2013年03月01日

値段が価値の全てではありませんけど…

私の住んでいる町は東京ドームの一塁側スタンドも埋まらぬ程度の人口しかいない田舎町なもんで、ビデオ屋なんぞありゃしないんですが、10キロ圏内には辛うじて大手のツタヤとゲオが一軒ずつ。

で、先日ゲオの方へ「どれどれ、なにか新作でも借りましょうかねぇ」と立ち寄ると、駐車場に入れぬほどの大混雑。「あらあら、こんな田舎でも映画を観る習慣が根付いたんですかねぇ」と思いつつ中に入ると、なにやら様子がおかしい。その作品がなにかしらの続編だったり前日譚だったりするのも関係なく、「いっぱいあるってことは人気あるってことだから、とりあえず借りていこ!」的に片っ端にDVDをカゴに入れる方々でごった煮。どのお客さんもカゴいっぱいのDVD。よくよく店内を見てみると、全品10円セールの真っ最中だったようで。「おぉ!じゃぁ、あれもこれも借りてみよ!」と喜ぶんだったら可愛げもあるんでしょうが、如何せん私はへそ曲がり。「何かが違う…」とモヤモヤした不満がふつふつと。

そもそも映画館にしろDVDにしろ、作品を一本しっかりと観るってのはそれなりの労力を要するもんですよねぇ。2時間程度のそれ以外は何もしないって時間を作り、途中中座を極力しないように準備するものは事前に揃え、リラックスしつつもそれなりに集中して観る。気分が重くなる作品だろうが軽くなる作品だろうが、基本的には同じ姿勢。そしてその時間で大きな喜びを得れるか失望を味わうのか分からない作品に対し、それなりの金額を払う。

ちょいと伝わり辛いかも知れないんですけど、400円を支払って借りたDVDと10円のDVDでは、例え同じ作品であってもそれに向き合う基本姿勢が大きく異なっちゃうんじゃないのかなぁと。そしてそこから得れる喜びや満足感も。400円なら返却期限までなんとか時間を作って観る(及び観れる時間がある時に限り借りる)んですけど、10円なら「まぁ、最悪観れなくてもいいか」って感じに。なんかそれって、作品の価値そのものまで貶めてる感じがするんですよねぇ。非常に厳しい状況の中、様々な努力をして売上を取る姿勢自体は否定するつもりは無いんですけど、自分たちが取り扱う商品の価値をそこまで落とすやり方ってのは個人的に好きじゃないなぁと。「今はそんな状況じゃない!」って言われそうですけど、自分たちの商品にその値段以上の価値を生み出す努力ってのを見せて欲しいと思った次第で。

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タグ:雑記
posted by たお at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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