ出来るんじゃないかなぁって期待も込めて厳し目の★3つで。
愛の巣
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
私の頭の中の「見たいゾンビ映画リスト」に1作品加わりました(笑)
最近レンタル屋に行く機会が激減してしまったのもあるのですが、たおさんよく見つけて来ますよね。
新作の内に見ておかなかったせいで、「ステイクランド」をレンタルで見る機会を失ってしまった経験もあるんで、
何とか今年中にウォーム・ボディーズとスウィング・オブ・ザ・デッドは見ておきたいと思いました(´Д` )
ツタヤなんかは、話題作でもない限り一年で消えちゃいますからねぇ。
私もビデオ屋に行く回数はめっきりと減りましたが、一旦行けばとことん長く滞在しちゃうんですよねぇ。隅々見る。で、子供は退屈のあまり泣き出す^^;