2012年 アメリカ映画 103分 アクション 採点★★★★★
“デートに映画”ってのが主流じゃなくなっちゃったようですけど、劇場で掛かってる作品のほとんどが“デートにも大丈夫”ってラインナップになってる気も。アクションだろうがホラーだろうが、カップルで観てもそこそこ大丈夫。非アクションスターの優男が親近感の湧く範囲で悩み、そこそこ練られたストーリーと笑い、痛快なテンポと大迫力の映像処理でアトラクションとして楽しめる作品。でもその反面、女性を誘っても「いやぁ、それはいいよぅ…」と断られる“男の映画”ってのは少なくなりましたよねぇ。肉体労働明けにビール片手に観るような、「みんなで泣けば感動100ば〜い♪」と手と手を強制的に結ばせようとする押しつけがましい歌が流れるスクリーンに向かって、「うるせぇ!こちとら一人で楽しみてぇんだよ!」と缶ビールを投げつけたくなるようなやつが。
【ストーリー】
どんな過酷な任務であろうと体当たり勝負で解決する、バーニー率いる使い捨て集団“エクスペンダブルズ”。彼らの次なる任務はアルバニア領の山脈に墜落した飛行機から機密データを回収するという、彼らにとっては簡単なものであった。しかし、そこへ突如ヴィラン率いる武装集団が来襲。機密データを奪われた揚句に、大切な仲間の命まで奪われてしまう。怒りに燃えるバーニーは、仲間の仇を討つためにヴィランを「追って見つけてぶち殺す!」決意を固める。
新旧アクションスターが勢揃いする、アクション映画ファンに対する御褒美映画『エクスペンダブルズ』の第2弾。今回メガホンを握ったのは、『メカニック』『ストレンジャー・コール』のサイモン・ウェスト。
「Track 'em, find 'em, kill 'em.(追って見つけてぶち殺す)」、これからの展開を一言で言い尽くすもうこれが全ての本作。重低音の銃声に爆発音、頭が吹き飛び身体が散り散りに吹き飛ぶ強烈なバイオレンス描写にこれまた重低音のスタローンの声が被さる、80年代アクションで育ったファンにとっては胎内で心音を聞いてるかの如く心地の良い夢空間。期待を外させたら天下一品のサイモン・ウェストが監督ってのに不安を感じていた作品だったが、前作以上にアクションに特化し、そこに四の五の言わせる余地のない本作を撮り上げる上で、アクション演出にだけは長けたこの監督がメガホンを握ったのは正解。テンポもアクション描写も格段と向上した、筋肉映画ファン涎だだ漏れの一本に。
もちろん爽やかなまでの疾走感を味わうアクション映画ではない。知らず知らずのうち上腕二頭筋に力が入る筋肉描写とゴツゴツとした格闘アクション、気合の入りまくったハーレーダヴィッドソンにペンまで髑髏なエクスペンダブルズ愛、そしてその合間合間に挟まれる男子会話と、全てにおいて女子禁制(但しミシェル・ロドリゲスは除く)の男子サロン的な面白さはしっかりと前作から継承しているってのも嬉しい。
『キャノンボール』が大陸を右から左へと横断するだけの映画だったのと同様、本作の筋書きも至ってシンプル。自分の存在意義など思春期の若造のような悩みなんぞ持たない完全なるヒーローに、同情するような事情なんて持ち合わせない完璧な悪役、皆が皆善良な被害者たちと単純で純粋な活劇映画の世界を舞台に、ヒーローが悪役をやっつけて人々を助ける、ただそれだけ。“筋肉版『荒野の七人』”と言うか、荒野のマッスルズと言うか。それだけを書くとなんか悪口みたいだが、もちろんそうではない。本作はスタローン&シュワルツェネッガー&ウィリスのプラネットハリウッド三羽烏を中心に、ジェイソン・ステイサムにヴァン・ダムらが勢揃いする作品である。下手に小手先で捻った設定は彼らの邪魔をするだけ。余計なアングルなど施さず、直球ど真ん中の王道で勝負してこそ彼らがみな輝けるのだ。
そもそも本作は“普通のアクション映画”ではない。主人公のピンチをふらっと現れたゲストスターが「よよよいのよい!」と助け出すのを何食わぬ顔で何度もやってのけ、それを観客が「いよっ!待ってました!」とか「ノリス屋!」とか声を掛けながら楽しむ作品である。御屠蘇が抜けきれぬまま楽しむ新春顔見世興行のような作品に★5つは甘過ぎかも知れないが、本作は0点か100点しか付けようのない一本であると思うので、縁起物としても映画としても存分に楽しませてもらった私は文句なく100点で。惜しむべきは今回もまた正月映画としての公開じゃないってこと。
今更アレだが、スタローンは凄い。還暦をとうに過ぎてるにも関わらずあの肉体を作り上げハードなアクションに挑む姿勢ももちろんのことだが、流行の移り変わりや老いなどによってアクションスターが次々と姿を消していく中、いまだ強さと身を任せられる安心感を纏ってスクリーン上に存在している現実が凄い。
ニューシネマにトドメを差した『ロッキー』で自分の居場所を力ずくで切り開き、その後訪れた迷走を『ランボー』と“ロッキー・シリーズ”で打破するも、80年代と共にマッスルバブルも終焉を迎え過去の人に。『クリフハンガー』や『コップランド』など良作もあったが、かつての勢いと輝きを失った長い低迷気において「スタローンってもう終わりだよね」ってのが映画ファンの間の一般論で。
ところが、ここからが凄い。普通なら丹波的ポジションの“大物ゲスト”で食いぶちを繋ぐかゴシップ誌を賑わすお騒がせセレブに落ちぶれそうな所だが、『ロッキー・ザ・ファイナル』で奇跡のマッスルカムバック。それも、下手に時代に迎合するわけでも引き出しの奥から古着を出してくるのでもなく、“今現在のスタローンにしか出来ないロッキー”として復活。その後の『エクスペンダブルズ』もそうなのだが、一見すると単なる懐古趣味なのだが、今現在のスタローンにしか出来ない映画作りをする完全復活。出るべきタイミングで自分にしか出来ない事をする、スタローンの時代に対する嗅覚は相変わらず鋭いなぁと。
前作では顔見世程度だったアーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリスが本筋に大いに絡むのも魅力の本作。5日間という短い拘束期間で、尚且つ注目の復帰作『ラストスタンド』へ向けたウォーミングアップの意味合いもあったシュワの出演だが、その堂々たる佇まいに復帰の準備万端の雰囲気が。スタローンとの完全共演作“The Tomb”も楽しみで。
そんなプラネット・ハリウッド三羽烏に押されてしまったのか、肝心のチーム描写が弱くなってしまったのが数少ない不満の一つではあるものの、チームの若頭としてスタローンの相方をしっかりと務めあげた『キラー・エリート』のジェイソン・ステイサムや、まさかのコミックリリーフだったドルフ・ラングレン、最近ではコレで有名になったテリー・クルーズに、見せ場が耳いじられだけだったランディ・クートゥア、スケジュールの都合なのか序盤早々に死にそうなフラグを立てっぱなしで退場した『ローグ アサシン』のジェット・リーらの活躍も、短い時間ながらバランス良く。
また、新顔として原案ではミッキー・ロークが担うはずだった役割に『トライアングル』のリアム・ヘムズワース、出番の少ないジェット・リーのポジションにユー・ナンがキャスティング。敵役として『ユニバーサル・ソルジャー』のジャン=クロード・ヴァン・ダムが満を持しての登場。ドルフ・ラングレンとの絡みが無いのは残念だが、お得意のヴァンダミング回し蹴りをバシバシ決める大奮闘。まぁ、彼以外にめぼしい悪役がいないってのと、三羽烏を前にするとヴァン・ダムに勝てそうな雰囲気が全く無くなるってのがアレでしたが、悪役のヴァン・ダムにはなかなかの凄味があったので、そこに活路を見出せるのかと。
で、チャック・ノリス。扱いがもう神さま。全米の死因の第2位がチャック・ノリスなだけあって、常人には想像することすらできない活躍を。もう神さま以外の何者でもない。これから本作を劇場で観る方がおられましたら、復習の意味で前作を観る以上に一通り“チャック・ノリスの真実”(ウィキ)に目を通しておくことを強く推奨。激しく推奨。
チャック・ノリスのパスポートの国籍欄には、“チャック・ノリス”と記載されている
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
面白かったですねー。
本当に“待ってましたー!”と声を掛けそうな作品でした。
こんなにアクション映画が好きなのにチャック・ノリスの作品は観たことがないのです。
勉強不足ですね(汗)
そんなにすごい人だとは!!!
ジャングルも、都会も、戦場も、どこでも男臭さとガキっぽさ全開で張り切ってくれる皆さんなので、ぜひ荒野でも砂煙をもうもうと立てて暴れてもらいたいです(笑)
相手が荒馬に乗った奴等でも、こっちは戦車・装甲車で手抜き無しに本気にやっつけてもらっても構わないですから!
映画っていうか縁起物として有難い気持ちになる作品でしたねぇ。
チャック・ノリスに関しては、もうその存在自体がネタになるほどの人物ってことで。
このシリーズの素晴らしい所を一つだけ絞るとすると、すげぇ筋肉のいい歳こいた大人なのに、会話の内容が男子中学生レベルだっていう“男子専用サロン”の楽しさなんですよねぇ。そこが維持され続けるのであれば、何十作でも付き合います!
その歌ってか、宣伝みたいなアニメ、昨日初めて見ました。
初めてムービックスってとこに、はるばる行ってきたのですが、あんじゃこれ!と物珍しく見てきましたよ。
お祭り、お祭り。
スタちゃんも紆余曲折ありましたが、吹っ切れましたね。きっと彼も神の領域に行きそうな気がします。
今年は邦画でも洋画でもなんだか色んなオールスターズ作品があったような気がしますが、その中でも本作はアベンジャーズと同じくらいのお祭り感があって自分も凄い楽しめた作品でしたねぇ♪
出演しているアクション俳優は大御所な方がかなり多く参戦してそれだけでも眼福でしたけど、個々の見せ場も多くてそういうのを観ると『まだまだ衰え知らず』っていうのを改めて感じてしまったようにも思います^^(笑
でも本作でこんなにビッグな人達をたくさん出すと、3は縮小傾向になってしまうのではないかと、少し心配になりますね^^;
あの歌を聞く度に、「なんだい?一人で映画を観ちゃいけないのかい?」と。
で、これ。今のスタローンが一番うけるもの、ニーズ、ハマり具合など全てドンピシャな上に開き直った作品なのかなぁと。
祭り!っていうか正月!っていうか縁起物!って感じで。とにかく世界中60歳以上が一番元気が良い事だけは確かなようで。
『3』では多分ニコラス・ケイジが悪役をやるんじゃないかと思うんですが、肉体面で劣る分、「アガガガガガーッ!」と例の鬱陶しいほど暑苦しい熱演でカバーして頂きたいですねぇ。
にゃはは(笑)
あけましておめでとうございまーーす!
前作同様、問答無用で楽しみました。
そうそう、ドルフ・ラングレンがなんかかわいかったのもよかった。
シュワの次回作もたのしみです!!
で、これ。シュワがやる気満々で、ドルフが可愛く、チャック・ノリスが神々しい傑作で。
さすがエクスペンズの親分だわ(こうじゃなきゃスターの名がすたる)
まるで ゴキブリホイホイに集まってきたゴキブリみたいにおっさん俳優たちが集合しちゃったよ(スタ郎の大号令はスゴい)
ブル夫(→ブルース・ウィリス)は 任務にケチつけてきて 別の任務を押し付けてきやがった(イチイチ けちつけんなてめえでは手を汚さんクセによお)
で 現地に直行したら・・・
悪役ボスの 板三郎(→ジャン・クロード・バンダム)たちが呼ばれてないのに ジャジャジャジャ〜ン(戦隊ヒーローみたいにね)
新人エクスペンメンバーのリア坊ちゃん(→リアム・ヘムズワース)の命と プルトニウムの鉱山の見取り図のディスクを奪って逃走( ディスクだけじゃ飽き足りんのかよ)
リア坊のカタキじゃぁ 野郎ども〜 いくぞ〜と意気込むスタ郎(エクスペンの総量を持って出動じゃ)
さらに 敵のアジト近くに潜入して 朝っぱらからハデに敵の軍隊から奇襲にあっちゃったよ(ホント ツイてねえ)
で、ピンチのときにまたまた ヒーローの登場 チャキ夫(→チャック・ノリス)だよ(なつかしいなぁ〜生きてたんだぁって失礼じゃ)
近くの村々じゃ 男の働き手が みんな板三郎にプルトニウム発掘の労働に持ってかれた・・・(このままじゃ 女子供どころか草の根一本たりとも持っていかれるわ)
さあ 板三郎の部隊が 子どもかっさらいに来た(敵襲、敵襲、 ガラン、ガラン)
さっそく ”男祭り”始めるぞぉ、とスタ郎(まずは腕ならし)
鉱山へ出発・・・が 板三郎たちのワナにかかって鉱山に生き埋め(やべえ、油断した)
工学大学で博士号取得したっていうのに爆弾作りしたら 不発に終わったドル仁(→ドルフ・ラングレン) いったい 何を勉強してきたってんだぁ
が ここでまたまたまたヒーロー登場 シュワ彦(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ブルドーザーで ジャジャジャジャ〜ン(戻ったぞ 合言葉はアイル・ビー・バックじゃ)
さあ 板三郎たちを退治に行くぞと意気込んだら 今度はブル夫が来て ”オレにも男祭りにも参加させろ”と調子のいいこと言ってきたわ・・・さんざん 裏で糸を引いて他人に汚れ仕事ばっかだったクセに おいしいトコは持っていこうとする(呆れるねえ)
空港でハデにやっちゃってくれるぜ”男祭り” もうやりたい放題じゃな(バンバンババァ〜ン)
スタ郎と板三郎の一騎打ち・・・(男祭りも佳境になったぜ)板三郎も 格闘術はなかなか・・・(板三郎も”男祭り”の参加者だからね)
うげえとなったのは ユー子(ユ・ナン)の首切り取り・・・ターキーを切り分けられるかと 言われて 切り分けちゃったよ敵将の首を(女性のクセにえげつねえわ)
最後は戦死したリア坊に乾杯と仇を取ったことに祝福
ラストのセリフで ハゲイサム(→ジェイソン・ステイサム)が友の忠告としてスタ郎に ボクシング習ったほうがいいよと言いやがったわ(もう完全にロ〇キーのオマージュやんけ)
コメント、長っ!
でもまぁ、そうなるのも納得の激熱映画なんですよねぇ。
返事、短っ!