2007年02月24日

ダーク・スティール (Dark Blue)

監督 ロン・シェルトン 主演 カート・ラッセル
2002年 アメリカ映画 111分 アクション 採点★★★★

結局のところ、悪と対峙するには純真無垢のピッカピカじゃぁ歯が立たないんですよねぇ。染まれるところまで染まって初めて見えることも多いでしょうし。それにクリーンな警察って、信用はともかく頼りにはならなさそうですしねぇ。ただまぁ、まずは結果ありきで事前に用意しておいた結果にムリクリこじつけようとするわが国のシステムは、ちょっとアレですが。

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【ストーリー】
ロドニー・キング事件の判決を前に殺気立つロサンジェルス。そんな中、スーパーで起きた強盗殺人事件を捜査するロス市警のペリーとボビーは容疑者を特定するが、上司は二人を見逃し別の容疑者をでっち上げるように命ずる。そのでっち上げ事件の真相を突き止めた時ペリーは…。

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『L.A.コンフィデンシャル』『ブラック・ダリア』のジェームズ・エルロイ原作の、警察の闇と人種問題を巧みに盛り込んだサスペンスアクション。
そのフィルモグラフィから全く個性というものが見当たらないロン・シェルトンであるが、本作ではその“無個性”が功を奏し、会話の妙とやや込み入った展開をスムーズに楽しめる結果に。限りなく黒に近い灰色に染まった主人公らによる捏造、謀殺、脅迫、闇取引などの手口が描かれているが、薄っぺらな正義感を振りかざすような嫌悪の目線で描かれてはおらず、クライマックスに至る瞬間まではダークヒーローとしての魅力すら感じるほど。その、犯罪の闇と対峙するべく男達が、ルーチーンワークに組み込まれた違法行為を繰り返すうちに自ら真っ黒に染まってしまう様子と、マイケル・ムーアも言う“地域へのご機嫌取りの為だけに市長や署長にはなるが、それ以上には行けない黒人”という人種問題の実態が興味深い。ただ、肝心のクライマックスであるロスの暴動が上手く物語に絡んでいないのが残念ではありますが。

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本作の主人公にダークヒーローとしての魅力を感じてしまうのも、ビシリとサングラスをキメ込んだカート・ラッセルが、時折スネーク・プリスキンに見えるってのが最大の要因。『ソルジャー』に自分の息子を出したのと同様、今回は息子役に甥っ子を引っ張り出してみたが、演技は全くダメなようで、主人公の息子だというのにクライマックスまでその姿を現さないミステリアスな存在に。
うざったい程の正義感を振りかざしてはいるが、やることはやってる署長候補役の『ミッション:インポッシブル』シリーズ、『ドーン・オブ・ザ・デッド』のヴィング・レイムスや、“警官といえばアイルランド人”だからなのか、『M:I−2』『ヴィレッジ』のブレンダン・グリーソンが出演するなど顔ぶれもなかなか豪華。しかし、イチオシはやはりスコット・スピードマン。『アンダーワールド2』ではその役柄的に非常に犬っぽい、それもレトリーバーっぽかった彼だが、本作ではさらにレトリーバー濃度が増量で。そんな、ボールを投げればどこまでも追っかけていきそうだが、一旦決めれば絶対に揺るがない頑固さにオーウェンっぽさも感じ、★オマケで。

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ボール追っかけるのは得意だが、拳銃撃つのは苦手

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posted by たお at 01:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■た行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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