2005年 スペイン映画 102分 ホラー 採点★★★
基本的には元気なのだが、難病指定を食らっている持病をさり気なく持っている私。その病気が原因で以前一ヵ月半ほど入院していたことがあるのだが、不摂生な生活が大好きな私にとって規律正しい生活は退屈極まりなく、特に制限されていた病院食も辛い以外のなにものでもなかったものです。ところが、入院生活も一週間も経つと、自分は寝ているだけで身の回りの世話を全て看護婦さんがしてくれる病院生活が快適になり始め、あれだけ嫌だった病院食も、先の献立表をチェックし「この日までは入院していたいなぁ」と心待ちにする始末。慣れってのは、恐ろしいですねぇ。
【ストーリー】
イギリスのワイト島。老朽化により、僅かな重病患者を残したまま閉鎖準備に取り掛かっていた小児病院に、臨時で雇われた看護婦エイミーがやって来る。やがて重病の少女マギーと仲良くなるエイミーだが、マギーの口から病院に現れる機械のような姿をした亡霊の話を聞かされる。始めは信じないエイミーだったが、数々の怪現象が起き始め…。
雰囲気だけは一丁前だった『ダークネス』のジャウマ・バラゲロによる、どことなくジットリとした味わいがある怪談ホラー。
冒頭から発生する何者かの存在を匂わせる怪現象と、孤立し老朽化した病院の景観の効果もあり、まずは得意の雰囲気作りに成功した本作。徐々に明らかになる過去の忌まわしき事件と、単純ながら巧みなミスリードが功を奏するクライマックスも悪くない。まぁ、ミスリードに引っかかっても引っかからなくても、結果には大差がないのはアレですが。“深夜の病院”や“重病の子供たち”といった、いくらでも怖く出来る要素を放ったらかしにしているのは幾分勿体無く物足りなさも感じるのだが、カギとなる“機械じかけの亡霊”の行動理念やパターンがブレず、全ての行動が彼女の意に叶っているためストーリーに一本の筋が通り、派手な効果に頼らずともジックリと鑑賞できる作品になっている。とは言え、相手役の医者が主人公に恋心を抱く経緯が唐突だったり、最終的に主人公を救うこととなる行動への前フリがあからさま過ぎたりと、細かい部分での粗さを雰囲気で乗り切ろうとする悪い癖は相変らずですが。
『アリー・myラブ』を観ていた人なら「あのアリーがぁ!?」と大いに驚き、それはそれで楽しいんでしょうが、全く観た事のない私にとっては「なんだか随分ととうが立ってる痩せっぽちな女性だなぁ」程度にしか。その疲れ果てた面持ちが、劇中はっきりとは語られないが、過去に看護婦としてやってはいけないどえらいミスを起こしてしまったこと、そしてアメリカ人ながらもイギリスのワイト島で看護婦をすることになってしまっている生い立ちに、充分すぎる説得力を持たせている。その疲れっぷりが役作りであって、随分と長い期間お年寄りと交際しているので、ついつい一緒に老け込んだわけじゃなければいいんですが。
人物の掘り下げがことのほか浅く、ほとんど誰も印象に残らない本作ではあるのだが、登場時間こそ短いが“機械じかけの亡霊”のパンチが効いたビジュアルは強烈。あれをどうやれば“女の子”と形容できたのかが疑問ですが。
冒頭の大事故も、あなた様が?
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ジャウマ・バラゲロ監督の作品は、確かに“ジットリ”した雰囲気がありますよね。
そして、一瞬だけ何かの画像が挟み込まれるのも、常套手段。
ホラーは大の苦手のため、分かっていても怖かったです(涙)
>“機械じかけの亡霊”のパンチが効いたビジュアルは強烈
たとえ、登場人物が丁寧に掘り下げられていたとしても、哀生龍はあの一瞬で全てが吹っ飛びました。
悪夢を見るんじゃないかと思いましたよ(苦笑)
この作品は、スプラッターでなく怪談なので怖そうですねぇ…これも私の「今後観たいゾ!リスト」に追加しておこう…っと。(w
たおさん、難病指定の持病と言うと最近軽症は補助を打ち切るだの、打ち切らないだの・・という病気ですか?うちも家族が苦労してますが・・。
(病気の事に触れられたくなかったらこのコメントはスルーしてくださいねー。)
体に気をつけて下さいー。
全体のムードをぶち壊すだけの破壊力がありましたよねぇ、彼女^^;
彼女だけのスピンオフってのも観たい気がw
そろそろ釣りに忙しくなるたおですw
“惜しい!”って言えば惜しい作品なんですが、決してつまらない作品ではないですよ^^
>最近軽症は補助を打ち切るだの、打ち切らないだの
が何の病気なのかサッパリですが、持病ってのは潰瘍性大腸炎ですよ^^;
別にデリケートな問題として隠しているわけではないので、お気になさらずに^^
比較的症状も軽いので、基本的にはいたって元気ですし♪
冬になるとどーしても映画な生活ができません(笑
でもそろそろシーズン終了なので…
ボチボチ映画をみはじめます♪♪
知らぬ間に…入院してたんですかぁ〜?!
お大事に!!
暖冬と言われる今年の冬でも大忙しだったようですねぇ^^
まぁ私も夏になると釣りだ虫だと大忙しですが^^;
入院してたのは結構むかしの話なので、今は元気ですよー♪
やはりうちと一緒です。
不摂生がこたえる病気ですよね〜。
たおさんのレビュー楽しみにしていますので
どうぞお大事に。
はい、その雰囲気に乗せられました(笑)
オマケにラストで感動までしてしまった私です(^_^;)
たおさん持病をお持ちだったんですね〜。
ストレスとかもよくないということですから
毎日楽しく過ごしてくださいね(無理かしら?)
どうぞお大事に。
それにしても、ウロ覚えレビューにしては詳しいですよ。私のウロ覚えとは比べ物にならないです〜(笑)
たおさんは前に記事で書かれてましたが持病がありましたよね・・・
病院もののホラーは結構好きです♪
いつの間にエイミーに惚れたんだというお医者さんにはビックリ。唐突でしたねぇ。
全体的にはじわじわした怖さがあって良かったんですが、機械じかけの方が・・・怖くて?なぜか笑ってしまいました。
困ったことに不摂生な生活が大好きだったりするんですよねぇ・・・。^^;
毎日楽しくは過ごしているはずなんですが、知らんうちにストレスが溜まってしまうようで^^;楽しいのに・・・。
結構ウロ覚えですよ^^;観た直後は“あれ書こう、これ書こう”と思ってましたが、いざ書こうとすると何を書こうとしたんだか・・・。
潰瘍性大腸炎に、蚊に刺されただけでとんでもないことになる蚊刺過敏症ってのを持参してウロウロしております。基本的に敏感肌なんですよねぇ^^;花粉症を持ってないだけマシなのかもしれませんが、この調子だといつ発症してもおかしくはないですねぇ^^;
たいていのモノは平気なんですが、これは恐かった。
っていうか、機械じかけの造形が生理的に受け付けなかったのかなぁ。
なんか器具が皮膚に突き刺さってて、それが思いっきり顔面とかの皮膚を引っ張ってるって造型は、なかなかのものでしたねぇ。それが暗闇に立ってるんですもの。そりゃ、怖い。。。
キャリスタの疲れ果てたオバサンぶりは、
中々の役者魂だと思ってしまいました。
彼女はホラーでも充分いけるんではないかと。
無理やりとってつけた、機械仕掛けの黒幕のチチが酷すぎたのが少し悲しいです。
キャリスタは、役作りで老け込んでいたのならいいんですが。。。
まぁあのチチは、おばあちゃんですからねぇ^^;