2015年01月30日

ロックアップ (Lock Up)

監督 ジョン・フリン 主演 シルヴェスター・スタローン
1989年 アメリカ映画 109分 アクション 採点★★★★

こと娯楽映画に関して言えば、ここ最近は観ている側に忍耐ってのを強いる作品がめっきり少なくなりましたよねぇ。主人公が我慢に我慢を重ねて最後に爆発する様を、そのラスト数分のためにこっちも2時間近く我慢をし続けて観るってタイプの。最近では『バトルフロント』がややそれに近かった気もしますけど、あれはまぁ「いつでも殺せるし」っていうジェイソン・ステイサムの余裕綽々っぷりが隠しきれてなかったんで、やっぱりちょっと違うんですよねぇ。我慢ってのがストレスでしかない世の中になっちゃったんですかね。

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【ストーリー】
傷害事件により収監中のフランク。出所を間近に控えたある夜、彼は突如重犯罪人が集まる劣悪な刑務所へ強制的に移送される。そこで待ち受けていたのは、かつてフランクに脱獄され内情を暴露されたために将来を失った刑務所所長ドラムグールであった。復讐の鬼と化したドラムグールの非情な仕打ちを耐え続けるフランクであったのだが…。

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アウト・フォー・ジャスティス』のジョン・フリンによる監獄アクション。製作にはジョエル・シルヴァーと共に80〜90年代アクション映画を代表する顔であった、『コマンドー』のローレンス・ゴードンらが。
理不尽で非人道的な仕打ちの数々に心を折らずひたすら耐え続ける男の姿を、漢気汁たっぷりに描いた一本。「負けるな!へこたれるな!」と連呼する本作は、ジョン・フリンらしいゴツゴツとした骨太さも相まって、まさに仕事明けの労働者がビールを片手に観ながら「オレも明日っから頑張ろっ!」となる男の応援歌。今でもそうだが特にこの当時女性受けが悪かったスタローン映画ではあるが、そもそものターゲットが違うんだから「やーよねぇ、スタって」と言われる筋合いなし。
また、ひたすら筋肉ムキムキさせて我慢するだけの作品ではなく、思いのほか“刑務所もの”としてシッカリと作られてもいた本作。「私怨でそこまでやれんの?」という疑問こそあれど、ゲスな看守と極悪犯らの仕打ち、囚人同士のルール、徐々に集まる仲間たち、ちょいと上向きに見せといてからの転落と、必要な要素を網羅した基本に忠実な作りもまた、何度観てもついつい熱くなってしまう要因かと。泥んこフットボールを機に仲間が集まるなんて、最近じゃとんと観ない“良いベタ”でしたし。

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スタローンと言えば“耐える男”。『ロッキー』でも『ランボー』でもそうなんですが、とにかく耐える。ひたすら耐える。手錠なんて「フンッ!」ってやれば引きちぎれそうな筋肉してるのに、やらない。それをやるのはシュワルツェネッガー。それに加え、元チンピラだけど今では気の良いあんちゃんでイタリア系という、スタローンの持ち味全てが存分に出されていた本作。作品の手堅さ故か忘れられがちではあるのだが、この年代では一番スタローンらしさが出ていた一本なのではと。
一方、そんなスタローンをイビり倒すドラムグールに扮したのが、『ハンガー・ゲーム』『メカニック』のドナルド・サザーランド。人を人と思わぬというか、もう中身が人じゃないなんか的な風貌が生真面目を拗らせネジが外れてしまったドラムグール役にピッタリ。スタローンと対極にいる役柄がハマるだけに、“エクスペンダブルズ”シリーズに出ても似合いそうだなぁと。
その他、鉄で出来てるような看守に扮した『ミラクルマスター/七つの大冒険』のジョン・エイモスや、『パラダイス・アレイ』などスタローンとの競演作も多いフランク・マクレー、マッチョの前に立ちはだかるマッチョ役が似合うシュワルツェネッガー/プレデター』のソニー・ランダムに、“軍曹の達人”になる前だった『プライベート・ライアン』のトム・サイズモアなど、作品同様に顔ぶれも骨太。
また、舞台が舞台なだけにリアル囚人の方々も大勢出演されておりましたが、その中にまぁこの人も本物である『マチェーテ・キルズ』のダニー・トレホさんの姿も。ホームグラウンド感に溢れてましたねぇ。

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要は演歌

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posted by たお at 11:08 | Comment(4) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■ら行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たおさん、今晩はm(_ _)m

この歳になって思うのですが、私達世代にとってひょうきん族とドリフの関係とシュワちゃんとスタローンの関係者って同じなんだなと。
で、どっちがタケちゃんマンでどっちがバカ殿なんだ?

この時代のアクション映画、もう一度見返したくなりました。もちろんスタローン兄貴派です、私は。あ、でもプレデターのソニー・ランダムは子供ながらにメチャクチャカッコ良かった。
Posted by 双子の新米パパ at 2015年02月21日 22:52
双子の新米パパ様、こんにちは!
時代的に一世代以上も前の芸をベースにしながらも、しっかりとその時代に合わせて練り上げたドリフと、ある種そういったお約束事を破壊したアナーキーさが魅力だったひょうきん族だと、前者がスタで後者がシュワってことになるんでしょうねぇ。
スタのベースはやっぱり70年代のニューシネマですし、一方のシュワは“筋肉万能”っていう真新しい価値観を持ち込んだポップスターでしたし。
Posted by たお at 2015年02月22日 07:04
たおさん、こんにちはm(_ _)m

的確なコメントありがとうございますm(_ _)m
痒い所に手が届くとは、正にこの事ですね(笑)
Posted by 双子の新米パパ at 2015年02月22日 17:16
双子の新米パパ様、こんにちは!
おだててもなんも出ませんよw
Posted by たお at 2015年02月23日 07:24
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