2011年 アメリカ映画 101分 ホラー 採点★★
怪談話って、娯楽としての用途以外にも過去の出来事を後世に伝える役割を果たしてますよねぇ。事実関係はアヤフヤになってても、“犠牲になった方々が可哀想”って想いを伝えてるような感じが。私が住む宮城でも新しい怪談が次々生まれてるようで、やっぱりそこにも“可哀想”って想いが見え隠れ。まぁ、その怪談の舞台では誰も死んでいなかったりするケースも多いんですが、そういった感情を伝えようとする行為は好きだなぁと。

【ストーリー】
閉館を間近に控えた古びたホテル。そこでは新郎に捨てられ自殺した花嫁の亡霊が現れると噂されていた。暇を持て余していた従業員のクレアとルークは、宿泊客のほとんどいないホテルで幽霊探しの調査を始めるのだが…。

タイ・ウェストが監督/脚本/編集を務めたストレートな怪談ホラー。主演に『愛しのアクアマリン』のサラ・パクストン、共演には『ステイク・ランド 戦いの旅路』のケリー・マクギリスらがキャスティング。
“古びたホテルに幽霊が出る”、それ以上でも以下でもない本作。これで幽霊描写なり恐怖演出に優れた個所があれば面白い作品になるのだが、幽霊がボンと出てきておしまいの味気なさ。なんというか、主食が肉の人が考えそうな演出。ダルいシットコムのような展開が延々と続きクライマックスに急遽ホラーと化す構成なのだが、笑いが恐怖を増幅させるスパイスとして機能しているわけでもないので、砂糖と塩を交互に舐めるかのようなバラバラ具合も頂けず。パッケージには“イーライ・ロス絶賛”的なコメントもあったんですけど、自身の出世作の続編『キャビン・フィーバー2』を撮ったタイ・ウェストに対する社交辞令なのかなぁとも。
まぁ、ちょっとリース・ウィザースプーンを彷彿させるサラ・パクストンのコメディアンヌとしての魅力が垣間見えたのが救いかと。

下手な語り部の怪談を聞いているような感じが
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