自宅兼商店だった我が家は田舎町の小さな商店の割に景気が良く、クリスマスの時期は“年末の書き入れ時”って以外の意味は特になく。いつもなら日が暮れるまでとことん遊んでいた友人らもこの日は早く帰宅してしまい、私は一人居間で両親らが慌ただしく働いている気配を感じながらTVばかり観ていた記憶が。当時は“クリスマス・キャロル”など海外の番組が多く流れていたTVを観ながら、ツリーもリースもなんにもなく、特別な御馳走はおろかケーキすらない事もあった我が家とのギャップに、子供ながら心がモヤモヤしたもので。そしてそんな想いは、頼まれたお使いものの帰りの道すがらの家々やお店から垣間見える楽しげな雰囲気によってより一層強まったものです。
なんとも辛気臭い話ではありますが、こんな子供時代の経験もあってかクリスマスから浮かぶイメージが“寂しい”となってしまった私。どんなクリスマスソングも映画もちょいと他人事のように感じてしまう私ではありますが、そんな“寂しさ”をちょっとばかし“ワクワク”へと変えてくれる数少ないクリスマスソングがこれ。誰かが待っているから早く帰りたい、誰かが待っているから頑張れる、待ってる誰かがいなくてもそんな人々の表情に心が温まるってな感じが好きな一曲で。
【Chris Rea / Driving Home For Christmas】
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