2013年02月22日

リーサル・ウェポン (Lethal Weapon)

監督 リチャード・ドナー 主演 メル・ギブソン
1987年 アメリカ映画 110分 アクション 採点★★★★

よく人をタイプ分けする際に“犬タイプ、猫タイプ”に区分することがありますけど、そんな時は常に“猫タイプ”にされてしまいがちな私。人見知りが激しく気分屋で、頑固なくせに妙に腰が軽く突拍子無い行動を取ることもしばしばなので猫側に見られがちなんですけど、いやいや自分では断然犬人間だと思ってるんですよねぇ。確かに滅多に懐きませんが懐いたらとことんですし、これまた滅多に誓いませんが忠誠を誓った相手にもとことん。ほら、犬だ。ワン

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【ストーリー】
若い女の飛び降り事件が発生。かつての戦友の娘であることを知った50歳を迎えたばかりのベテラン刑事マータフは捜査を開始するが、そんな折、妻を失って以降自殺的行為を繰り返すリッグスとコンビを組む羽目となる。なにもかにもが無茶苦茶なリッグスに翻弄されながらも、彼らは事件の背後に潜む巨大組織へと近づいていき…。

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後に4作まで作られる大人気シリーズ“リーサル・ウェポン”の記念すべき第一弾。『ラスト・ボーイスカウト』のシェーン・ブラックによる脚本を、なんかクリスマスの度に大爆発を起こしてる感もあるジョエル・シルヴァーが製作を務め、『16ブロック』のリチャード・ドナーがメガホンを握って映像化したバディ・アクション。
人種も世代も価値観も境遇も、何もかにもが違う二人の男が次第に絆を深め、巨悪に対しこの二人だからこそ立ち向かえる様を描いた本作。“この二人だからこそ”ってのが重要。どちらか一方が活躍すればなんとかなりそうなバディ物も少なくない中、二人が結びつくまでの過程や個々のキャラクターが活きる場面を丁寧かつバランス良く描けたからこそ完成できた一本なのかと。そのキャラクター描写に関してはシェーン・ブラックの功績なのだろうが、ベトナム戦争の暗部に巨大麻薬組織、殺人傭兵軍団にアットホームドラマと若干風呂敷を広げ過ぎた欲張りな物語を、それらをバランス良く取り込み、無駄なくタイトなのに見せるべき部分はシッカリ派手めに収めるリチャード・ドナーの職人技がやはり何よりも光っている。80年代以降の刑事アクションの雛型的作品と呼べるだけあり、25年以上経た今でも充分過ぎるほど楽しめるってのも流石。まぁ、これに関しては本作を褒め称えるべきなのか、映像こそ進化したが構造は全く変わっていない現状を憂うべきなのかは迷うところですが。
当時パロディをする際は必ずそれっぽい曲が流れるほど作品と直結した、エリック・クラプトンによる泣きのギターにデヴィッド・サンボーンによる泣きのサックスという、なんか泣いてばっかのサントラも非常に印象深く。オープニングカットをおっぱいで飾り、その後程なく主人公の全裸がやって来る、あらゆる方向へ向けたサービス精神も素晴らしい。

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ビリング上のトップは『キック・オーバー』のメル・ギブソン扮するリッグスとなってますけど、考えてみれば物語上の主人公って『ザ・シューター/極大射程』のダニー・グローヴァー扮するマータフなんですよねぇ。事件との関わりの深さにしろ、その事件やリッグスによって生活や環境が滅茶苦茶にされる様にしろ、物語は全てマータフを中心に動いてますし。全ての変化をマータフが一身に。リッグスは好き勝手暴れているだけで、変化と言えば友達が一人増えたくらいなのかと。作品を重ねる毎に色濃くなる“マータフ家のみなさん”的アットホームドラマ感も、いじり倒して反応を楽しむ主人公としての役割故かと。
「じゃぁ、リッグスはなんなんだ?」ってところなんですが、いかりやに対する志村というか、『ハリーとヘンダスン一家』におけるハリーというか、人間と動物の交流を描く映画における動物的ポジション。ってか犬。それもドーベルマンやシェパードのような端正な奴じゃなく、ボッサボサのむく犬

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飼い主に死なれた悲しさから誰にも懐かず噛みついてばっかりだったむく犬が、何故かマータフにだけは懐いちゃったって感じ。どちらかと言えば猫派のマータフは当初困惑するも、一緒にいるうちに心を通わせ「犬もなかなかいいな…」ってなる感じ。一旦そう見え始めちゃうと、マータフの後をついていくリッグスのお尻に嬉しそうにブワンブワン振る尻尾が透かし見えてくるし、突如マータフらを襲撃するヘリに対して応戦するリッグスの銃声も犬の鳴き声に聞こえてくる始末。ヘリに逃げられ口惜しそうなリッグスなんて、明らかに唸ってますし。
そうなると、『ピラニア リターンズ』のゲイリー・ビューシイ扮するジョシュアも明らかに犬。こっちはドーベルマン。ご主人様は『荒野のストレンジャー』のミッチ・ライアン扮する将軍。飼い主は飼い主同士、忠犬は忠犬同士の対決が用意されているのも、本作が犬と飼い主の交流を描いた作品だからなのではと。このレビューを書き始めた当初はこんな着地点になるとは思いもしませんでしたが、“『リーサル・ウェポン』は犬映画だった”ってことで締め括りー。ってなわけで、書き出し部分も今から書き直しー。ワン

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ちょっと撫でたらついて来た

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posted by たお at 12:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■ら行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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