2006年 アメリカ映画 95分 アクション 採点★★
なにかと言い訳がましい人っていますねぇ。寝てたくせに、「違うよ!ちょっと目をつぶって考え事してただけだよ!」とか、ホテルから違う女性と出てきたのを見られて、「違うよ!急にお腹が痛くなったから!」とか、レンタル屋でアダルトビデオを持ってレジに行ったらタイプの娘だったから、「あれぇ?『ラブ・アクチュアリー』を取ったはずなのにぃ」と言ってみたりと。開き直っちゃえばいいのに。

【ストーリー】
国土安全保障局のグリフは、わけあってアメリカを離れ独自にヨーロッパの武器密輸組織を調査していたが、CIA時代の同僚にとある美女の護衛を頼まれる。一見簡単な仕事に思えたが、その美女を奪還を目論む一団が現れ…。

代表作がセガールの『ICHIGEKI 一撃』という、持ってる資格が英検4級のみ並の箔しかついていないレオン・ポーチによる、“スナイプスの大運動会”第2弾。
“護衛していた美女には裏があって、CIAには内通者”と、もうどの映画で観たのか全く思い出せないほど何十回も観た気がするストーリーをバックに、ウェズリーが大暴れするだけの映画なのだが、迷彩服のコスプレがお気に召さなかったのか、得意のカンフーどころか演技までも封印し、全くやる気の感じられなかった『ザ・マークスマン』と比べれば、キチンとカンフーもキメているし、うっかり事故の瞬間を収めてしまったのではと思えるほど派手なスタントもあるので、とりあえず退屈することはない。興奮もしませんが。
ルーマニアの名産“ヴラド公”にもチラリと触れてはいるが、作品自体は暗闇に向かって闇雲に撃った弾丸が主要人物以外を選りすぐって当たったり、序盤に説明されるタイトルの由来となった生物兵器が、誰もがもうすっかり忘れているクライマックスに突然出てきたりと、ご都合主義&行き当たりばったりな展開をするアバウトかつ大味な一本。だが、みのもんたの顔を出来れば見たくないヒマな平日の午後に観るには、丁度いい作品である。ローン滞納騒動などで国内に居づらくなっていたウェズリーが、映画撮影を建前にルーマニアにトンズラしていた時期にまとめ撮りされたような作品なので、受け手もそれくらいの心構えで。

『ザ・マークスマン』では全くやる気の感じられなかったウェズリーだったが、本作ではカンフーをきっちりとキメ、得意のオカマキャラまで披露し、『ザ・マークスマン』5本分に相当しそうなほど喋り捲っているのだが、ニカっと笑った前歯に青ノリ状の物体が。やっぱり、やる気がねぇ。とは言え、男子校臭がプンプンだった『ザ・マークスマン』に比べれば、マッチ棒のようなスタイルの美女シルヴィア・コロカが居るだけマシなのか、機嫌だけはすこぶる良さそうなので、憂さ晴らしにはなったようで良かったですね。
ちょうどヒマだったのか、「わざわざルーマニアに行くんだったら、ついでに」って感じでウィリアム・ホープが引き続き登場。『沈黙の追撃』、『ザ・マークスマン』、本作と、Vシネに毛が生えたような作品でしか見かけなくなった俳優ですが、まぁ、こういう人も必要っちゃぁ必要ですねぇ。

目に心がこもっていませんし
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>Vシネに毛が生えたような作品
まさにその通りで、
この映画、Vシネマのようです。
ウェズリーも、どんどんセガール同様Vシネ道を邁進しておりますねぇ^^;
セガールやウェズリーが出ているから劇場公開されてますが、内容はVシネですからねぇ。
TBいただいてから記事を楽しく読ませていただいてます!
・・・がレオン・ポーチの記述が!
彼は香港映画『風の輝く朝に』という傑作をものにしてるのですが・・・。
とりあえず大運動会3本のうちどれかは観ようと思っていたので参考になりました!
今後もよろしくお願いします。
>彼は香港映画『風の輝く朝に』という傑作をものにしてる
それはそれは、失礼をば^^;
しかしまぁ、そうなるとますますヴァンダムに捕まってしまった後のリンゴ・ラムのようになってしまわなければとも。。。
表面的なスタイルだけで香港から監督を引っ張ってきて、あとは使い捨ててしまう流れは変わってないですからねぇ。