Ｇガール 破壊的な彼女 (My Super Ex-Girlfriend)

監督　アイヴァン・ライトマン　主演　ルーク・ウィルソン
2006年　アメリカ映画　93分　コメディ　採点★★★★

持ち前の惚れっぽさからか気移りの激しさからか、人生の大半を女の子を追っかけることに費やしているたおです。まぁ、その時々は真剣なんですけどね。そんな人生の大半を誰かに惚れている状況にいる私ですが、やっぱりたまには誰かに惚れられたいなぁと思うことも。ただまぁ、思い返してみれば、珍しく女の子に追っかけられている時は、大抵怖い思いをする羽目になっているので、やっぱり追っかけているのが一番いいですねぇ。



【ストーリー】
設計会社に勤める冴えない男マットが出会った女性ジェニーは、実はニューヨークの平和を守るスーパーヒロイン“Ｇガール”だった。始めこそ順調に交際を進める二人だったが、ジェニーの嫉妬深さと並外れた性欲に恐れをなしたマットの心は、次第に離れていく。そんな折、同僚のハンナへの想いに気付いたマットは恐る恐るジャニーに別れ話を切り出すが、怒り心頭のジェニーはスーパーストーカーと化し、あらゆる手を使いマットへの嫌がらせを開始する。



ルーク・ウィルソンの、相手が女子大生だろうがスーパーガールだろうが変わらない、「すごい！すごい！ガンバレー！」の応援芸を堪能できる一本。
もり沢山な内容ながらバランスを崩すことのないアイヴァン・ライトマンの安定した手腕を楽しめる反面、思いのほか笑いの沸点が高くもなく、そのソツのなさにサラリと過ぎ去ってしまう印象も強いが、ビシリとキマったキャスティングと、「スーパーガールとのセックスってどんなんだろー？」と男子中学生なら誰でも一度はする夢想や、共にいじめられっ子だったはずが、パワーのお陰でどんどんジョックスへと変貌するＧガールと、置いてけぼりを食らい彼女に振り向いてもらいたい一心で極悪人へと変貌する『ミステリー・メン』のエディ・イザード扮するベッドラムという構図など小ネタが効いている分、充分に楽しめる完成度となっている。
一見すると、自分から声を掛けておきながら「やっぱり“愛”とは違うから別れよー」とほざく身勝手な男の自業自得物語になりそうな本作だが、相手がただでさえ怖いユマ・サーマン。それがスーパーストーカーと化し、そのやりすぎぶりはコメディ映画であることすら忘れてしまう程の恐怖感で、ルーク・ウィルソンの見事な被害者っぷりと、お家芸のひとつ“まぁまぁ、落ち着いて”を連発しているので、ある意味安心して楽しめる結果に。



『プロデューサーズ』のユマ・サーマンに戦々恐々しっぱなしの９０分であったが、この手の役をやらせたら右に出る者がいないルーク・ウィルソンが素晴らしい。その顔のふくれっぷりにビックリもしたが、応援し、感嘆し、オロオロして仲裁役にまわってばかりのルークは、やっぱりカワイイ。ユマが出るたびに目を閉じてしまっていても、ルークがカワイイので満足。
そんなルークと共に魅力を発揮しているのがアンナ・ファリス。黙っていれば頭は良さそうに見えないが充分カワイイのだが、遠慮の全くないリアクション芸に、ただカワイイだけじゃ済ませない存在感が。その人柄の良さも滲み出たキャラの魅力が、本作の面白さを底上げしていると言える。まぁもちろん、相手がユマでもアンナでも、結局は尻に敷かれているルークの魅力には敵いませんが。


“まぁまぁ、落ち着いて”の名人

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Comments

こんばんは！
TBありがとうございました^^･
ツボでした。
あまり笑うと恥ずかしいなぁ〜と思いながら我慢できず、一緒に観た友達とお互いの腕をバシバシ叩きながら笑いました〜♪
ユマも良かったですが、ルークがハマッテましたね。

Posted by 由香 at 2007年02月23日 23:08

>ただでさえ怖いユマ・サーマン
よくぞ言ってくれました（爆）
お付き合いする相手は、慎重に選ぶべきですね。
もし、これがマットじゃ無くてヴォーンだったら、どんな関係になるんだろうと想像して、１人で笑ってしまいましたが･･･

Posted by 哀生龍 at 2007年02月23日 23:24

辛口でていないな解説のサブタレイニアンが4つ星とは！
楽しい映画も「いい映画」が信条の八ちゃん、嬉しいです。
アンナ・ファリス、何気に好きなんで（笑）

TBいつもありがとうございます！

Posted by 八ちゃん at 2007年02月23日 23:57

こんばんは、ＴＢありがとうございました♪
この作品、私にはいまいちでした・・・。
Ｇガールのストーカー行動におもしろさを感じられなくて。
嫉妬が原因の、もっと可愛げのある行動なら良かったのですが（笑）

リンクさせていただきました。
これからもよろしくお願いしますね☆

Posted by ぴぃち at 2007年02月24日 00:48

こんにちは、ＴＢありがとうございます。
「Ｇガール」はＨで下品な笑いが多く、私はちょっとついて行けませんでした。
本当に男子中高生が考えそうな単純なアイディアを大金をかけて映画にしてしまうのは、アメリカ映画らしいです。
これからも「ｍａｓａｌａの辛口映画館」を宜しくお願いします。

Posted by masala at 2007年02月24日 11:36

こんにちは。

＞お家芸のひとつ“まぁまぁ、落ち着いて”

なるほど。
これって実生活でも使えそう。
でもルークだからいいのかな。

Posted by えい at 2007年02月24日 12:23

トラバ＆コメントありがとうございました！
思うに、“坊やだからさ”じゃないですが、この作品でアホになりきって笑えるかどうかが世慣れた（世間ずれした）オトナと純真な若者とのボーダーラインって気がしません？
「そんなオトナになんて、なりたくないわっっっ！」って声も聴こえそうですけどネ。
真逆の『スーパーガール』のヘレン・スレーターは可愛かったなあ…（遠い目）

Posted by よろ川長TOM at 2007年02月24日 14:29

こんばんわ。
ルークがスクリーンで見られただけで満足しちゃいます(≧∇≦)b
思ったよりも下ネタ多めでしたけど、
最初からテンション上がってたのですべて楽しめちゃいましたｗ
本命はオーウェンですが（＾＾；

Posted by ＰＩＮＯＫＩＯ at 2007年02月25日 03:44

由香さまこんばんは！
これくらいであったら、なにも恥ずかしがらずに思いっきり笑って大丈夫な作品ですよ＾＾
それにしても、ルークの為にあるような映画でしたねぇ♪
ユマは怖かったですが・・・。

Posted by たお at 2007年02月26日 02:47

哀生龍さまこんばんは〜♪
だって、ホント怖いんですもん、ユマ。
『バロン』の時に一瞬だけ「キレイだなぁ」と思いましたが、後は自分の中では怖い女優ナンバー１に君臨し続けております。
なにかとオタク気質のヴォーンの方が上手くいってたかも知れませんねぇ＾＾；

Posted by たお at 2007年02月26日 02:50

八ちゃん様こんばんは！
辛口でも丁寧でもないつもりですが＾＾；
まぁ、どんなジャンルの映画であれ“面白い映画”こそ“いい映画”だと思うんですよねぇ。もちろん“面白い”には色んな意味も含まれますが。評論家受けや賞の数、宣伝数や興行成績だけがいい映画の判断材料じゃないことだけは確かで＾＾
それにしても、本作のアンナ・ファリスは良かったですねぇ♪
本作のような役柄のみじゃなく、『メイ』の時のような役柄まで演じきれちゃう芸幅の広い女優さんですが、もうちょっとスポットが当たってもいい気も。

Posted by たお at 2007年02月26日 02:59

ぴぃち様こんばんは！
＞Ｇガールのストーカー行動におもしろさを感じられなくて
当然です！
だって怖いんですもんｗ
アノ部分はとてもコメディとは思えない怖さなので、私も非常に居心地が悪かったのですが、そんな状況でさえいつも通りだったルークに満足を♪

Posted by たお at 2007年02月26日 03:01

あ、ぴぃち様！
リンクしていただき、誠にありがとうございます！
こんな所でよければ、今後ともよろしくお願いいたします＾＾；

Posted by たお at 2007年02月26日 03:02

masala様こんばんは！
Ｈで下品。
んー
“Ｈで下品”の基準が変わってきちゃったんですかねぇ＾＾；
こんな所で年月の流れる早さを痛感しておりますが＾＾；

Posted by たお at 2007年02月26日 03:09

えい様こんばんは！
まぁ、私なんかが「まぁまぁ、落ち着いて」と言ったところで、火に油を注いで終わりなんですがねぇ＾＾；

Posted by たお at 2007年02月26日 03:10

よろ川長TOM様こんばんは！
本作のアイヴァン・ライトマンやジョン・ランディスが全盛期だった頃のコメディを観まくってた身には、然程下品にも感じなかった作品なんですが、世代の差ですかねぇ＾＾；
コメディを観る機会がメッキリと減っているのも一因なんでしょうが。

Posted by たお at 2007年02月26日 03:14

ＰＩＮＯＫＩＯ様こんばんは〜♪
そう！
ルーク主演の映画をスクリーンで観れるのが、まず嬉しい！
本命の方は、『ナイト　ミュージアム』までオアズケですが＾＾；

Posted by たお at 2007年02月26日 03:18

こんにちは☆
ユマ・サーマン怖いけどカッコイイわぁ♪
＞コメディ映画であることすら忘れてしまう程の恐怖感
･･･ってところに笑ってしまいましたよ。
ホントやり過ぎですね(笑)

Posted by ゆかりん at 2007年07月10日 13:47

ゆかりん様こんばんは〜♪
年々怖さの増してくるユマ。演出がコメディなんで辛うじて笑っていましたが、これがサスペンスだったらトラウマ映画です。

Posted by たお at 2007年07月11日 01:33

笑えるより怖ーーーーー！って思うほうが多かったです(^o^;
ユマがサスペンスに出たら、怖いものみたさで見てみたいかも(笑)

Posted by chibisaru at 2007年07月17日 08:20

chibisaru様こーんばーんはー♪
ユマで『危険な情事』とかリメイクされたら、間違いなくトラウマになるので観ません！

Posted by たお at 2007年07月17日 19:34

こんにちは！TB失礼します！

本作、予想と結構違っていて、しかも私「エロコメ」として期待しすぎちゃってたみたいでイマイチ入り込めなかったです（苦笑）

Posted by ももも at 2007年07月27日 13:13

ももも様こんばんは！
どうにもこうにも「エロい！下品！」という評判が立ってしまってる本作ですが、そうかなぁ？？？＾＾；

Posted by たお at 2007年07月29日 01:22

すみません。ちょっとだけ返信させてください^^;

この映画のどこが下品なのかよくわからないです。私も。エロくなんかないですよぅ。
これはいっぱしのラブコメだと思います。はい。

…でも私がスレちゃってるだけかも。

Posted by ももも at 2007年07月31日 09:53

そうですよねぇ。。。
どうにも“下品”と“下品じゃない”の境目が、随分と手厳しいものになってきた風潮すら感じちゃいますよねぇ＾＾；

Posted by たお at 2007年07月31日 22:55