2009年 デンマーク/イギリス映画 93分 アクション 採点★★
地元では当たり前過ぎるせいか、てっきりそれらが全国区のものだと勘違いしてる事ってありますよねぇ。何処に行ってもホヤとずんだがあると思ってたみたいに。地方食を紹介する番組なんかでそれが地元独自のものと知って驚いたりするんですが、「この地ではこういう風に食べるのが一般的なんですよぅ」とか紹介されてるのが全くの初耳だったりして、それはそれで驚いたり。
【ストーリー】
高い戦闘能力を持つ隻眼の奴隷“ワン・アイ”。ある日、彼は自分を捕らえていた男たちを皆殺しにし、彼の世話係だった少年の奴隷アーと共に旅に出る。道中、聖地エルサレムの奪還を目指すキリスト教徒らに出会ったワン・アイらは、彼らと行動を共にするのだったが…。
『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフンによる、北欧神話をモチーフにしたバイオレンスアクション的な何か。一言も喋らない主人公に扮したのは、『007/カジノ・ロワイヤル』『タイタンの戦い』のマッツ・ミケルセン。
“北欧神話をモチーフ”と言うか、少なくても“ヴァルハラ”についてスラスラ解説できる程度は北欧神話に慣れ親しんでいないと太刀打ちできない本作。なもんで、「“オーディン”ってアンソニー・ホプキンスだよな?」って程度の知識しかない私は下手に知ったかして「面白い!独創的!」とか言わず、正直に「変な映画!」って感想を。
確かに“殺人ロボットと少年”的な組み合わせはワクワクしましたし、キリスト教徒により土着の神々が邪神として駆逐されていく時代に怒りんぼのオーディンが立ってる様は興味深く、言わんとしてる事もボンヤリとは見えてきてるんですが、いささか創造力が炸裂し過ぎたのかイマイチ凡人にはついて行けず。正直、途中で心象描写が言わんとしてる事について考えるのを放棄しちゃいましたし。“オーディン版エル・トポ”な趣もあるが、あそこまで突き抜けてるわけでもないので、結局“作り手の頭の中では成立してた叙事詩”って印象から抜け出せず。まぁ、ある意味ローカル映画なのかなぁと。
この土地だからこそ成立する物語
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作り手の頭の中には、確固たる映像と物語とその世界が存在しているんだろうな。 と思わせる説得力は感じましたが、それがなんなのかを的確に捉えるのは難しすぎて・・・
映画館で見たのですが、その映像には圧倒され、訳も分からないままに心が躍ってしまいました。
地元の人なり造詣の深い人ならイメージの奔流をもっと身近なものに変換出来たんでしょうけど、如何せん詳しくない私なもんでイメージをイメージとして雰囲気のみを味わうことくらいしか出来なかったんですよねぇ^^;