その中でも“脱原発”ってのが争点のひとつとなっているようですけど、各党の言ってる事を聞いてると争点にするには随分とアヤフヤな印象も。もちろんあれだけの大惨事を引き起こした以上は原発について、それこそ電力源として以外の“原発を保有している”意味も含め真剣に考えなければならない時が来たわけですし、ゼロ化・縮小・その他もろもろ意見が飛び交うのも当然。私の感情的にはあんな事故はもう勘弁してほしいのでゼロ化を希望しますし、大多数の意見もそうなのかと。
ただ、脱原発を掲げている割にその詳細が余りに非現実的&非論理的な印象が。感情に訴えやすい“脱原発”に耳触りの良い“リサイクル可能エネルギー”ってのを重ねた、ご機嫌取りみたいな感じ。具体的にどういうプロセスを踏んでどういうゴールに向かうのか、それに伴いどの様な影響と変化があるのかがさっぱり分からない。何かと言うと「ドイツではリサイクル可能エネルギーを推進しているし、それによって新規雇用も生まれてる!」って文言を繰り返してますけど、国家間で送電網が張り巡らされている上に、年間ベースで見れば電力の輸出入量はトントンとはいえ、電力が著しく不足する夏場は原発推進国であるフランスから相当量の電力を輸入しているドイツを引き合いに出されても、それは何の意味も成してないのではと。そもそもドイツ、電気代すげぇ高いですし。「エコなエネルギーの為なら、電気代が高くなっても仕方なし」的空気も漂ってますが、製造業にとっては死活問題ってのは別にいいんでしょうか?“新規雇用を開拓して内需を高める”ってのと思いっきり相反している気がするんですけど。それともアレですかね?職を失くした工員はみんなで風車のメンテナンスでもしてればいいんですかね?
なによりも、消費増税の時と同様に「電気代が上がるのは仕方ない」って空気を無理やり出してる感じがすげぇ嫌。
電力の安定供給ってのもスポーンと抜けてる印象が。発送電分離も、燃料の適正価格での輸入に向けた努力も、火力発電所の高効率化・高性能化などなど議論しなければならないなにもかにもが抜け落ちて、“リサイクル可能エネルギー”という耳触りの良い言葉だけを振り回している感じ。
まぁ、私が綺麗事ばかり言う人に対し本能的に拒絶反応を起こしてしまう性質ってのもあって、所謂第三極に対し胡散臭さを強烈に感じてしまってるだけなんですけど、票欲しさに良い事ばかり言うのはどの党も同じ。ポケーっと聞き流さないで疑問点をしっかり心に留め、調べられる範囲で調べ、吟味した上で投票したいなぁと。
着地点を決めないまま書き始めてしまった上に慣れない政治の話なんで「だからなに?」って文章になっちゃいましたが、まぁ映画もTVも政治も裏読みしながら観るのが面白いって話で。なんかそれも違うんで、「投票権のある人はその権利を行使しよう!」っていう当たり前の締め括りで。では!
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