2000年 アメリカ映画 110分 アクション 採点★★★
ジャッキー・チェンは、所謂“アクション・スター”なんかじゃないんじゃないかなぁと。頭でっかちの評論家や、好き過ぎて視野が狭くなってしまったコアなファンを喜ばせるつもりなんて毛頭なくて、たまの娯楽が映画っていう人たちだけを喜ばせたいんじゃないのかと。人種とか言葉とか文化とかの違いをものともしない、共通言語とも言える“素晴らしい動き”を武器にするエンターテイナーになることをゴールにしているのが、ジャッキー・チェンのはず。
【ストーリー】
紫禁城から誘拐されたペペ姫を救出する為に、チョン・ウェンら4人の近衛兵は身代金の金貨10万枚と共にアメリカへと渡る。しかし彼らの乗った列車は、ロイ・オバノン率いる列車強盗団に襲われ、チョン・ウェンは見事に仲間とはぐれてしまう。やがてロイと再会したチョンは意気投合し、二人でペペ姫を救出しようとするが…。
厳密に言えば『バトルクリーク・ブロー』ってのがあるが、まぁ大体本作をハリウッドデビューに。遅すぎた感は否めませんが。
演じる俳優の特殊性によって、キャラクターに何らかの理由付けなり但し書きなりが付く事が少なくはない。ウェズリーの“元○○”とか、シュワルツェネッガーの“なんか東欧の方から来た人”とか。で、ジャッキーはというと、アジア系にありがちな“中国から来た凄腕刑事”とか“中国から来た無口の凄腕刑事”とかが浮かびそうだが、どちらかと言えばそっちはリンチェイの方で、ジャッキーと言えば、大体において“誰かの甥”か“誰かの息子”。まぁ極々当然のことなのだが、この当然の但し書きが付くことでジャッキー演じるキャラクターに“三男坊気質”が生まれることに。
然程三男坊気質は全面に出ていないものの、ジャッキーがお得意の“誰かの甥”を演じている本作は、大掛かりなアクションほどアップを多用し全体像を分かりづらくしてしまうハリウッド特有の悪いクセと、身代金の受け渡し場所も日時も決まっているにも関わらず、どう見ても身代金を持ってそうにないジャッキーを悪役が身代金目当てで追い回すという、物語の筋が大幅にズレている難点こそあるが、人対人のアクションにおける障害物や小道具の使い方が相変らず見事で、動きのキレももちろんのことながら、動いている間も常に「アワワアワワ」と顔芸を忘れないジャッキーを堪能できる、概ねにおいて“ジャッキー映画”と言える作品。もちろん、「もっと出来ただろうに…」との不満もありますが。
ほぼ初のハリウッド大作であっても自らの芸に揺るぎのないジャッキーも大したものだが、相手が誰であっても絡み方に変わりのないオーウェンも素敵。さすが“相棒役専門系”。きっと、現場に行ったらジャッキーがジャック・ニコルソンに変わっていたとしても、絡み方は同じなんでしょうねぇ。「ボク、ワイアット・アープっていうんだぁ」というベタな名前ギャグも、他の人がやったら間違いなくカチンとくるところだが、オーウェンなら許せる。本作で初めてオーウェンを知った方も多いようですが、本作以降オーウェンに触れていない方も多いようで。もったいない、もったいない。カワイイのに。
『ラッキーナンバー7』でのあまりの可愛さに一所懸命褒め言葉を捜したが、頭に真っ先に浮かんだのが“年甲斐もなく”だったルーシー・リューは、本作では文句なく可愛い。というか、私がキツネ顔を好きなだけなんですが。『バリスティック』でも見せていた身体能力の高さを、本作でもさり気なく披露。ジャッキーとオーウェンが「ワァーーーッ!!!」って言ってるだけの印象が強いので、この二人とルーシー・リュー以外の印象が全く薄い本作なのだが、強いて挙げるとすれば、ショーン・コネリーという偉大な父親を持ちながら、遺伝したのが髪の薄さだけで、顔はどんどんロン・ハワードに似てきてしまっているジェイソン・コネリーと、一瞬しか出てこないので三回中二回は見逃すユン・ピョウのお二人を。まぁ、ホントに強いてですが。
映画の中では低姿勢
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あのさっぱりとしすぎた顔が苦手です(*_*)
なんでジャッキーは彼を相手に選んだんでしょう。
albrechtです。
>シュワルツェネッガーの“なんか東欧の方から来た人”
それそれ!!(爆)
>ジャッキーはというと、“中国から来た凄腕刑事”とか“中国から来た無口の凄腕刑事”
まぁ、しょうがないところですね(笑)。でも、そんな逆境にもめげず一生けんめいガンバってるはずなのに・・・
>全体像を分かりづらくしてしまうハリウッド特有の悪いクセ
・・・って、救われないですね〜(涙)。
まぁ、オーウェンはいつものキャラ全開でよかったですけど(笑)。
あらあら、苦手でしたかオーウェン^^;
オーウェンの映画は、一本でも気に入ればほぼ全てOKなんですが、逆だとずーっとダメかも知れませんねぇ。まぁ、ジャッキーが選んだってよりは、誰にでも全力で絡めるってことでスタジオが推したのかもしれませんね^^
シュワにはとにかく何か理由付けがないと、存在自体が不自然ですしねぇw
ジャッキーにも当然なんかしらの設定が付くんですが、それが何であれ結局いつものジャッキーが全面に出てくるのは、ジャッキーの芸がとことん完成されているからなんでしょうね。
カンフー系の演出は、ハリウッドは全く成長しないですよねぇ^^;フランス勢はだいぶよくなってきたのに。まぁ、それにしてもオーウェンはいつも通りでw
「ナイトミュージアム」で久々にお目にかかりました。
もったいないですね、かわいいですもんね。
これからチェックしていきます。
ここからオーウェンが素晴らしいんですよ^^
是非追っかけてみてください♪
面白かったんだけどなー、面白かったんだけどなー、、
>ジャッキーとオーウェンが「ワァーーーッ!!!」って言ってるだけの印象
ほんまにこれしか残ってない(苦笑
でもオーウェンがかわいかったことだけは鮮明に!!
まぁ、「どんな映画なの?」と訊ねられれば「ジャッキーとオーウェンがワァーーーーッ!!!って言ってるだけの映画だよ」と、非常に簡単に説明が出来るので便利ですがw