ザ・センチネル／陰謀の星条旗 (The Sentinel)

監督　クラーク・ジョンソン　主演　マイケル・ダグラス
2006年　アメリカ映画　108分　サスペンス　採点★★

ハードルが高ければ高いほど燃えるって性格のためか、ひたすらイイ女ばかり追っかけていた私。“お金を使う”って発想もないので、ただ楽しい時間を過ごさせる以外は手段がなかったとはいえ、付き合えれば御の字、ダメで元々なので、玉砕経験も数知れず。「お前、無茶するなぁ」とよく言われましたが、無茶しただけの経験もしましたよ。



【ストーリー】
かつてはレーガン大統領も救った伝説的なシークレットサービスのエージェントであるピートが使う情報屋から、シークレットサービスの内部の人間が大統領暗殺計画に関わっているとの情報が入る。早速上層部が捜査に乗り出すが、容疑者として挙げられたのは、ピート自身であった…。



無実の罪を着せられたその道のプロが、その知識と技をフル動員して嫌疑を晴らすという、もう何十本も観た気がする、よくあるサスペンスアクション。もちろんその何十本かも、それぞれ僅かながらに特徴があるのだが、本作は“主人公がファーストレディと浮気中”ってのが新味で。あまり機能はしてない新味ですが。
やたらとサングラス率の高い登場人物達が、暗号名を駆使しながら大統領を警護する仕事風景は興味深いのだが、いつまで経っても仕事風景ばかりで、話が一向に進まない。小一時間ほど過ぎてようやく物語が動き出したかと思えば、“何故ＫＧＢが？”“何故裏切ったの？”“大統領夫人との仲は続けるの？”と、色んなことをウヤムヤにしたまま終了。さすが訓練風景だけを引っ張りに引っ張って、もったいぶるだけもったいぶった挙句、もったいぶったまま終わってしまった『Ｓ.Ｗ.Ａ.Ｔ.』のクラーク・ジョンソン監督作。予告編だけは面白そうで、予告編と同じシーンを本編で観るとまるっきり面白くない所まで一緒だ。



徹底的に自分を肯定するが為に、他人を全く信用しないエージェント役に、ドナルドさん家の息子キーファー・サザーランド。『２４』に関心がないのでこれといって感慨も深くないのだが、「キーファーったら、大人ぶってエージェント役ばかりやってるねぇ」と思いきや、キャラが『フラッシュバック』から何にも変わっていないので安心。そんな年配者に滅法弱いキーファーが、かつては親友だったマイケル・ダグラス扮するピートに自分の妻を寝取られたと疑い確信した経緯が全く不明なのだが、「お前、ピートと寝たんだろ？」とあまりにしつこく聞かれるんで、「あぁ、寝たさ！だから？」と奥さんに逆ギレされたってのが真相なんでしょうねぇ。まぁ、本当に寝取られてたとしても、マイケル・ダグラスに奥さんを紹介したキーファーが悪い。
親友の奥さんだろうが誰だろうが、目の前で動いている女性なら誰にでも食いつきそうな女好きオーラを発する『サウンド・オブ・サイレンス』のマイケル・ダグラス。彼が主演しただけで、行く先々で女性に助けを求める“女好きの『逃亡者』”と化してしまった気さえ。まぁ、大統領夫人にまで手を出す見境のなさは、ある意味男の鑑ですが。そんな男の鑑に手を出される大統領夫人に、『セルラー』のキム・ベイシンガー。相変らずの美しさなんですが、大統領夫人ってよりは、バーのママに見える瞬間も。マイケル・ダグラスが手を出してるから、そう見えるとも言えますが。


足すと１２０歳近くになる二人。いまだお盛ん。

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Comments

この映画見ました。レビューは書きませんでしたが・・。

作品そのものよりも面白いレビューを書くたお様って本当にすごいと思います！！！いや、お世辞じゃなくて。

Posted by 怪盗紳士 at 2007年02月18日 18:48

怪盗紳士さまこんばんは〜♪
お世辞を言われたところで、ただ図に乗るだけなんでいいんですがｗ
こんなレビューの方が本編より面白いっていうのもなんですが、まぁ実際本編はアレでしたねぇ・・・。＾＾；

Posted by たお at 2007年02月18日 20:39

こんにちは！
TB有り難う御座いました。
私もTBさせて頂きました。

しかし、SSがそのファーストレディと不倫しちゃうのも
あくまでメインのお話でなくなっちゃうんだから
ハリウッドは何でもアリ感が強くなってきましたね。
そうなると、大統領のお子さんたちと何かあっても
全く不思議じゃなくなりそうですね。
でも、今作は面白かったからなお不思議。

今後とも宜しくお願い致します。(^^♪

Posted by cocos at 2007年02月19日 02:06

　TBありがとうございます。
　SWATの方は、あったま悪そうなトレーラ見て以来、見る気がしないんで見てませんが、こちらの作品は、SSのかっこいいお仕事をを小一時間見てから、２４風味のドラマがおまけについているって感じで、気楽に楽しみました。
　これからもよろしくお願いします。

Posted by ろっく at 2007年02月19日 04:28

こちらもトラコメありがとうございました＾＾
いや〜マイケルの女癖の悪さには（笑）
この人こういう役どころ？多いですよね
「ディスクロージャー」といい
「危険な情事」といい（笑）

Posted by じゅりまの at 2007年02月19日 13:48

cocos様こんばんは！
まぁ、テロリスト相手にワンパクに戦ったり、宇宙人相手に戦闘機に乗ったりする大統領がいる国ですからねぇ。なんでもありですｗ

Posted by たお at 2007年02月19日 19:08

ろっく様こんばんは！
まぁ、映画の本筋がオマケでいいのか？って疑問もありますけどねｗ

Posted by たお at 2007年02月19日 19:19

じゅりまの様こんばんは〜♪
まぁ、仕事というよりも、趣味ですね。あそこまでいくとｗ

Posted by たお at 2007年02月19日 19:26

こんばんは♪

＞ある意味男の鑑

ほんとにね〜(^_^;)
ファーストレディーにすら臆さなかったピートの度胸のよさに感心しました〜（笑）

Posted by りら at 2007年02月19日 21:25

大統領暗殺計画はどうした？犯人の存在も大統領の存在も薄いし､､､不倫ばかり目立って気になってへんてこりんな感じになってましたねぇ。

Posted by ゆかりん at 2007年02月20日 09:42

TBありがとうございました！
話はとても興味があるのですが、大統領夫人と不倫で、一気にガックリ・・・でした。

TBさせて頂きました。

Posted by 小米花 at 2007年02月20日 14:25

りら様こんばんは〜♪
マイケル・ダグラスの、男としての生き様を見せ付けられた感すらありますものねぇｗ

Posted by たお at 2007年02月21日 00:28

ゆかりん様こんばんは〜♪
一番目立ってたのが、マイケル・ダグラスの性欲ですからねぇ＾＾；

Posted by たお at 2007年02月21日 00:34

小米花さまこんばんは！
冷静に考えると、大統領夫人と不倫している必要性がないんですよねぇ、これ。
なくても似たような話が成立しちゃう＾＾；

Posted by たお at 2007年02月21日 00:38

この手の形のサングラスは扁平なアジア人顔にはあんまり似合わんのよね〜、とクシャミをしながら見ました。
あんなに根拠無く疑いこだわっていたのにあっさり仲直りするのもマイケル・ダグラスが製作しているからなのか、それともこの監督の腕なのか…。

Posted by sheknows at 2007年03月10日 13:10

sheknows様こんにちは〜♪
アジア人がサングラスをすると、良くてもユンファにしかならないのは仕方がないことなんですねぇ＾＾；
まぁ、この作品の不備は全て、この監督の味わいなのかもとｗ

Posted by たお at 2007年03月13日 16:13

こんにちは☆ＴＢ失礼します！

M・ダグラス自らプロデュース＆主演…^^;
ごリッパとしか言えませんね。
嫌いではないですけど☆

Posted by ももも at 2007年03月15日 13:49

ももも様こんばんは！
まぁ、元々プロデューサーとしての手腕が最初に評価されただけあって、題材選びだけは上手なんですが、今回は監督選びに・・・＾＾；

Posted by たお at 2007年03月17日 23:06

おこーんばーんは♪
大統領夫人と不倫なんかするから大変な目に遭うんだぞーという映画でよろしいでしょうか？(笑)
マイケルちんってば、いくつになってもお盛んなんだから・・・、参りました(=_=;)

Posted by chibisaru at 2007年07月19日 20:12

chibisaru様こーんばーんはー♪
否！相手がたとえ大統領夫人であろうが、男だったら手を出せ！って映画だったと思いますｗ
それでどんな酷い目に遭おうが、男だったら手を出し続けろってことだったかと。

Posted by たお at 2007年07月19日 21:54

わはは、じゃあ「陰謀の星条旗」じゃなくって「欲望の星条旗」とでも改題させちゃいましょうか(笑)

Posted by chibisaru at 2007年07月19日 22:13

まぁ、“ダグラスの欲望”って感じですねｗ

Posted by たお at 2007年07月22日 02:09

あたしはS.W.A.T.は楽しめたクチなんですけど、
それでもあれもちょっと途中でつまらなくなってきちゃったかなぁ。
どっちもプロットは面白いんですけどね。
盛り上がりに欠けますかね。

Posted by miyu at 2008年01月29日 16:37

miyu様、こんにちは♪
まぁ、序盤だけは面白い作品ですからねぇ＾＾；

Posted by たお at 2008年01月30日 15:59

ＴＢ＆コメントさせてもらっちゃいますねぇ〜。
そうです。マイケル・ダグラスに女性を紹介するのは、ライオンの檻に肉を投げるのと一緒です。
食わないはずがない！
ま、今は鎖がついているというか、自ら鎖に繋がれているので、
ちょっと彼のギラギラしたところがたまに見たいところですよねｗ

Posted by oguogu at 2011年02月19日 23:16

oguogu様、こんにちは！
もうあれは、キーファーが悪いｗ
最近身体を壊して元気のないマイケル・ダグラスですが、是非ともあの絶倫な元気さを取り戻して欲しいですねぇ。親父並みのあの元気さを。

Posted by たお at 2011年02月20日 09:29