2000年 アメリカ映画 107分 ファンタジー 採点★★
“ドラゴンランス”なら一時期読み耽ってはいましたが、テーブルトークRPGってのは見た事もやったこともないので、どんなものやらさっぱりで。やっぱり、アレですか?狭い一室に置かれた丸テーブルを囲んだ若人どもが、それぞれお気に入りのキャラクターの扮装に身を包み、カードをめくったりしながら「ボクの魔法を受けてみろー!ビビビビビー!」とか言ったりするんですか?また大きく間違ってますか?

【ストーリー】
魔法を操る“メイジ”が特権階級として君臨し平民が奴隷同然の扱いを受けるイズメール王国の若き女王サヴィーナは、誰もが平等に暮らせる王国作りを目指すが、王国の支配を目論む宰相プロフィオンがその前に立ちはだかる。一方、魔法学校へ盗みに入った盗賊のリドリーは、女王とプロフィオン双方が捜し求める強大な力を持つレッドドラゴンの杖の争奪戦に巻き込まれ…。

組まされたパーティーが盗賊2人に魔法使い(見習い)、ドワーフ、エルフと、全くクリア出来そうにない顔ぶれだというのに、ダンジョンには一人でしか入れず、そのダンジョンにはモンスターが全く出てこない代わりに最初に出くわすのがボスキャラという、ゲームだったら買ったその日に売り飛ばしたくなるようなバランスの悪さがウリの一本。ファンタジーとはいえ作り自体は非常に現代的で、貧乏人が特権階級に成りすまして奮闘する『ロック・ユー!』同様、学園映画の香りもする。しかしながら、発生イベントも少なく、道程が一本道なため成長物語としての側面が弱いうえに、肝心のドラゴンもクライマックスにワラワラと出てくるだけで存在感が薄く、ファンタジー的なクリーチャーや魔法も思いのほか地味な為に、ファンタジー映画にも学園映画風史劇にもなり切っていないコスプレ寸劇の印象も。とはいえ、クライマックスのドラゴンバトルはなかなかの迫力であるし、数少ないクリーチャーもCGでありながらデザインや動きがダイナーメーション的で好印象。

主人公であるはずのジャスティン・ホウェリンに全くといっていいほど魅力がないのが困りものなのだが、そこを補う為か周囲が必要以上に頑張っちゃっているのも特徴。もともとオーバー気味の演技がウリだったジェレミー・アイアンズは力が入り過ぎてしまったのか、クリストファー・ロイドと見紛う程の異常なテンション。彼に続けと、ウェズリーの『パッセンジャー57』で一部の好事家を身悶えさせたブルース・ペインも、耳からなんかを出す奮闘ぶり。そんな頑張り過ぎな大人を尻目にゾーラ・バーチは、いつも通りの低テンションなのでホっとするが、そのゴス顔に女王役はどうかと。
結局のところ、一人現代風味を背負うウェイアンズ兄弟の末っ子マーロン・ウェイアンズといい、ゾーラ・バーチといい、違和感丸出しの俳優陣が、違和感丸出しの衣装に身を包み、違和感丸出しの世界に放り込まれるという、ある意味RPG的な作品に。

この面子でクリアしろと言われても
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どうにもコメントしづらいな、、、
どうやら2はマシな方らしいということなので観てみようと思います。
私も『2』を観る為にこれを観たんですが、まぁいずれこれを忘れた頃に観てみようかとw
だけど、もういいやって思っちゃいました(;・∀・)
『2』はまぁ、ゲームに例えるならシステムもバランスも改善されてるんだけど、相変らず面白くはないRPGって感じですかねぇ^^;